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リア充応援計画  作者: 梅木 仁
こうして物語は幕を開ける。
19/28

第一九話ーだんだんと。ー

こんにちは。こんばんは。梅木仁ばいきんまんです。

二週間ぶりの更新となります!

ストーリー忘れた---!って方、ごめんなさい汗汗

是非前話等を読み直しながら、楽しんでください!

それではどうぞ!


九条さんの部屋に上がると、そこはいつも見る部屋だった。

そりゃそうだ、当然彼女の部屋は小生の部屋と同じ間取りだからである。

それが単純に東西の方角を入れ替えただけである。

小生に続いて、俊、芦湯さん、みっちゃんも狭い玄関から部屋に上がる。

「ごめんね~今週のうちには、小さな下駄箱買うし~今日は許して~!」

九条さんが小生たちに声をかける。一瞬、フラグが立ったように感じたのは小生だけだろうか。

「別に大丈夫だぞ。整理すれば四人分の靴は置けそうだし。なあ、コバ?」

「そうだよ!こっちは、九条さんのお客さんなんだから!気にしないで!ね、コバくん?(小声)」

「さて、早くしないとアイスが解けてしまうのだけれど・・・ねえ、小畠くん。(小声)」

じろじろと、そして語尾になぜか小生を絡めてくる三人。

小生は緊張しているわけでもないのに、汗が止まらない。別にやましいことなどしていないのに、なぜにこうも緊張してしまうのだろうか。

「え?なんかあった?笑」

九条さんはさすがに三人が、小生に疑いの目を向けているのに気づいて、困惑した表情をする。

いや、その表情、小生も一緒なんですよね・・・。


全員が七畳半の部屋に入った。

九条さんの部屋は、壁紙、カーテンの色が薄いピンク、真ん中に木のちゃぶ台、その上にパソコン、そばに小型のソファーが置かれ、壁には勉強机とベッドが一緒になった収納が立て付けられている。小生の部屋はここまで綺麗に整理されてはいない。改めてなんというか、抜け目なさそうな九条さんの性格がうかがい知れる。

勉強机の本棚には丁寧に学校の教科書が並んでいるのに加え、いくつか難しそうな専門書が立ててある。その専門書の一つには、「友達作りの虎の巻」なんて書いてある本がある。まったく、あの積極的な彼女はこの本の影響なのだろうか・・・笑

芦湯さんがバスターのドリンクを袋から取り出す。アイストッピングはほんのりとしか、解けていないようだ。

「はい~みんな座って座って!お茶出すね~」

九条さんが中に誘導する。小生たちはちゃぶ台を囲んで座る。

「みんな、せまくない?」

部屋から少し離れた台所から九条さんの声がする。

「ええ、大丈夫だと思うわ。そうよね、小畠くん。(小声)」

「二人・・・じゃなくて、今日は五人だけれど、大丈夫だよね?コバくん。(小声)」

「ノーコメントだよな?コバ。」

「三人とも!ちゃんと説明するから!」

さっきから三人、特に、みっちゃんと芦湯さんの絡みがすごい。特に語尾の部分だけ小声にするの、マジでやめてくれ・・・。俊に至っては、もはやよくわからん。どういう意味だよ!小生が女の子と近づけて嬉しいってか!?

座り方は、小生の時計回りにみっちゃん、芦湯さん、九条さん、俊という具合だ。そんな感じで三人が小生にぐちぐちいいながらも、芦湯さんが手際よくバスターのドリンクを回してくれる。ドリンクの容器にフレーバーが書いてあるわけでもないのに、芦湯さんはそれぞれの注文したものを間違えることなく配置してゆく。

