↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wonder record  作者: ゆんゆ
プロローグ
PR
3/8

*

「まずは、何から話そうか……いつも君は、僕の話しを退屈もしないで聞いてくれたよね。そうだ。今日は、僕が旅を始めてから間もなくして出会った変わった兄妹の話しをしようか――」


 一人、小高い丘に建つ石碑の前で胡坐を掻き語りかける男がいた。

 石碑の周りには、芝生が生い茂り、花が咲き乱れ暖かな風が吹く。

 石碑の前に置かれたお粗末な数輪の花は、周りに美しく咲き乱れる花には、到底敵わなかったが、そこには、確かな想いが詰まっていた。

 話の途中ふと空を見上げた男は、笑む。


 ――雲一つない真っ青な空を見上げると君の笑顔が浮かぶ気がする。


 直ぐに石碑へと視線を落とし、そして、いつもの決まり文句を口にする。


「僕のつまらない話を聞いてくれるかい?」


 石碑に刻まれているのは、女性の名前。

 彼女は、毎度、男の話を面白い。と言って聞いてくれていたが自信のない男は、いつもこう言って謙遜してから話を始めていた。

 その癖が彼女を失った今でも抜けずにいる。

 返ってくるはずのない返事を待つかのような間を取ってから、


「――僕が二人と出会ったのは、沸き立つ戦渦の最中だった」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。