救いの手
「話を聞いてくれ真昼、真夜!おまえ達は琥珀に利用されている!」
瑪瑙は何とか二人を説得しようとする。
「はっ!裏切り者の話なんか聞かないよ!」
真夜の爪が伸び瑪瑙を斬りつける。
「くっ!」
「逃がしませんよ」
真昼の放つ魔法の爆裂弾が瑪瑙を襲う。
「がぁぁっ!」
二人の攻撃をかわす余力もなく瑪瑙は大きなダメージを受ける。
「何だ?もうボロボロじゃん、瑪瑙ってこんなに弱かったか?」
「手を抜いていますか?本当に死にますよ?」
「真朝の・・・妹のおまえ達と戦いたくねぇよ・・・」
「あんたが何を考えているか知らないけど琥珀の命令だ!死んじゃいなぁ!」
真夜の一撃がヒットするその瞬間転移陣が発動する。
瑪瑙は転移して消えた。
「逃がしましたか」
「ちっ、まぁあのダメージなら長くはもたないだろ」
転移した瑪瑙は森の中にいた。
「くっ、さっきの攻撃で転移装置も破壊されたか・・・逃げたはいいがここまでか・・・」
瑪瑙は倒れ伏す。
「はっ!」
瑪瑙はベッドの上で目を覚ました。
「こ、ここは・・・?」
「やぁ、目を覚ましたみたいね」
瑪瑙が目を向けるとそこには少女がいた。
「私は聖羅、森の中で倒れてたあなたを助けてあげたんだよ」
「そ、そうかすまない・・・俺の名前は・・・」
「瑪瑙くんだよね?」
「!?」
聖羅のその言葉に瑪瑙は身構える。
「あ、ごめんね心配しないで取って食べたりはしないから」
「聖羅、戯れはそのへんに・・・」
部屋に別の女性が入ってくる。
「はるか!」
はるかと呼ばれた女性は瑪瑙に話しかける。
「傷を負って倒れていたので助けましたがあなたはエレクトロンフェアリィですね?」
「そこまで知っているのか?何者だ?」
「私達は希望家の関係者です」
「う・・・」
それを聞いて瑪瑙の顔は蒼白になる。
「あー、だから心配しないでよ、悪いようにはしないって」
「なぜ傷だらけで倒れていたのか話を聞かせてくれませんか?」
瑪瑙は事情を説明した。
「へぇ、ひどい話だねぇ」
聖羅は目を閉じて苦い顔をする。
「俺は希望家に刃を向けた、こんな俺に資格はないかもしれない、今更かもしれない、だが俺は真朝のそばにいたい・・・」
聖羅とはるかは顔を見合わせる。
「あなたの想いが本物なら・・・私達が取り計らってあげるよ」
「えぇ、希望家に行きましょうか」
「・・・!」
二人の申し出に瑪瑙は目を丸くするのだった。