「よしと、行き渡ったし、みんなで飲みますか!!」

九条さんが五人分のお茶を台所から持ってきて、乾杯の音頭を取ろうとすると、

「え、九条さん、バスターのやつを飲むんだよね?なんでお茶を持ってるの?」

みっちゃんが鋭く質問する。若干ふくれっ面だ。九条さんは急いで持ち替えて、

「あ、ごめんごめん!それじゃ、テストお疲れ!かんぱ~~い!!」


「「「「かんぱ~い!!」」」」


テストから解放された五人の歓声が部屋に響く。

「やっぱりキャラメルおいし~!!」

第一声は九条さんだ。

「抹茶うんめ~~!」

「シナモンのアイスがキンキンくる~~!」

甘いフレーバーの三人はまだまだ子どもだな、とつくづく小生は思う。

見てみるといい、小生を。

「う~ん、やっぱりこのコクと苦みがいい。うん。これでこそバスターのコーヒー。」

「あら、小畠くん、わかる口で嬉しいわ。なかなか周りにこのコーヒーの理解者が少なくて、残念だったのよ。」

芦湯さんと小生は、コーヒーの刺激が残す大人の香ばしさに至福を感じていた。

甘党のみっちゃんと九条さんは、お互いに交換しながら楽しみつつ、五人ともそれぞれドリンクを賞味しながら至福に浸っていた。


「さてと、本題に入ろうかしらね。」

カフェインの効いた芦湯さんのその一言で場の雰囲気は、少し緊張する。

「もはや逃げられぬ・・・やむなし。」

「ん?テストか?残念ながら、俺の予想点数は相当低いz・・・」

小生と九条さん以外の三人が顔を見合わせた後、

「「「はぁ~」」」

とため息をついた。

「あら、小畠くん、あなたは眼前の事実から逃れようというのかしら?もしそうだとしたら、それは私としては見逃せないのだけれど。そして、あまりにも卑怯というやつだわ。」

