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第15話 帝国の最強暗殺部隊、襲来。そして【ウイルススキャン】による一括無力化

【創紀学園】の設立から数週間。

学園のグラウンドでは、俺が【バグ】で錬成したタブレット端末を使った、全く新しい魔法技術の授業が行われていた。

「いいかお前ら、魔法陣をいちいち地面に描く時代はもう終わりだ」

俺は黒板の代わりに設置した巨大な【共有モニター】に、魔法のソースコードを映し出した。

「このタブレットの【アプリ】を使えば、使いたい魔法のコードをドラッグ&ドロップで組み合わせるだけでいい」

「「「おおおおおっ……!」」」

生徒たちから、感嘆のどよめきが上がる。

第一王女のアリシアも、おっさん職人のガンツも、目をキラキラさせてタブレットの画面をスワイプしていた。

「レクト理事長! これなら、魔力量が少ない私でも、効率的に高位魔法を発動できます!」

アリシアが興奮気味に、手元の端末で【中級回復魔法】のアプリを起動する。

「ああ。魔力のパスをつなぐ回路コードを最適化してあるから、誰でもノーモーションで発動可能だ」

「素晴らしいです! 我が王国の技術力は、もはや帝国など数百年遅れに感じます!」

生徒たちが楽しそうに学ぶ姿を見ながら、俺は缶コーヒーを開けて一息ついた。

その時だった。

【Warning:Malware_Detected(悪意のあるプログラムを検知しました)】

俺の視界の端に、赤色の警告ポップアップが表示された。

「……ん? マルウェア?」

俺は端末を操作し、結界の外の監視カメラ映像を空中に呼び出した。

そこには、黒装束に身を包んだ数十人の集団が、学園を覆う【ファイアウォール】の前に到着した姿が映っていた。

【一方その頃】

「……ここか。忌々しい王国の希望とやらは」

ガルディア帝国が誇る最強の暗殺部隊【黒き刃】。

その部隊長である男、ヴァイパーは、目の前にそびえ立つ巨大な半透明のドームを見て冷笑した。

「魔境の深部にこんな巨大な結界を張るとはな。だが、所詮は王国の魔法技術だ」

「隊長、いかがなさいますか?」

部下の一人が尋ねると、ヴァイパーは懐から禍々しいオーラを放つ一本の短剣を取り出した。

「これを使おう。皇帝陛下より賜った、国宝【破界の短剣】だ」

それは、どんな高位の魔法障壁であろうと、触れるだけで無効化して切り裂くというチート級の魔導具だった。

「この短剣の前では、どんな防御も紙切れに等しい。結界を破り、中にいる理事長と生徒どもを一人残らず皆殺しにするぞ」

「「「ハッ!」」」

暗殺者たちが一斉に毒の塗られた武器を構える。

ヴァイパーは余裕の笑みを浮かべ、結界の表面に向かって【破界の短剣】を突き立てた。

「消え去れ、愚かなる防壁よ!」

ガキンッ!!!

鈍い音が響いた。

結界がガラスのように割れる……はずだった。

「……な、なに?」

ヴァイパーは目を疑った。

国宝であるはずの【破界の短剣】の刃が、結界に触れた瞬間に粉々に砕け散っていたのだ。

「馬鹿な……!? 絶対防御を無効化するはずの国宝が、傷一つつけられずに砕けただと!?」

ヴァイパーが混乱に陥った、その次の瞬間。

ピィンッ。

彼らの頭上に、無機質な巨大な光の文字システムメッセージが浮かび上がった。

【Action:Anti_Virus_Scan_Started(ウイルススキャンを開始します)】

「ウ、ウイルス……すきゃん? なんだそれは!?」

ヴァイパーたちが後ずさろうとしたが、遅かった。

頭上の文字から、凄まじい光の奔流が滝のように降り注ぎ、暗殺部隊の全員を包み込んだのだ。

【Scan_Result:Hostile_Entities(敵対的マルウェアを確認しました)】

「ぐぁぁぁぁっ!? 体が……動かない!」

光を浴びた暗殺者たちは、まるで時間を止められたかのように、その場に完全に固定された。

指先一つ、まばたき一つすらできない。

絶対的な【システムによる拘束】だ。

「な、なんだこの魔法は……! 我々帝国の最強部隊が、手も足も出ないだと……!」

ヴァイパーは心の中で絶叫したが、声帯すら動かせないため、ただ眼球を見開いて恐怖することしかできない。

そこに、追い打ちをかけるような無慈悲なメッセージが展開される。

【Action:Quarantine_and_Disarm(隔離および武装解除を実行します)】

シュンッ! シュンッ!

暗殺者たちが身につけていた魔法の鎧、隠し持っていた毒矢、さらには衣服に至るまで。

すべての装備品が一瞬にして【データとして削除】され、彼らは無様な下着姿(ただの布切れ一枚)になってしまった。

「ひぃぃぃっ……!?」

「そして最後は……ポイッ、とな」

結界の内側から、あくびをしながら歩いてきたレクトの姿が見えた。

彼が空中で何かを「つまんで捨てる」ようなジェスチャー(ドラッグ&ドロップ)をした瞬間。

ヒュンッ!

ヴァイパーたちの体は宙に浮き上がり、学園の入り口の横に設置された「ゴミ集積所」のケージの中へと、折り重なるようにボッシュートされた。

【Status:Moved_to_Trash(ゴミ箱へ移動しました)】

「よし、これで駆除完了っと。授業の邪魔が入らなくてよかった」

レクトは何事もなかったかのように、缶コーヒーをすすって学園の中へと戻っていく。

ゴミケージの中に山積みにされた最強の暗殺部隊の面々は、ようやく拘束が解けたものの、あまりの恐怖と屈辱に誰一人として立ち上がれなかった。

「あ、あぁぁ……」

ヴァイパーは下着姿のままゴミに埋もれながら、完全に心をへし折られていた。

自分たちは、皇帝の命を受けた恐るべき死客だったはずだ。

それなのに、相手は剣を抜くどころか、触れることすらなく。

まるで「画面に止まった羽虫を弾き飛ばす」かのような手軽さで、自分たちをゴミ箱に捨てたのだ。

「我々は……神の領域に、手を出してしまったのか……」

帝国の誇る最強の暗殺部隊は、一度の戦闘行動すら起こせないまま、文字通り【ゴミ扱い】で全滅したのだった。

【キャラクター・プロフィール】

【レクト】

役割:主人公(創紀学園・理事長)

状況:生徒たちにタブレット端末を配布し、アプリ感覚で使える次世代魔法技術を指導中。襲撃してきた暗殺部隊を【マルウェア(ウイルス)】として処理し、ワンクリックで武装解除からのゴミ箱行きをキメた。

【アリシア&ガンツ】

役割:創紀学園の生徒たち

状況:レクトの革命的な授業に感動し、連日新しい知識を吸収している。外で帝国の最強部隊がゴミ箱に捨てられたことなど、まったく気づいていない。

【ヴァイパー】(New)

役割:帝国暗殺部隊【黒き刃】隊長(ざまぁ対象)

状況:国宝の短剣を粉々にされ、全裸一歩手前の下着姿にされた挙句、ゴミ箱に捨てられるという最高レベルの屈辱を味わう。レクトの底知れぬ力に完全に心が折れ、廃人寸前となっている。

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