馬鹿と元女神
青い空、白い雲、そして青々しい草むら。その中に2人は居た。
「畜生、あのジジイマジにやりやがって…」
「元はと言ったらアンタの所為でしょうが」
「知らねえよ」
2人の間に険悪な雰囲気が出てくる。睨み合うその目付きは軽く人を殺せるのでは無いだろうか。
「ねえ、アンタ」
そんな中、先に口を開いたのは女神だった。
「こんな事言うのは癪だけどさ、協力しない?」
「どうせこのまま喧嘩してても何も始まらないでしょ」
「チッ」
秋人は少し考え、知らない土地で独り孤独に彷徨うよりも、感に触る奴だが他人と居た方がマシと思い、頷きながら渋々了承した。
「わかったよ、協力する、全面協力だ」
「それで良いわ、アンタも野垂死にたくないでしょ?」
「そうだな、死ぬよりかはテメェと居た方が幾分かマシだ」
秋人は転生した時の確認事項としてある事を話す。
「おい、ステータス画面は出るのか?」
「はあ?ステータス画面?」
「よくあるだろ、自分の能力を見られるヤツ、念じれば出てくる筈だが」
そう聞いて、女神は手を組み念じた。
すると女神の隣にパソコンのウインドウのような物が浮かび上がってくる。
アオナ・フェリスク
元女神
---ステータス省略---
能力
植物を操る能力Lv.
「へえ、お前に名前あったんだ」
「あるに決まってるでしょ、アンタに教えてないだけで」
「ん?」
秋人はステータスのとある1項目に目を向け、こう言いながら笑う。
「女神じゃなくなってやんの!」
意地の悪い、人を見下すような、人を徹底的に馬鹿にした笑いだった。
「そんな馬鹿な事をがある訳な…本当じゃないの!」
「今の気持ちはどうだ元女神のアオナさんよお!」
「とっっっっても最悪よ」
「そしてそれならアンタのも見せなさいよ!」
「幾らでも見せてやるよ元女神さんよおッ」
秋人はステータスを出すように念じる
シュウト・クニミネ
バツ99
---ステータス省略---
能力
塩を操る能力Lv.
女神改め元女神のアオナもまた、とある一つの項目に目を向けてこう言いながらげらげら笑った。
「バツ99男ぉー!」
「何だと!?」
「バツ1バツ2ならまだわかるわ、でもバツ99ってどう言う訳よォー!」
「しかも塩を操るって地味すぎるじゃないッ」
「うるせえテメェの能力も地味じゃねえかよォ、やんのかババアコラ」
「良い度胸じゃない受けて立つわ」
2人の間に険悪な雰囲気が再び出てくる。しかしそれは先程の比ではなく、今にも殴り合ってもおかしくない、先程よりも険悪な、雰囲気だった。
設定
国峰 秋人 (くにみね しゅうと)
99回チート転生した男。
生きた年数を合計すると1万は軽く超えるらしい。
顔立ちは整っている。
アオナ・フェリスク
喧嘩っ早い元女神
1万歳の若手女神だった。
ふつくしい




