第10話 表示されたメッセージ
主人公は、夢と言う形で転生させられた経緯を思い出しました。
それで目覚めると。
先ずは、諦め切り替えるようです。
目が覚めると、ベッドの上。
ああ、知らない天井。
周りを見渡してみるが、ここは何処だ。
俺が生活していた世界では無い。
本当に、無理やり転生させられたのか。
そんな事を考えていると、俺の意識・記憶に今までこの世界で生きて来た16年の記憶がよみがえって来る。
そっか。
転移ではなく転生。
0歳で生まれた状態ではなく、16歳の時に前世の記憶が戻るタイプの転生か。
しかし、知っているはずの今まで生活していた家の中を知らないと思うとは。
……。
前世の方の記憶がベースになっている様だけど、どういう事?
ああ。
ゲームの知識とかが必要だからか。
でも、これもあの神様のミスの様な気がするな。
転生者(全能者)ってバレルと国とかに拘束されるっていうのに、前世の方がベースになっていたのでは、この異世界では常識外れの事をして、そこからバレそうになるだろう。
だから、この異世界の方の知識がベースになるべきなのに。
はあ。
まあ、いいや。
どうしようもないし。
……、どうしようもない、か。
切り替えるしかない。
正直、神に踊らされるのは嫌だ。
でも、嫌でもしなければならない事は、しなければならない。
それを俺が選べばいいだけ。
それに、したい事もあるのか。
なら、自分のしたい事だけして行ける様になるか。
逃げるのは何時でも逃げられる。
問題は、本当に逃げられるのか、か。
多分逃げられない。
輪廻転生(次の生まれ変わり)まで握っている存在相手だから。
どうしようもない処は諦めるしかない。
なら、神が望む事の中で自分がしたい事だけして行こう。
それで様子見か。
という事で、したい事をする為に何をすべきかだけど。
最低限すべき注意点は、全能者と言うのを隠す、かな。
先ず問題になるのは、市町村の出入り時にはステータスと念じると出るステータスウィンドウ(個人情報の乗った情報版)内にある称号欄のチェックかな。
犯罪者とか殺人者と言う称号が付いていないかのチェックなんだけど。
その称号欄に全能者って出るらしいからな。
他にも、怪しいと思われたら鑑定によるチェックとかもあるらしいから。
その辺は、隠す為の力を渡すとか言っていたから、家から出る前までに色々と確認し設定しておかないと駄目な筈。
まあ、何にせよ気を付けて慎重に行かないと。
神に踊らされる事以上に、価値観の違うクズ権力者にいい様に使われるのは、嫌だろうから。
で、次は視界の隅に表示されているメッセージウィンドウに目をやる。
そう言えば、メッセージウィンドウやステータスウィンドウは、ノービス職の俺でも使えたか。
前世には、無かったモノだけど。
そう思いつつ、そのメッセージウィンドウを意識すると、視覚の隅の方に小さく表示されていたウィンドウが大きくなって目の前に表示される。
『仮装LV1を取得しました。
仮装スキルのガイダンスを受けますか。はい/いいえ。
仮装スキルのモードは何にしますか?
魔力源泉LV1を取得しました。
魔力源泉スキルのガイダンスを受けますか。はい/いいえ。
魔力源泉スキルのモードは何にしますか?
経験値増加LV6を取得しました。
経験値増加スキルのガイダンスを受けますか。はい/いいえ。
経験値増加スキルのモードは何にしますか?
戦利品向上LV1を取得しました。
戦利品向上スキルのガイダンスを受けますか。はい/いいえ。
戦利品向上スキルのモードは何にしますか?
…
…
…
…
補佐さん(恩寵)を取得しました。
補佐さん(恩寵)のガイダンスを受けますか。はい/いいえ。
補佐さん(恩寵)のモードは何にしますか?
天からの恵み(恩寵)を取得しました。
天からの恵み(恩寵)のガイダンスを受けますか。はい/いいえ。
天からの恵み(恩寵)のモードは何にしますか? 』
と言った感じで表示されている膨大なメッセージ。
取得メッセージは良いんだけど、ガイダンスが聞けるって事は、ゲームと違って初心者と言うかスキルを取得した人への概略説明があるんだ。
ゲームだとヘルプ機能とか、ユーザーインタフェースの統一化とかで、無い機能だったけどね。
スキルのモードって言うのも、ゲームだと無かったよな。
ああ。
神らしき存在は、スキルと会話出来るとか言っていたか。
う~ん。
色んな事を教えてくれる力だと言う話の『補佐さん』のガイダンスを聞くか。
『補佐さんは、情報系の恩寵です。
人が知りえる情報を教える恩寵であり、人が知りえない情報を教える機能はありません。
また、神からの声を届ける機能もありますが、こちらから問いかけても、答えは無いと思っていた方が良いでしょう。
情報は、正確ではありますが、人が知りえる情報は変化し続ける事もあり、以前聞いても答えが無かった情報を答える場合も、その逆もあります。
また、状況の様に変化する情報については、その時点での正しい情報を届けても、数分経ったら間違った情報になる事もあり、注意が必要です。
そして、他の存在が解析鑑定とか心眼と言ったスキルを使った結果得た情報については、一般的な情報では無い為に提供する情報に含まれません。
しかし、その情報がスキル保持者以外に伝わり一般的な情報となった場合、提供する情報に含まれます。
また、恩寵保持者の持っている情報・知識は本恩寵に共有されているので、そこから推論も述べる事もありますが、それについては恩寵保持者の勘違い・間違いがベースになる事もあるので、本恩寵も間違う事もあると認識しておくべきです。
…。
…。
…。
なお、恩寵なので情報系のスキルを自分又は他の存在に付与出来ますが、完全下位となるスキルは学習スキルのみとなります』
……。
なんか、色々と聞きたい事が出て来たけど、今は先送りか。
主人公は成人となる16歳の誕生日に、前世の記憶が戻り、様々な力を得たようですが。




