進む戦局
ローレスに弾き飛ばされながらもはづきは炎の矢の雨を降らせ続ける。
「何を無駄な事をやってやがる!」
ローレスははづきの行動に苛立ちを見せ始める。
「てめぇ俺をバカにしてやがんのか!?」
なおも続くはづきの行動に苛立ちが頂点に達したローレスは攻撃を仕掛けようとする。しかし・・・。
「あなたは既に私の策にはまっていますよ」
「!?」
「あなたのまわりを見てください」
はづきの言葉にローレスは自分のまわりを見回す。
「こ、これは、落とした矢の炎が消えずに残っている?」
「終わりです」
はづきが手を動かすと炎は業炎となってローレスを包み込む。
「な!?ぎゃああああ!!!」
抗う間もなくローレスは一瞬で灰となった。
立ち上った業炎を見たブレーバは驚きの声をあげる。
「な、何だ!?あの炎は!」
「はづき姉ちゃん、今日は気合い入ってるねぇ」
しおんは笑顔を見せる。
「てめぇの仲間か!?ローレスの野郎やられやがったか」
「まぁそういう事だね、こっちにはおまえを上回る炎の使い手がいるんだ、だからおまえなんか全然怖くないねー」
「な、なめやがってぇぇぇ!!!」
怒ったブレーバは両腕から炎を放ってしおんを攻撃する。
しかししおんは微動だにもしなかった。
「ぐ・・・お・・・」
おののくブレーバ。
「たぁぁぁぁっっっ!!!」
「げはぁっ!!!」
しおんの渾身の一撃が的確にブレーバの急所を捉えブレーバは絶命し霧散した。
バックン!バックン!
さつきを補食しようとパステルは器官を伸ばすがさつきには易々と回避される。
「このっ!ちょこまかと!」
さつきを捉えられないパステルはその苛立ちから目標をあんなに変更する。
「おまえから先に食べてやるよぉ!」
しかしそんなパステルの行動はさつきに見透かされていた。
「くっ・・・」
パステルの器官はさつきの発生させた光の蔦によって動きを封じられていた。
「戦っているのは私なのにあんなを狙うなんてねぇ・・・」
さつきは怒りの形相をパステルに向ける。
「ひっ・・・」
さつきのその表情にパステルは恐怖をおぼえる。
そして・・・パステルはその瞬間さつきの魔法で消し飛んだ。
「・・・!」
神那と刃を交えながらも部下の全滅を感じ取ったギスティルは戦慄する。
「ま、まさか・・・」
「あなたの部下思ったより強くなかったみたいだね」
「お、おのれ・・・!」
ギスティルは怒りに顔を歪ませる。




