アラン家
ご意見ご感想ありましたらよろしくお願いします。
可愛さ全開だがこんなちびっ子に素直にキスなど出来ん。
俺はグシグシとメイカの頭を撫でまわし「まだまだ必要無い事は覚えるな」と言うとメイカは頬っぺたを膨らましながら言い出す。
「メイカ、シッテルヨ。スキスキドウシ、スルコト。エイジ、メイカキライ?」
上目遣いが強烈すぎる。俺は膝を曲げメイカと目線を合わせる。
「メイカの事は好きだよ。だからメイカがもう少し大人になってまだ俺を好きだったらまたやってくれるかい?」
「オトナ?イクツ、オトナ?」
「んー、15、6かな」
「メイカ、14サイ、モウスコシ」
14?!まだ10歳いってないかと思った。思わぬ事実にびっくりしてると何時の間にかラブラブタイムを終えたアランがニヤニヤして俺を見てる、、、ぶっ飛ばしてやろうか。
「エイジ君、狼族の女性は心の香りとやらで好きな相手を見つけるらしく1度その相手を見つけると一生涯尽くし続けるそうだ。それに身体も急に成長が早まるらしいぞ」
「え?そうなんですか?」
「まぁ、僕も噂程度しか知らないがね。さぁ、中へどうぞ」
促されて中へ入ると家の中は中世ヨーロッパのような作りで真ん中に囲炉裏の様なモノを囲むようにテーブルとイスが置いてあった。
「では早速お食事を作りますわね」そう言って奥へ消えるアリーヴェ。
「エイジ君達は2階の客間を使ってくれ、今案内しよう」
アランの後について2階に上がると部屋が二つありそのうちの一つに通される。
「ベッドは一つしか無いが問題は無いだろう?」
「ハイ!」
俺が返事をするよりも早くメイカが答える。まぁそれぐらいいいか、俺も問題無いとうなづく。
「では食事が出来るまで部屋でゆっくりしてるといい。出来上がったら声をかけるよ」
そう言ってアランは下へ降りて行った。
俺は身の回りの物、マントと刀を外し買い物を入れた袋を下ろす。
メイカも買ったばかりのレザー装備を外し鎧下一枚になる。
俺はメイカを呼び部屋の椅子に座らせる。
「メイカ、俺には秘密がある。俺がいいって人以外には言っちゃダメだぞ」
そう告げると神妙な顔つきでコクコク頷くメイカ。俺はゆっくりとメイカの前で空間と創成を見せる、やはり凄く驚いた顔をするメイカ。
「エイジ、カミサマ?」
「はは、違うけどこの世界では俺以外出来ない事だよ。だから今は俺とメイカだけの秘密だぞ」
ブンブン尻尾を振り回しながら再び頷くメイカ。
「じゃあそのまま短刀を作ろう」
「タントー?」
「あーっと、俺の武器のメイカ用だよ」
鉄の棒を握り念と魔力を注ぐ、、、眩い光が一瞬視界をふさぐ。
光が収まると手には30cmを少し越えるぐらいのサイズの短刀が出来上がっている。
「うん、見事に爺ちゃんの刀jrだ」
反りから刃紋、全てが俺の刀が小さくなったようだ。
続けて空間からラッシュボアの革を取り出し薄い紐状に創成し直しグリップに綺麗に巻いていく、ちょっとオリジナルとは違うがそこはご愛嬌だ。ついでに同じ革と毛皮で鞘を作れば完成、作成時間わずか10分。
「出来たよ、メイカ」
俺はメイカに短刀を渡すとよほど嬉しいのだろう、跳びはねて喜んでいる。
「アリガト、エイジ♪」
「喜んで貰えて何より。じゃあ次は言葉の勉強しよう」
「ウン」
メイカの勉強をしているとアランが呼びに来た。
「待たせたね、アリーヴェのお手製が完成したよ。彼女の料理は絶品だから期待してくれ」
そう言われ下に降りていくと囲炉裏周りのテーブルに料理が並んでいた。
「お待たせしましたわ、お口に合えば良いのだけど」
「凄いですね!」
「だろう。さぁ、席についてくれ」
