英雄の娘
一人の英雄が自らをも犠牲にして魔物の王の野望を挫き救った世界。
その世界は一時的に安寧を取り戻しはしたもののその平和は長くは続かなかった。
平和になると愚かな行動にはしる者が現れるのもまた必然であった。
「へっへっへ・・・こいつもたっぷり溜め込んでやがったな」
「や、やめろ!それはやっと家を復興させて築いた財・・・持っていかないでくれ!」
「うるせぇ!」
ザシュッ!
「ぎゃあああっっ!!!」
「けっ、逆らうからだ」
心ない者達は他者を襲い財を奪う、そんな状況が多発し始めていた。
「さぁて、次は・・・」
「悪事はそこまでよ!」
「ああ?」
強盗が声に目を向けるとそこには見るからに幼い少女が立っていた、せいぜい10歳程度と言ったところだろうか。
「何だ?ガキィ、大人にでかい口叩いてんじゃねぇよ死にてぇのかぁ?」
強盗はつかつかと少女に近付いていくが少女は恐れる素振りも見せない。
「(何だこいつ、全く動じないだと・・・?)」
疑問を抱えつつも強盗は少女の前に立つ。
「生意気なガキめ、俺はガキだろうと容赦しねぇぞぉ?」
「どう容赦しないのか教えてもらえる?」
少女のその言葉に強盗はさすがにぶち切れた。
「ぶち殺してくれるぁ!」
強盗は怒りのままに大刀を少女に振り下ろす。
ガキィン!
しかしその攻撃は何かに軽々と受け止められる。
「!?」
なんと少女が明らかに強盗の物よりも小振りの刀で攻撃を受け止めていたのだ。
「な、なんだと!?」
驚く強盗を前に少女は呟く。
「希望一刀流・重撃裂破」
「ぐぁっ!」
すさまじい衝撃で強盗は弾き飛ばされる。
強盗はうめきながら立ち上がる。
「・・・希望一刀流だと?まさかてめぇは・・・」
少女は刀を構えつつ力強く名乗りをあげる。
「私の名前は希望神那!希望神人の娘だ!」
「希望神人の娘・・・!野郎共集まれぇ!」
神人の名を聞き焦りを感じた強盗は仲間を集めた。すぐに神那は数人の強盗団に取り囲まれる。
「がっはっは!形勢逆転だなぁ!」
「数に頼ってきたかぁ、いいよならこっちも行かせてもらう」
神那は片手をあげて、そして叫ぶ。
「ガーディアンチェンジ・フェザーセイヴァーエボリューション!!!」
その叫びと共に神那が光に包まれ姿が変化していく。
その光が晴れると自らの髪色と同じ白い衣装を見に纏った神那の姿があった。
「フェザーセイヴァー・・・カミナ!!!」




