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人ならざる者の英雄譚  作者: 白夜@紅羽
7/32

6.ゴブリンと森ウサギ

本日7話目ですん♪

追ってくる。どれだけ走っても逃げられない。一瞬にして差を詰められてしまった。

腕が喰われた。痛みに震える身体に鞭を打って、逃げようと試みる。でも無駄だ。次は反対側の腕を噛みちぎられる。

後ろを振り返ると、全身を血に染め、僕を睨む1匹の銀の狼。

そして、頭を喰われて視界が暗転する。


「ッ!!アガッ、ハアハア」


そんな夢をあの日から、死にかけた日から、ずっと見続けている。

あの後僕は、棲家に運ばれた。棲家の奥には初めて入ったが、とても青臭い匂いだったのを憶えている。今は身体を休めるために寝床に突っ伏している最中だ。


「起きたかぇ?」


しわがれた老人の声が耳に入る。

そちらの方に目を向けると、皺だらけのホブゴブリンが立っていた。とても老けている。生きているのが不思議なくらいに老けている。でも目だけには力強さが見られる。


「あなたは?」

「わしかぇ?わしはなバッケン

このゴブリンの集落の長老じゃよ」

「長老?」

「そうじゃそうじゃ、長老じゃ。

ヌシはゼロムじゃな?英雄ゼロムよ」

「それはやめてください!恥ずかしいです」

「だが、そう言われる程の事をゼロムはしたのじゃよ。わしが生きてきた中でも初めてのことじゃよ」


たしかに、ゴブリンなんかが人間を殺せるなんて有り得ないよな。改めて考える事によって、自分がやったことがどれ程凄いのかを自覚することが出来た。


「じゃが、今回のゼロムの行動は英雄なんかには程遠い、バカのすることじゃ」

「...ッ」

「自分の力量を正確に把握出来ない癖に、敵に挑んだんじゃからな。今回はただ運が良かっただけじゃ、もしも運が悪かったら死んでいたんじゃぞ?

もし、次を望むなら、準備を怠ってはならんぞ!わかったか!?」

「...はい。すみませんでした」

「ではな、わしはもう行くぞい」

「あ、待ってください!」


この爺ちゃんゴブリンに色々質問したら、なにか分かるかもしれない。


「なんじゃ?」

「僕に知識を恵んでください!」


―――――――――――――――――――


爺ちゃんゴブリンとの話はとても有意義なものだった。主に知り得た大事な情報を上げていこうと思う。

・ゴブリンは色によって細かな種類に分かれている。コレは僕が前に考えた予想通りの情報だった。違った事と言えば、詳細な情報があった事ぐらいだろうか?ホブゴブリンは攻撃力特化、ゴブリンは防御力特化、ゴブリンベビーは敏捷特化だった。

・生まれた時に種類は決まり、ゴブリンベビー等とベビーと付いているものの、大人になっても変わることは無い。特例として進化と言うのが確認されている。

・進化について。3種類のゴブリン全てが、進化する可能性を秘めている。しかし、進化条件を達成出来るゴブリンが少なく、完全な条件も不明との事。

・ゴブリンの様な「人ならざる者」達は、個別に言語を有している。特に会話出来る者と出来ない者が居るとの事だ。他にも念話により、会話をする者達が居るそうだ。

・他の魔獣について。いつも食べている兎は、森ウサギと言われる魔獣らしい。この魔獣は他の魔獣よりも、比較的に穏やかな魔獣らしい。僕が戦った銀の毛を持つ狼は、白狼と呼ばれている。気性が荒く、肉食系の魔獣らしい。

・この森の名前は【シグルン森】と呼ばれている。ゴブリン、森ウサギ、白狼の他にも狂熊、炎猿等様々な魔獣が住む森だ。でも、近くに人間の村があるため、稀に人間が森に入って来る。


今回知り得た情報はこんな感じだろうか。

白狼に話し掛けるのはやめて、森ウサギに話しかけに行ってみよう。うん。

……狼が怖いんじゃ無いんだからな!?


―――――――――――――――――――


「キュキュッ」


会話しようと意識して話しかけよう。


「や、やあ」

「え!?言葉が分かるのか!?」

「ま、まあね。僕は特別だからね」

「すごいな!でも......ゴブリン達は俺達を虐殺して喰い尽くすんだろ?」

「僕はそんな事しないよ、ただ友達になりに来たんだよ」

「友達か〜。俺なんかでいいなら!」


会話ができるだけで、こうして交流を深めることが出来る。

そして、僕の初めての友達だ!


「名前はなんて言うの?」

「ん?俺には名前なんてねーぞ?」

「え?じゃあなんて呼ばれるの?」

「基本的に俺達は直ぐに親離れして、1人で暮らすから関係無いな」

「……僕は君の事をなんて呼べばいいんだ」

「それなら、お前が俺の名前を付けてくれよ、だめか?」

「ううん!もちろんいいよ。そ〜だな〜、白くてモフモフで可愛いから、ハクモフとかどうかな!?」

「んー?別にいいんじゃねぇか?

よし、これから俺の事は【ハクモフ】って呼んでくれよ!」


――――――――ピロン♪


『主従契約が完了しました』

『召喚魔法を手に入れました』

『従者強化のスキルを手に入れました』


頭の中に連続で響いてきた。早速、ステータスを確認してみよう。


「な、なんだ!?お、俺とうとうおかしくなっちまったのか!?」

「ど、どうしたんだよ!」

「いや、わかんねぇよ!?急に頭の中に変な声が響いてきたんだよ!」


え、もしかしてそれって?


『名前:ハクモフ

種族:森ウサギ

主:ゼロム

レベル5

攻撃力:2

防御力:2

・スキル

主強化(自分のレベルが上がる事に、主の全ステータスに+1を付与する)』


スキルが強過ぎる!?


「お、おい!どうしたんだよ、急に黙りやがって!」

「え、あ、うん。ごめんね、ハクモフはおかしくないよ」


その後、ハクモフにステータスについて説明してあげた。なんとなく理解してくれたようだ。

では、いざ!


『名前:ゼロム

種族:ホブゴブリン

従者:ハクモフ

レベル:3

HP:3/3

MP:4/4

攻撃力:6

防御力:3

筋力:3

体力:3

敏捷:4

魔攻:3

魔防:1

運:6

・スキル

鑑定眼Lv2

言語理解

全魔法習得(Lv15まで使用不可能)

殴りの心得Lv2

召喚魔法(従者を自分から半径3m以内に呼び出す事が出来る。また、従者は特別な異空間に住むこととなる)

従者強化(自分のレベルが上がる事に、従者の全ステータスに+(従者の数)を付与する)

・称号

魔神の加護を受けし者』


うん。強いかな。


「そういえば、お前名前なんて言うんだ?」

「ごめん、言ってなかったね、アハハ。

僕の名前はゼロム

改めてよろしくね、ハクモフ!」

「おう、よろしくな!……眠くなってきたからさ、アレやってくれよ。返還?ってやつ」

「うん、わかった」


「(返還、ハクモフ!)」


脳内で叫ぶと同時、ハクモフが光り輝き、そして球体に縮められ、僕の胸に埋め込まれていった。

……は?え、えぇぇぇ?

胸のあたりが、とてもホッコリとしてきた。なんというか、幸せな気持ちになる。


よし、今日はもう帰って寝よう。

明日からまた狩りの始まりだ。もう白狼には負けないようにしないと.........。

疲れた、構想が尽きてしまった。

パズドラしながら考えまs((

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