「芦湯さんの意見に同調。ちゃんと話してもらおうか、コバ被告人。」

「あのよ、俺は色恋沙汰には関心が薄いがよ、やっぱ親友のリア充ってやつは、応援したいわけさ。だからよ、別に隠さなくってもいいじゃねえかよ、なあ、コバ。」

小生はまったく理解ができない。九条さんはうつむいて表情は見えない。それに黙ったままだ。

「あのさ、話の流れが読めないんだが・・・どういうこと?笑」


「「「九条さんとのことだよ!」」」


なるほど。そのことか。小生はようやく合点がいった。

「ああ、なるほどね!眼前の事実とか、被告人とか、色恋とかでよくわからんかった笑ええと・・・話せば長くなるんだけれど、昨日深夜・・・」

小生は昨日の深夜の物音の話、早朝の話など一連の話を三人に聞かせた。


それでも三人からの視線が収まらなかったので、途中から九条さんが話してくれた。

「はい!ということで、私、九条凛と小畠くんは同じ屋根の下で暮らしてます!」

小生が話を始めてだんだんと顔を上げてきて、最後にはなんかご機嫌で聞いていた。

「え、ということは九条さんがここに来たのは昨日が初めてってことか!」

「そうなるね、よくこの部屋をここまで綺麗に整理できてるじゃん。」

「え、さすがに昨日の今日じゃ片付ききってないよ・・・芦湯さんと佐々木さんだけ限定でそこのクローゼットを見てみ?」

九条さんは部屋の隅にあるクローゼットを指さす。

そこで芦湯さんとみっちゃんがクローゼットを開いた。

「ね、片付いていないでしょ?笑」

「そ、そうね・・・うん。段ボール箱ばっかり。」

二人が帰ってきて、また五人で机を囲む。

なんとなく、気まずい、ぎこちない空気が流れる。

「と、ということで小生から言えますのは、九条さんとはそういう恋愛の関係にはないってことです!以後改めてよろしく!」

小生は身の潔白を示すようにはっきりと言う。

「なんだよ、そういうことか!九条さんがあとから何も知らずにってことか!笑なかなかの偶然じゃんか!笑世の中は狭いな~笑」

俊が小生の結論に笑って反応する。俊は良き友であり、最大の理解者だと思っていた。俊の理解が得られて嬉しい。



一方、他の三人はうつむいて黙ったままだった。



「ふう、さて、テストの返却は明日ね・・・どうしたらいいかしら、結果発表。」

芦湯さんが話題を変える。そうそう、今日の本題はこっちなのだ。

「そ、そうだね!またこうやって集まろっか!今度は学校で!」

みっちゃんが、あたかも「学校」を強調したような言い方をする。

「そうね・・・生徒会長さんとかにお願いすれば、学校の教室とかって借りられるのかしら・・・?誰か知らない?」

「う~ん、詳しくは知らないよ・・・でも部活とかはあるみたいだし、部室という形では使用できるんじゃないかな!」

「なんなら、俺とコバで生徒会長に聞いてみようか?一応昨日できたコネだけれど、話した関係だし・・・なあ、コバいいよな?」

「確かに。俺と俊で明日にも会って話してみるよ!」

「オッケー!それじゃあ、二人にお願いしよう!部屋は・・・そうだね・・・教室の半分くらいの広さがいいなぁ~!」

「できれば、夕陽の差し込む部屋がいいのだけれど・・・空きがあれば。」

「私はお茶とか入れられる部屋がいいな!」

女子三人の要望はどれもなかなか具体的だ。会長に要望する上でとても参考になる。あの会長のことだ、きっと前向きに検討してくれるに違いない。

「え、この話の流れだと、いっそのこと部室もらったほうがいいんじゃないか?というか、三人とも、他の部活とか入らないの?」

よく考えれば、その前提の話をしていない。


宝南高校の部活は、運動部の一択である。バスケ、野球等の球技系が多く、また、特徴的なのは男女で存在しているということだ。つまり、男子野球、女子野球に分かれ、そこからまた硬式と軟式に分かれる。文化部と言われる部類の部活はない。文化部は校則により禁止されている。つまり、言い換えれば、運動部しかない以上、部活という名の強制労働に近い。


「だってさ、どの部活に入っても強制労働って聞いたよ?入らなくてもいいじゃん!」

「でも、今年の新入生から強制入部っていう校則が発令されたわけで、どうしましょうか。」

今年の校則改定で部活に関する規定に変更があったというのは、入学式で発表されていた。

「となると・・・どうする・・・私、強制労働なら高校やめるよ?」

「そりゃ困るぜ、佐々木さん。せっかく出会った仲なんだ。大切にしよう。」

みっちゃんに俊がぼそっと言う。小生も強制なのに部活の種類が少ないのはおかしいと思う。

どうすれば・・・。


「あっ・・・小畠くん、太森くん、いいことをひらめいたわ。明日の会長さんへの話、私もついていっていいかしら?」


「え、芦湯さん!どんな内容!?教えて!」

「ええ、言ってもいいのだけれど、少し確証がほしいから今は言えないわ。」

芦湯さんの発言に前向きな兆しが見えてくる。

「そんなら、俺の代わりにコバと行けばいいよ!実は、俺、明日は少し用事があるんだわ・・・笑」

「わかったわ」

とにかく明日の会長への部屋希望は、芦湯さんと行くことになった。

「ところで、九条さん、少しパソコンを借りてもよろしくて?笑」

芦湯さんの目が変わる。なんというか、今までにないやる気に満ちた目だ。

「え!!!検索履歴は見ちゃだめだよ!!!」

「ふっ、別に見ないわよ。文書作成をするだけだから・・・」


なにやら不思議な様子の芦湯さんの思惑に、他の四人はどうにもついていけなかった。

最後までお読みいただきありがとうございました。

まず、二週間にわたって、投稿が遅れましたこと心からお詫びします。そして、地震で被害に遭われた皆様の無事と、日常生活への復帰を心から願っております。

楽しみにしてくださった読者の皆さん、本当にごめんなさい。地震といい、いろいろと立て込んでいまして、小生自身、手に負えない状態になっていました。以前から申し上げています通り、当作品に関しては特に小生は全力を持って、満足のいく作品を出したいと思っています。ですので、少しお時間をいただきました。そのお詫びではないですが、今話はボリュームを少し増やしまして、部活(の兆し)までお話を進めました。お楽しみいただけていると幸いです(*^_^*)

最後に。

おそらく、今後も先週のような書けない日が来るかもしれません。でもこうしてここに戻ってこられるのは、いつも応援をくださるみなさんの温かいご声援のおかげです。これからも末筆ではありますが、小生の世界観にお付き合いいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いします。

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