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王子様との婚約って大変!  作者: 宿月ひいな
第二章 ブランドン伯爵令嬢 ステファニー
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可能性の話

「ここからは可能性の話になるけど、いい? この葉に毒性があると誰も気づかなかったらどうなると思う?」フレデリック王子が質問する。

「エミリー様やお友達の方が飲んでしまうと思います。痺れの症状がでて、大事(おおごと)になりますね。」

ステファニーは、もしもの状況を想像しながら、ゆっくりと答えた。


「そうだろうね、そうなると事件としてみんなに広まって、犯人探しが始まるかもしれない。ステファニーは誰が犯人だと推測する?」

「誰がやったかですか。。。給湯室は普段は鍵がかかっていますが、サロンの使用者がいる時は鍵を開けてもらえます。棚には鍵はありませんし、誰でも入れる場所ですよね。特定は難しい気がします。」


「状況からは、誰が犯人か決められないだろうな。では動機の面から考えると、どうなる?」

フレデリック王子がステファニーの様子をうかがうように見つめる。


「動機。。。?」

エミリー様を恨んでいる人ってことよね?誰だろう。。。エミリー様とは学年が違うから、教室での様子はよくわからないわ。。。廊下や食堂で、誰かとトラブルとか起こしていたかしら。。。

「もしかして、私ですか!?」ステファニーは一つの可能性を思いつき、大声で叫んでしまった。


「うん、君が第一容疑者だろうな。」フレデリック王子がニヤリと笑う。

「君と伯爵令嬢が、廊下など人目のつくところで言い争っていたことは、みんなが知っている。だから、君には動機がある。そして、君はマダム・ジュネの手伝いをしていたから、ノエア草の入手もとても簡単だ。さらに付け加えると、先週にサロンを利用しているから、棚に箱を置くこともできる。まさに、うってつけの容疑者さ。」


「私は何もやっていませんよ!」ステファニーは慌てて否定する。

「そのことは疑っていないよ。だが、周りはそうは思わないだろうね。」

フレデリック王子の言葉に、ステファニーは軽い目眩を覚えた。


「第二容疑者は、伯爵令嬢だな。」

「えっ! 痺れることがわかっていて、自分で飲むってことですか?」

ステファニーの目が驚きで丸くなる。


「痺れは2、3日で取れるし、後遺症も残らないからね。彼女が私の婚約者の地位を狙っていてステファニーを排除したいと思えば、それくらいの犠牲は払うかもしれない。君に罪をなすりつける事ができれば、君は婚約者の座を下りざるを得ないだろうからね。」

「全くの第三者ということもあり得るだろうな。君と伯爵令嬢とのいざこざを利用して、邪魔者2人を消せると考える者もいるだろうからね。」


フレデリック様の説明の通りなら、結局、今回のことについては何もわからないってこと? 私が犯人だと疑われずにすんだのは良かったけど、、、はあ、、、面倒なことに巻き込まれそうで、なんだか嫌になるわ。。。


ステファニーの考えを読んだのか、フレデリック王子が言った。

「さて、今後のことについて相談しようか。」






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