瑪瑙の苦難
真朝を取り戻す事を諦めた瑪瑙はエレクトロンフェアリィの拠点へと戻ってきていた。
瑪瑙は琥珀のいる間へと赴く。
「帰ったか瑪瑙」
「すまん琥珀、真朝の奪還に失敗した」
「ほう、それで?」
「俺は希望神人と真朝の奪還を賭けて勝負した、だが負けちまった負けたらもう真朝奪還は諦めると言う約束でな」
瑪瑙はその言葉に琥珀が落胆すると思っていた、だが現実は違った。
「そうか失敗したか、ふはは、ふはははは・・・!」
「!?、・・・何を笑っている?」
「ふん、真朝奪還に失敗して結構って話だよ」
「な、何だと・・・?」
「おまえはまだ気付いていないようだな」
「な、何がだ?」
「真朝を外界へと放逐したのはこの俺だって事がだよぉ!!!」
「!????」
琥珀のその言葉に瑪瑙は固まる。
「真朝は元々エレクトロンフェアリィの女王となるべくして生まれた、そしてこの俺はそれを補佐する存在として生まれた、だがそれじゃ困るんだよ、俺が王になる為にはなぁ!!!」
「ま、まさか・・・」
「俺は真朝が簡単に見つからなくする為の処置を施した上で領域外へ放り出したんだよ!あいつがのたれ死ぬ事を願ってなぁ!」
「そ、それが真朝が10年近くも探せなかった理由・・・だ、だがだったらなぜ俺や真昼達が真朝を探すのを黙認していた?そして見つかった後は連れ戻そうと動いていたのに!」
「くっくっく・・・おまえ達が連れ戻すのに成功したならそれはそれでよかったんだよ真朝を生体ユニットして利用する計画が進んでいたからなぁ!」
「て、てめぇ真朝を何だと思ってやがる・・・!」
瑪瑙は怒りにうち震えた。
「そして瑪瑙、この事実を打ち明けた理由だ」
「む・・・?」
「人間ごときに負ける無能な弟はもういらないって事だよ!」
琥珀は凶悪な眼差しを瑪瑙に向ける。
「者共であえ!瑪瑙が乱心した、こいつを取り押さえろ!」
琥珀のその言葉にエレクトロンフェアリィの兵士が大量になだれ込んでくる。
「ぐっ・・・琥珀貴様ぁ!」
「瑪瑙は裏切った!殺しても構わん!」
「くそぉっ!」
瑪瑙は取り囲む兵を蹴散らして逃走するのだった。
「はぁ、はぁ・・・」
急ぐ瑪瑙、だがその行く手を阻む姿があった。
「真昼、真夜・・・」
「まさか裏切るなんてねぇ」
「残念だよ瑪瑙・・・」
二人は瑪瑙ににじり寄ってくる。




