23.日記
2月19日
バレンタインまでは持ち堪えれると思ってたのに、ダメだったみたいです。目が覚めたらバレンタインは過ぎてて、ショックだったけど、でも、それ以上に、かおるさんが自分で働いて稼いだお金で、私とお揃いのものを買ってくれたことがすごく嬉しかったです。もちろん、目が覚めたら私の側にいてくれたことも。ありがとうございます、かおるさん!
2月27日
退院できたら、どこに行きたいか考えてたんですけど、やっぱり、かおるさんとだったらどこでもいいなって思っちゃいました!悪ぶってるけど、細やかな気遣いは忘れない優しい人ですよね、かおるさん。私が入院してから態度が柔らかくなったのは、気を遣わせてしまったからですよね、ごめんなさい。でも、ありがとうございます。
3月3日
ひな祭りだからって、私のしてほしいこと聞いてくれたかおるさん、とても可愛かったです。私がしてほしいことを言った時、かおるさんはもっとあるだろって言ってましたよね。でもね、かおるさん。私にとっての1番してほしいことって、かおるさんが側にいてくれることなんです。側にいて、笑ってくれること。だから、もう少し、かおるさんの笑顔が見たいなぁって、思ったんです。大好きですよ。かおるさん
3月21日
かおるさんってどうしてそんなに優しいんですか?辛いことや悲しいことをたくさん経験してきたはずなのに、もっとグレててもおかしくないのに、優しくて綺麗な心を持ち続けるかおるさんは、やっぱりずっと、私にとって憧れで、大切で、大好きな存在です。かおるさん、愛してます
4月14日
かおるさんの前では泣きたくなかったのに、結局泣いちゃいました。かおるさんが思い出す私は、ずっと笑顔な私が良かったんですけど、思い通りにはいかないものですね。でも、それ以上に温かかったです。かおるさんが抱きしめてくれる。好きだって言ってくれる。私の心はかおるさんのおかげで、氷点下だった世界に、奇跡的に春が訪れたんですよ。かおるさんのおかげです!ありがとうございます
4月25日
無理させたくないのに、会いたいと思ってる自分がいます。夜は怖いんです。誰もいない。光もない。目が覚めなくて、かおるさんに会えなかったらどうしようって怖くなるんです。でも必ず、かおるさんは来てくれるから。かおるさんが来てくれた時、かおるさんを見ることが出来た時、ようやく生きてるって実感が湧くんです。本当に、大好きです。私の愛してる人がかおるさんで良かったです
5月1日
手紙を残すのも疲れるくらいには、体力が無くなってきちゃいました。もっと書きたい。もっとかおるさんと生きたいなんて、私の願望は叶わないので、せめて、もう少しだけ、かおるさんに残したい。大好きです。たくさんのありがとうを、かおるさんに残したい。たくさんの大好きを。たくさんの愛してるを。かおるさんが、私がいなくても生きていけるように。
5月5日
かおるさん、今日は男の子の日なんですよ。かおるさんの両親が何もしないなら、私があなたをたくさん愛します。毎日、毎日、どこへ行っても。
もしかしたら、もうこれ以上お手紙は書けないかもしれません。手に力が入らなくて、。ごめんなさい、かおるさん。今日も愛してます。これからも、ずっと
5月5日の手紙が、最後だった。
後残っているのは、日付の書かれていないものが数枚。
読み始めるには、また少しだけ時間がかかった。
意を決する頃には、もう日が暮れていた




