人の出会いはgravity
「あのう、すみません、ちょっと良いですか?」
2人は睨み合いをやめ、声が聞こえた方向に振り向く。
そこには某国民的クエストで見られるような勇者の服を着ている丸眼鏡を付けたポニーテールの少女が居た。
「この近くに町があると思うんですけれど、道に迷ってしまって、そこまで案内して欲しいのですが」
どうやら彼女は道に迷ってここに辿り着いたようだ。そんな彼女にアオナがニッコリと微笑み返事する。
「案内するのは良いんですが…生憎私達も道を知らなくてですね、良ければ一緒に行きませんか?」
それを聞いた少女は少し考え了承する。
「そうですね、そうします」
「んじゃ、自己紹介しますね、私の名前は」
「ヒュウガ・レキシントンだろ?」
秋人がまるで少女の名前を知っていたかのように重ねて言う。
その様子にアオナは怪しく思い、首を傾げる。
「合ってます…けど、なんで私の名前を知っているんですか?」
当然、至極当然の質問、誰でも知らない人に名前を当てられたら、なぜ知っているのか聞くだろう。
「この質問に答える前に聞いておきたい事が一つある」
「お前、シュウト・クニミネという名前に聞き覚えは無いか?」
突然、意味のわからない質問を問いかける秋人に対してアオナが小さな声で話しかける。
「アンタ、何がしたいの?そんな事聞いて何になるのよ」
「似過ぎているんだ」
「は?」
「俺が、最初の転生の時に冒険した仲間に似てるんだ」
「だから何よ、ただの偶然でしょ」
「名前も同じ、見た目も同じ、ここまてまで来たら偶然とは言い難いだろう」
少女は深く考えて答えた。
「その名前聞き覚えがあります、それだけですけど」




