第三話 少女と光太郎
待望の第三話になります。遂に球体から生まれた謎の少女と光太郎がご対面しました
いったいどんな展開になっているか、書いてるほうも楽しくなってきました
不思議の球体から現れた謎の15歳位の少女は、ベッドの下の座布団にどっと座り光太郎を観察している。どうやら此処がこの男の家だという事は判ったがどうにもしっくりとしない。
それに、そこに向かい合って座っている男は、目の前で起こった現実を理解できていないのか、口をまん丸くして、目は驚いたままアホの図を繰り広げている。こんなアホとこれから一緒に生活するかと思うと腹ただし気持ちが込み上げてくる。謎の15歳児はアホ顔の光太郎に向けて残念なそうな深いため息をこぼした。
突然目の前に謎の15歳の少女。光太郎は愕然としながらも座布団に座っているマッパの少女を困った表情で眺めていた。あの球体からまさか少女が出現するなんでファンタジー小説の事かと思っていた。しかし、目の前に居る少女は現実にあの不思議な球体から出現したのだ。
変な夢から目が覚めて体を伸ばしていると隣で何かがゴソゴソと光太郎のベットの布団の中で動いた。あわてて布団をめくり上げると、そこには見知らぬ少女が気持ちよさそうに寝息を立てて眠っている。
「うわぁぁぁぁ」
光太郎は思わず悲鳴をあげて勢い良くベッドから転げ落ちて大きく尻餅を付いてしまった。
そんな音にも気がつく様子はなく、少女は穏やかに(スピィ〜スピィ〜)寝息を立てて起きる気配は無かった。
やがて柔らかな寝息を立てた少女が寝返りを打ち仰向けになって寝始めた。
ゆっくり起き上がるとベッドで寝てる少女を観察してみる。
(見た目は自分と同い年位か?綺麗な顔立ちだなぁー。でもこの顔前に何処かで見たような気がする......)
幸せそうにに眠っている少女のほっぺを軽く摘んでスーッと引っ張ってみた。感触かとても柔らかい。人間と同じ肌触りでやっぱりあの球体から出てきたとは思えなかった。
(うぅーん。)
どうやら少女はほっぺたに違和感を感じたらしく安らかな寝顔から少ししかめっ面をし始めた。瞼が小刻みに揺れてゆっくりと瞼が開く。目があってしまった。少女は固まったまま光太郎を真っ直ぐ見つめている。次第に意識がハッキリしてきたのか今度は顔が見る見る内に紅く染まっていく。そう。少女はマッパのまま起き上がった為、丸見えな状態になっていたのだ。
「ひっ?」
震えた唇から小さな声が漏れる。そして、その音量はみるみるうちに上がってほんの数秒で最高音量に達した。
「ヒィヤァァァァァ」
もうのそ後は大変だった。枕は飛んで来るし、本も飛んで来るし、それを避けながら、少女を落ち着かせる。
「と、とりあえず着るもの貸すから」
部屋の隅にあるクローゼットの扉を開けると、ズラリと並ぶハンガーにかかった銀色の上下のスエットを引っ張り出して、少女に放り投げる。
慌てて手を伸ばした少女の手の中にスエットがスッポリと手の中に収まっていた。
「ナイスキャッチ!!じ、じゃー、僕は部屋の外にいりるから着替え終わったら呼んでね。」
光太郎は少女に告げると、部屋の外にに出て、キッチンに向かい、インスタントコーヒーを二つ入れ始めた。豆の入ったカップにお湯を注ぐとコーヒーの良い匂いがキッチン中を包んで行く。トーストマシーンにトーストをセットしていると、自室からこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。
部屋の扉を開けると銀色のスエットに包まれた少女がベット下の座布団の上にちょこんと座っていた。少女は先ほどよりは落ち着いていて、光太郎の姿をまじまじと見つめていた。凛とした細い体に凛と伸びた髪は腰まで伸びていて、きれいな顔はとても特徴的だ。
ここは、何処だろう?いったいさっきの男の人は誰なんだろう。私はなんで此処に居るんだろう。少女はそんなこちを考えながら、先ほど男の人が投げ渡した。銀色の服に着替えていく。服をひとしきり着替え終わったところで向うの部屋からはコーヒーのほのかな匂いが扉を通して伝わってくる。
(着替えが済んだらよんでくれ)
あの男の人がそうやって言ってたのを思い出して扉の向こう側にいる男の人を呼ぼうと思ったけどなんて言って良いか思いつかない。いろいろ考えた末に扉をノックすることにした。
ノックをして直ぐにこっちに足音が近づいてきた。少し胸がドキドキして、心臓の鼓動が身体中を駆け巡る。足音が段々と近づいて扉の前でピタッと止まるとゆっくり襖がスゥッと開き。扉の向うにはさっきの男の人が立っていた。
「おなか空いただろ?よかったらこれ食べな」
「僕も昨日から何も食べてないから」
そういうとさっきの男の人は、トーストをモグモグと食べ始めた。少女もその姿を見ながら皿からトーストを一枚とると、ゆっくりと口に運び小さな口にゆっくりと放り込むと少し上目遣いで男の顔を覗き込むと男の顔は少し寝てないのか目に隈ができている。
少女は自分のさらに視線を戻すと残りのトーストを齧る。食べながら男の顔に視線を戻すと男の皿の上のトーストはすべてなくなっていて、男はコーヒーカップのコーヒーを軽くあくびをしながらゆっくりとすすっていた。
「君はいったい何者なんだ」
男は少ししかめっ面をしたまま少女に問いかけてくる。でも少女には自分が何処の何者かなんてわからない
「わからない。私はいったい....」
「わかった。もういいよ」
男は少女に微笑むと残っていたコーヒーを一気に飲み干すと。コーヒーカップをテーブルに置き、手をぐっと差し出してきた。手は少女の頭の上に軽く置くとやさしく頭を撫でまわす。
(なんか、こうやってされると落ち着くなぁ)
少女はなぜか自然と男に体をもたれかかり。ゆっくりと目を瞑った。こうして夜は開けていった。
-つづくー
どうもお読みいただきありがとうございました。
二人はようやくめぐり会いました。
これからどうなるか、お楽しみお願いします
では、第四話でお会いいたしましょう




