再会
ご意見ご感想ありましたらよろしくお願いします。
ギルド前は人集りが出来ていてその中心には4人組のパーティーが居るようだ。周りの人間がワイワイ騒いでる。
「嬉しそうだな」
パーティーの真ん中に居る金髪の男を見るとかなり興奮して喜んでいる。やはり命をかけてダンジョンをクリアすると言うのは達成感が半端ないんだろうな。
俺が立ち止まって見ていたらメイカは興味無さそうに俺の手を取り引っ張る。
「エイジ、中いこ。登録登録!」
「あぁ、ごめんごめん」
中へ入りカウンターへ真っ直ぐ歩いていく、そこには前と一緒でミリアさんが立っていた。
俺を見ると安心したような笑顔を浮かべ迎えてくれた。
「おかえりなさい、エイジ君。かなり長かったから心配したわ」
「ただいま、ミリアさん。盗賊団は割とさっくりだったんですけど成り行きで王都まで行く羽目になっちゃって。あ、これ向こうのギルドで渡された証書です」
俺はカバンから証書を取り出しミリアさんに渡すとミリアさんは素早く封を切り中を確認していく。
いつも通り表情を二転三転させながら最後にフゥーと息をはく。
「思わぬ手間がかかったみたいね、本当に無事で何より。じゃあ報酬を渡すわ」
手元には金貨3枚が置かれる。
「特別報酬含め金貨3枚ね、お疲れ様でした」
俺はそれを受け取る。
「ありがとうございます。それとミリアさん、この子の登録をお願いしたいんですが」
「あら、可愛い娘さんね。エイジ君、その子は?」
「んー、色々あって俺が面倒をみる事になったんです」
簡単にメイカとの出会いを説明するとミリアさんは感心したように頷く。
「なるほどね。しかしランパード翁に気に入られるなんて、、、そっちの方が驚きよ」
「結構普通のお爺ちゃんでしたよ」
うちの爺ちゃんに通ずる所があったから特に違和感はなかった。
「やっぱりすごい男ね、あなたは」
ニコニコしながらカウンターから水晶を取り出すミリアさん。
一連の作業を終え無事にメイカの登録は終了した。
「あ、エイジ君」
「はい?」
「エーラ達に何も言わず旅立ったでしょ?かなり怒ってたから気をつけてね」
「え?」
「ふふ。ほら、噂をすれば帰ってきたわ」
促されて入口を見ると見知った顔が三人入ってくる、エーラ、ロザミア、リカリカだ。
三人はあの時はこう、この時はああ、と話しながらこっちに向かってくるとふと俺を見つける。
数メートル離れた位置で止まりびっくりした顔をした後ゆっくり近づいてくる三人。
「お久しぶりで、うぉ!?」
挨拶をした瞬間エーラさんから素早いパンチが飛んでくる。
迷いなく顔面にめがけたパンチを寸前で躱すと続けざまにロザミア、リカリカの2人まで追い打ちしてきた。不意をつかれたがこの程度なら何てことはない、これも躱して距離をとる。
びっくりしたのはこの後だった。急に俺が知らない奴に襲われたと思ったメイカが何の躊躇も無く短刀を抜き斬りかかろうとしたのだ。
俺は後ろからメイカを抱き止める。
「メイカ!大丈夫、知り合いだから!どうどう」
「エイジに何すんだ!」
俺に抱き止められながらブンブン短刀を振り回すメイカ。
それを見てエーラ達も落ち着いたのかさっきまでの尖った気配が無くなる。
「あぁ、おチビちゃん悪かったよ」ひらひら手を振りながら近づいてくるエーラ。
「でもエイジが悪いんだぜ、アタシらに何も言わず勝手にクエストに出るんだからさ。心配させた分一発くらい殴られても文句は無いだろ」
無茶苦茶な言い様だが確かに心掛けが足りなかったのは確か、素直に謝るが1番のようだな。メイカを落ち着かせてから頭を下げる。
「すいませんでした、せめて一言かけるべきでしたね」
「まぁ、アタシらが酔い潰れたのが悪いんだけどね」
とりあえず席につこうとエーラが促す。空いてるテーブルに座るがメイカは3人を睨んでまだ低く唸ってる、可愛いな。
「殴りかかってすいませんでした。2人がエイジ様が帰ってきたら絶対殴るって言って聞かないもので」
リカリカは笑顔でそう言うが1番キレのあるパンチは貴女でしたよ?マトモに食らったら気絶もんだ。
「しかし騒がしい時に帰ってきたな」
「みたいですね。おめでたい事みたいですけど」
「うーん、本当はそうなんだけどね、、、」
エーラが珍しくさっぱりしない言い方をして周りの2人も何故か顔をしかめてる。
「どうかしたんですか?」
「いや、エイジが気にする事じゃないさ。ところでさっきから気になってるんだけどそのおチビちゃんは?」
「おチビじゃない!メイカだ!」
「どうどう、、、」
アタマを撫でて落ち着かせる。
「実はですね、、、かくかくじかじかで、、、ナニガアレしてコウなって、、、と言う訳でメイカは俺の従者になったんです」
3人に説明するとエーラとリカリカは納得した顔で頷く。しかし1人ロザミアは
「相変わらず人助けするのが好きなのねぇ〜。厳しい言い方すれば奴隷なんてこの世の中ゴマンと居るってのにこだわってたソロをつぶしてまでわざわざそのコを助けるなんてアンタは、、、」
呆れた顔のロザミアの言い方に多少ムッとする、なんか文句あんのか。
「いや、別に悪気は無いのよ。ただこれからもそうやって行くのかなってね」
「目の前で困ってる人を助けられる力があるのに助けないような事はもうしたくないんだよ、、、もちろん全ての人は無理だとは自覚してるけど」
前の世界では極力人との関係は持たない様に生きてきた。誰かがイジメられても知らん顔、誰かが困っていても知らん顔、誰かに絡まれても知らん顔、そんな人生はもういらない。
こっちの世界では好きに生きてる結果が今目の前に貴女達や隣にはメイカが居る、前の世界は爺ちゃんしか居なかった。
「ならさ、、、今の私達を助けてくれない?」
「へ?」
「ロザミア!エイジには関係無いって言ったろ!」
「だって姉様!このままじゃずっとしつこく付きまとわれますよ〜」
「しかしエイジには全く関係ない!」
「いや、エーラ様。向こうはそう思ってないようですよ」
リカリカが厳しい目でギルドの扉を見るとそこには今にも俺に飛びかかってきそうな目で俺をみる男がたっていたー
さて、次は色恋沙汰に桜児くんは巻き込まれていきますがどうなることやら、、、




