望むは成り代わり
「許さん、許さんぞフェザーセイヴァー!!!」
ギスティルは怒りのままに神那に攻撃を仕掛ける。
「許さないのはこっちだよ!」
神那の一閃がギスティルの剣を弾き飛ばす。
「!!!」
「希望一刀流・重撃斬!!!」
「げはっ!バカな・・・」
ギスティルは神那の刀に両断され怨嗟の声をあげながら霧散した。
「やったな神那!」
戦いを終えたしおん達四姉妹が神那に駆け寄ってくる。しかしその時、空間が歪みしおんは何かに行く手を阻まれる。
「な、何だこれは!?」
「しおんちゃん!?」
神那もしおんの下に行こうとするがやはり何かに阻まれ近寄る事ができない。
「悪いけど結界を張らせてもらったわ」
その声に神那が振り向くと黒い衣装を見に纏い棍を持った少女が歩み寄ってくる。
そしてその少女の顔を見たしおんは驚きの声をあげる。
「神那に似ている・・・?」
「あ、あなたは誰なの!?」
少女は神那の問いに口を開く。
「いいわ教えてあげる・・・、私の名前は神梨、フェザーセイヴァーシンリよ」
「神梨・・・、なぜこんな事を?」
「それは・・・私があなたを倒し成り代わる為よ」
「成り代わる・・・?」
神那がそう呟くや神梨は持っている棍を神那に叩きつけようとする。
「うわっ!」
神那はあわてて飛び退く。
「逃げないでよ、あなたには意識を失ってもらわなきゃならないんだから」
「神那!神那!」
結界の外ではしおん達が何とか結界内に入ろうとしている。
「無駄よこの結界には私が侵入を許可した者しか入る事はできないわ」
神梨は冷たく言い放ち再び神那に攻撃を仕掛けようとする。
「くぅっ!」
神那は刀を抜き反撃の態勢を取る。
「ふふっ、それでいいわ成り代わる為には強いあなたを私が打ち破る事で真に達成されるのだから」
「意味がわからないよ!どうしてそんな事をする必要があるの!?」
神那は神梨に問う。
「それは・・・私がこの世界に居場所のない人間だからよ」
「!?」
「あなたはいいよね・・・たくさんの人に愛されて、家族に囲まれて・・・ああ、うらやましい・・・!」
神梨は棍を振り上げ神那に襲いかかる。
神那は歯を食いしばりその攻撃を受け止める、
「(な、なんて重い攻撃・・・!)」
「私の為に礎になってよ神那・・・!」
神梨は何度も何度も棍を神那の刀に打ち付ける。
「・・・嫌だ」
「何・・・?」
「私は負けない・・・、あなたに勝って話を聞かせてもらう!」
神那は神梨と戦う覚悟を決めるのだった。