俺とメイカは隣同士のイスに座るとアリーヴェが料理を適当に皿に盛り分けて目の前に運んでくれた。
「マラガミートパイと岩菜の炒めとミニオンスープですわ」
マラガミートパイー
マラガという鹿に似た魔物の肉を使ったミートパイ。マラガの肉は味はいいが筋が硬く普通に食べるにはあまり適さない。アリーヴェは肉の筋一つ一つに隠し包丁をいれしっかり柔らかくなるまで煮込んでからパイで包み焼き上げる為パイはサクッ、中はトロッと仕上がる。絶品。
岩菜の炒めー
表面が岩のような見た目の野菜、岩に擬態して外敵から隠れている。味は小松菜に近い。
アッサリとした味付けで炒めてる為箸休めにもピッタリ。
ミニオンスープー
ミニオンは小さなジャガイモのような感じ、栽培が簡単で食卓によく並ぶ。丸ごとスープに入れてコトコト煮込んだアリーヴェの愛が満点。
「「いただきます」」
メイカと一緒に食べ始める。これは美味い、、、アリーヴェさんの腕前は確かなようだ。
「美味いです」「オイシイ!」
「良かったわ!アランが先に連絡をくれていたらもっとしっかりした食材で出来たのだけれどね」
「すまない、アリーヴェ。驚かせたくてね。しかしどんな食材だろうと君が料理すれば生まれ変わるから問題無いさ」
「アランたら、、、」
また始まった。たった少ししか一緒に居ないがもう慣れてきた自分が居た。メイカも気にせず料理に舌鼓している
うむ、俺もメシに集中集中。
「ふぅ、お腹いっぱいだ。ご馳走様でした」
「ゴチソサマ」
空の皿だけが残ったのを見てアリーヴェは嬉しそうに片付け始める。
「満足してもらえてよかったよ。ところでエイジ殿は今までミローに?」
「いや、辺境の村で爺ちゃんと暮らしてたんですが先頃亡くなって、、、生きてく為に冒険者になろうと思ってそれで1番近くのデカイ街迄出てきたのがミローなんです。冒険者になったのもつい最近ですよ」
「なるほど、通りで。僕ら薔薇騎士はよくミローには行くんだがエイジ殿のような猛者の噂は聞いてなかったからね。しかし短い期間で銀クラスとは」
「ラッシュボアって知ってますか?」
「ああ、あれはなかなか強力な魔物だ」
その名を聞いてアリーヴェが呟く。
「お肉も強力に美味しいですわ」
「そうなんですか?それは是非今度試したいです、、、っと、話しが逸れましたね。そいつをたまたま成り行きで討伐したら銀になりました」
肉は空間にしまいっぱなしだから近いうちに食べてみよう。
「まさかとは思うが1人かい?」
「連れは2人居ましたが倒したのは俺1人ですね」
「やはり凄いな!僕ではとてもじゃないが無理だ。それだけでエイジ殿は金クラスの冒険者と同格以上だ。金になったらやはりクランを作るのかい?」
「いや、クランは作るつもりはないです。本当はずっとソロでやって行くつもりだったんですけど可愛い従者が出来ましたからゆっくりクエストをこなします」
メイカの頭を撫でると気持ち良さそうに目を細める。
「そうか。エイジ殿なら冒険者としてどんな道でも問題ないだろう。銅の僕が心配すべきは僕自身だな」
そう言って笑い出すアラン。本当憎めないイイ奴だ。
「さてそろそろ休もうか。明日は早めに旅立つのかい?」
「そうですね。ミローまで3日はかかりますから少しでも早く出るつもりです」
「了解した、お二方、ではお休み」
「お休みなさい、アランさん、アリーヴェさん」
2人は仲良く奥の部屋へ向かっていく、俺達も2階へ。
「明日から当分野宿だからしっかり寝よう」
「ウン、ワカッタ」
メイカはベッドに飛び乗ると直ぐ様寝始める。
「はやっ!」
俺もそっとベッドに入り目を閉じたー
毎日雨ばかりですな、、、皆様身体にはお気をつけてください。




