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エーラの受難

ご意見ご感想ありましたらよろしくお願いします。

おいおい、随分と殺気を飛ばしてくるじゃないか。見に覚えはないぞ。


身に覚えは無かったがその男に見覚えがあった。


さっきまで人集りの中心に居た金髪冒険者、つまりダンジョン制覇した奴らの1人だ。


視線を俺から逸らさずズカズカと俺達が座るテーブルへ歩み寄ってくる男。


「おいお前!座る所間違ってないか?」


全く殺気を隠さず俺に真っ直ぐケンカを売っている、、、まぁこの程度の殺気、爺ちゃんの三分の一にも満たないが。


「いきなり失礼な奴だな。初対面でお前呼ばわりされる筋合いはないし俺がどこで誰と座ってようがあんたには関係ない」


涼しい顔でサラッと言い返すとアオスジを立て腰の剣に手をやる男。


するとエーラが立ち上がり間に入る。


「ヤメろ、ガトリン!」


「いや、やめねぇ。人の女に手を出そうなんて奴はぶっ飛ばす!」


「ふざけんな!アタシはあんたの女でも何でもない。付きまとうなって言ってるだろ」


「照れんなよ、エーラ。俺みたいに実力も未来もある男はそういないぜ。それにあんたが昔言ったじゃないか、、、”アタシをモノにしたきゃダンジョンの一つや二つ制覇してからきな”ってな、あれから3年立ったがようやくここまできたんだ。それにお前だけじゃない、連れの2人も俺が養ってやるよ」


汚ねえ笑顔を浮かべるガトリン。


なるほど。昔からエーラにご執心な奴で頑張ってやってきた、ようやく手が届きそうな所まできたのにいきなり仲良さそうな男が居たって感じか。


思い込みも強いみたいだしめんどくさい奴っぽい、さっきロザミアの言った付きまとい野郎はこいつだな。


よーし、煽ってみるか。


「おいお前。第1に俺がエーラさん達と仲良かろうがあんたには関係ない。第2にエーラさんは俺の女だ」


「、、、お前、聞き捨てならない事をいったな」


その言葉にギルド内がざわつく。あ、エーラさんまでびっくりした顔してるし。


「よくもこのガトリンの前でぬけぬけと世迷言を吐けたもんだ、どけエーラ!」


エーラを押しのけ俺の胸ぐらをつかんで引き起こすガトリン。それを見てメイカが再び短刀を抜こうとするのを目で制す。


「正当防衛だぞ」


「あぁん?!」


俺は相手の手首を捻りつつ首裏を掴み手前に引き込んでテーブルに組み倒す。頭からテーブルに突っ伏すガトリン。


「ぐわぁ!」


「いい加減にしろ。惚れた相手を押しのけて何が俺の女だ。ダンジョン制覇したか知らないがあまりふざけんなよ」


俺にがっちり固められ身動き出来ず呻くガトリンを見た仲間達が助けに入ろうとする。


「一つ言っとくがお連れさん方もヘタな動きはするなよ。俺や俺の大事な人達に手を出すなら俺は躊躇なく力で排除するぞ」


俺はわざと殺気を隠さず最大限に広げる。本当に人を殺した経験が俺の殺気に厚みを足したようだ。


「あんたらダンジョン制覇していい気分なんだろうが何でも許される訳じゃないんだぜ。いいか?俺達に構うな、それさえしてくれればお互い気持ち良くやっていける。だがまたちょっかいを出してくるなら、、、」


素早く左手で立ってるガトリンの仲間達の足元に投げナイフを突き立てる。


「お前ら消すぞ」


そう言い放ちガトリンを離す。


「くっ、お前何者だ!」


青い顔をしながら仲間の位置まで下がり問いかけてくる。


「俺?エイジ・ナリミヤ。ただの冒険者」


「ランクは!」


「銀」


それを聞いたガトリン達は一気に顔色をよくする。


「銀ごときが調子にのるなよ!」


ギルド内で剣や杖を構えるガトリン一行。めんどくさい奴らだな、、、。


かなりの騒ぎだが周りの客はお祭り気分のせいで囃し立てながら大きな円を描くようにぐるっと囲んでいる。


「加勢するぞ、エイジ」


エーラさん達も臨戦態勢になるが俺はみんなの前に出て武器をしまわせる。


「俺1人で充分ですし多分これで付きまといはなくなりますよ、エーラさん」


女性陣4人は静かに俺を見る、その顔には信頼が見えたのでよかった。


エーラさんは笑顔で俺を見ながら


「全くエイジは、、、わかるだろうけどあいつらはああ見えて優秀な冒険者なんだぞ。そ、それに何時からアタシはお前の女にな、な、なったんだ?!」


「優秀ですか、、、まぁ大丈夫です。あれはああ言った方が煽れるかなーと思って。案の定効果は抜群でしたね」


「責任はとってもらうぞ!」


「へ?」


そう言ってみんなと一緒に下がるエーラ。


「エイジとか言ったな。お前俺達が誰かわかってるのか!今なら銀ごときの戯れとして許してやってもいいぞ」


「しつこいな、、、ランクは強さの目安じゃ無いだろうが。で、やるのかやらないのか?やるなら多少の怪我ぐらいは覚悟しろよ」


腰から刀を外し鞘ごと手に持つ。


「ふざけやがって!さっきは油断しただけだ、ウォーカーの強さ見せてやる」


俺を囲むように広がるガトリン一行。ガトリンともう1人が剣、1人はナイフ、1人は杖。どうやら杖使いは魔法使いのようだ、とりあえず狙いはあいつかな。


「でりゃー!」


ガトリンともう1人が一足飛びで切りかかってくるが手にした刀で同時に受けるとそのまま2人して押しこんでくるがそうはさせん。


ガトリンの膝に真っ直ぐかかとげりを入れると嫌な音がなり後ろに倒れこむ。


「ぐぁ!」「ガトリン!ぶぇあ」


もう1人がガトリンを気にした瞬間にすかさず打突を横っ面に打ち込む。


「はい、2人。まだやるか?」


「くっ!”我らが母なる太陽よ、願わくば、、、」


魔力の集中を感じる、だが俺がそれを許すわけないだろうが。


ナイフの奴が魔法の完成まで俺を引きとめようと飛びかかってきたが居合抜きで吹っ飛ばす、、、ちゃんとみねうちよ。


投げナイフも無いし派手に決めるか、、、マントの中でベレッタを取り出し魔法使いの股に狙いをつけて、、、




タァーン!!!





とうとう撃たせましたw


桜児くんは降りかかる火の粉を減らす為わざと派手に動いてますがそれが吉とでるかは、、、


ちなみにガトリン達は皆、金のランカーで今回のダンジョン踏破で白金になる予定だったのですが相手を見る目がなかったですね。


何故か?ダンジョンにばかり潜っていたせいで対人はからっきしだったのとランクを鵜呑みにしすぎた事が原因のようです。


何にしても可哀想なのでどうしましょうw

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