新しい家族
「ん・・・」
「あ、神人、女の子が目を覚ましたよ!」
女の子の側に付き添っていた刹那が神人を呼ぶ。
「ここは・・・?」
「ここは希望家、俺達が暮らす家だ。俺の名は神人、希望神人だ、君の名前は?」
「真朝・・・」
女の子は自分の名を真朝と名乗った、真朝は4、5歳の幼い子に見えた。
「真朝か、自分がどこから来たか覚えているか?両親は?」
神人は真朝に問う。
「あれ?あれ?私、名前以外何にもわかんない、わかんないよぉ・・・」
「えぇ・・・?」
真朝の言葉を聞いて刹那が困惑する。
「・・・記憶喪失か?」
真朝は言葉通り自分の名前以外の全ての記憶を失っているようだった。
「どうするの?神人くん」
愛梨が神人に尋ねる。
「困ったな・・・」
神人は思案する。
「ねぇねぇそれなら私達が面倒を見るのはどうかな?」
刹那が提案する。
「俺達がか・・・?」
「えぐっ・・・」
真朝が涙目になる。
「大丈夫だよ、ご両親が見つかるまで私達が面倒を見るから!」
刹那が真朝をなだめる。
「私は刹那、よろしくね真朝」
「・・・お母さん」
「えっ?」
「刹那は私のお母さん」
「えっ、えぇーーー!??」
「神人は私のお父さん」
「おっ、おう?」
記憶のない真朝は神人を父、刹那を母として認識したようだった。
「ま、まじか・・・?」
「あはは、お父さんとお母さんだって、それも悪くないかも」
刹那は喜んでいるようだった。
「ずるいずる~い、私は愛梨だよ、真朝ちゃん、私もお母さんだよ~」
「・・・愛梨お母さん」
「うふふ、真朝ちゃん可愛い~」
「きゃはは!」
愛梨は真朝と頬を寄せ合う。
「ふぅ、こりゃ大変な事になったな」
神人はため息をつきながらも新しい家族を迎える事に異論はないようだった。
「賑やかになりそうですね」
「れいな、おまえ達も聞いていたか」
「この子の身元できる範囲で調べてみます」
「ああ、頼む」
こうして希望家の真朝を迎えた新たな生活が始まった。
「家を出ていく?」
「うん、困っている人達いるみたいだし暴れてる連中もまだまだたくさんいる世の中だしね、そういうのをガンガン退治してくるよ」
聖羅が神人にそう告げる。
「私達ももちろんついていきますからご安心を」
はるかが言う。
「ふふふ~愛の巣だね~子供までできちゃって~」
「うっ、うるさい!」
からかうみちるをいなす神人。
「じゃあ何かあったらまた」
「ああ、元気でやれよ聖羅」
聖羅達は旅立っていった。




