第二話 邂逅の初夜
第1話の続きになります。
光太郎は、ベッド前で途方に暮れている。どれぐらい時間が経過したのすら分からないほどに混乱していた。
頭の中をぐるぐるめぐらせて事のいきさつを思い返していた。まず朝に太一に電話でたたき起こされて太一とネトゲーをしていて、そしたらその途中に宅玄関の呼び鈴がなって外に宅配業者の人が来ていて、荷物を受け取り箱を開けると変な球体がはいっていたんだった。(いったい誰が何のためにこんなものを)そう心の中でつぶやいて軽く溜息を吐き出すとお腹のほうから溜息が漏れ出したので光太郎は隣の部屋のスライド扉を開けて、台所のテーブルにおいてあるカップラーメンのふたを開けお湯をいれて三分待つためのタイマーを少し乱暴気味に押すと椅子の背もたれに深くもたれかかりまた溜息を吐く
何故自分がこんな目に合わなければならないのか考えてみたがなにも心当たりが見当たらない、そもそもこんな悪ふざけされる覚えもない筈だ。しかも大学の奴らはみんな俺の家を知らないはずだし、住所も教えた覚えもないので、大学はやっぱり違うよなぁなど自問自答しながら気付いたらカップラーメンはすっかり容器の中から姿を消していた
光太郎は再び部屋に戻ると手掛かりを探すために球体の入れられた箱の中を探る
(何でもいい、手紙でも何でもいいから出てきてくれ)そんな淡い願いはあっけなく砕け散った。箱の中にはなにも入っていない。
そんなこなしてうちに身体中に一気に眠気とだるさが襲いかかる
(そうだった。そういえばまだ一睡もしてないんた。仕方ながない今日はとりあえず寝るとするか)
光太郎は布団の上の球体を左に逸らして、ベットに乱暴に潜り込み軽く目を瞑る、部屋の時計の音、水の垂れる音が部屋中に聞こえてくる
ボロいアパートでしかもワンルームとなると音が殆ど響いてくる。いつもは気にならないのに今日はやけに気になってしまう
頭の中がでもふやけていく感覚に身を委ねながら眠りに落ちて行った。
真っ暗な世界が急に白くなり、ひとりの少女が目の前に立っていた。
見た感じ年は12歳ぐらいで、白いワンピースに花柄の赤いスカート着こなし、顔はまだ幼いがとっても綺麗な顔立ちをしている。
少女周りには大きなお花畑が壮大に広がっていて、風に吹かれる度に花の香りが光太郎の嗅覚を優しく刺激してくる。目の前の少女は光太郎に優しく微笑みかけるとゆっくりと歩いてくる。
光太郎の前に立つと一瞬、強い風が吹き込み長く伸びた髪が大きく揺らぎゆっくりと落ちて行った。
少女から放たれる異様な雰囲気だけが二人を支配していくのがわかる
「君は一体誰なんだい?ここは何処なんだい?」
「ふふふ。何処だと思う?」
少女は質問を質問で返してくるだけで以前と笑顔のままだった。しばらくの沈黙の後少女はみずから沈黙を破り光太郎に語りかける
「あなたはこの後人生で最も大変な運命を経験することになるでしょう」
「それはどういう事?」
「それは私からは言えないわ」
「君は一体何者なの?」
「・・・・ふふふ、ひ・み・つ・よ」
「じゃあ、あの球体はいったいなに?」
光太郎は意を決してあの球体の事をたずねてみる。少女は一瞬笑顔がなくなり、顔を地面にそらし黙り込んでしまう。まるでさっきまでの無邪気な感じはなくなりじっとただ地面を見つめている。
「ご、ごめん。怒ってるわけじゃないんだよ..僕はただ、その...あの球体について何か知っていたら教えてほしいんだ」
少女は、光太郎の言葉で顔を上げると、光太郎の顔をじっと見つめてまたにこりと微笑んだ。どうやら機嫌を直してくれたようだ。ホッと心の中で安堵を零す。また、少し前と同じ沈黙が流れ、今度は少女が沈黙を破る
「あなたは、きっとこれから運命的な出会いと生活を送ることになるよ。その出会いは、あなたにとってどんな結末になるか見守ることにするわ。さぁ、お戻りなさい。そして再び巡りあえる日を楽しみにしているわ」
大きな風が再び吹き込み、周りの花びらが嵐のように吹き上げ目の前が一気にホワイトアウトしていった。そして、意識は暗い世界に引き込まれて往った。
ハット体を起すとお花畑は一切なく、そこは自分の部屋だった。身体中がすごい汗ばんで気持ち悪い感覚が身体中を襲う。呼吸は若干浅く、少し胸が苦しい感覚だった
(いったい、今何時なんだ?)
光太郎はベットの向かいえの机の上の時計の針を確認すると、時計の針は、早朝の4時をさしていた。
(たしか、寝たのは夜の八時だったな。結構な時間なたんだな。しっかしさっきの夢はいったいなんだったんだろう?)
光太郎はそんなことを考えながら起した上半身をゆっくり伸ばしてゆく、すると光太郎の横で何かがゴソゴソ動いた。光太郎は、恐る恐る布団を持ち上げるのだった。
ーつづくー
第二話をごらん頂きありがとうございました
今回は、今日に間に合わせられるようにと思って書いていたのですが、結局ぎりぎりになってしまいました
では、また次回の第三話でお会いいたしましょう!!




