可愛い従者が出来た
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俺がギルドを出て見たのは泣きじゃくりながら俺の名を呼ぶメイカだ。
彼女は首輪を引っ張られながら馬車に乗せられる所だった。
ギルドから出てきた俺を見つけたんだろう、メイカは俺に向かって必死に手を伸ばし名前を呼ぶ。
走って近づこうとした俺の前にランパード爺さんが立ち塞がった。
「随分好かれたようだな、エイジ君」
「ランパードさん、、、」
爺さんは部下にメイカを馬車に乗せるのを止めさせると意地悪そうに俺に言った。
「買うか?」
それを横で聞いた執事が声をあげる。
「ランパード様、そちらの奴隷はすでに買い手がついております」
「そうだったか?だが大した問題では無い。どうする、エイジ君」
「、、、幾らですか?」
ランパードは執事の顔を見ると執事は「金貨30です」と告げる。全く手持ちでは足りない。
「足りないようだな。どうだ、ウチの専属になればタダでも構わないぞ?」
それを聞いて俺はメイカを助ける為なら仕方ないかと思ってしまった、俺はメイカを見捨てる事の方が人としていけないと思ったのだ。
「分かりました、、、でしたらお世話になります」
「本当にいいのか?」
「はい、構いません。今の俺に出来る事はそれ以外ありませんし」
真っ直ぐランパードを見据え返事をする。沈黙が1秒、2秒、3秒流れた時にランパードは笑い出す。
「はっはっは、やはり面白い奴だ。自分よりも奴隷を取るとは、しかも迷いがない。エイジ君、ではこうしよう。今回の報酬はあの獣人の娘ではどうだ?」
「本当ですか?!」
「だが本来なら報酬以上の額になる。だから借りと言う訳では無いがワシが困った時には手を貸してもらうというのはどうかね?」
「はい、その時には必ず借りをお返しします!」
「うむ、ならばその娘はエイジ君の物だ!はっはっは」
執事さんが諦めた表情でメイカを呼ぶ、ランパードさんの思いつきはよくある事なのかもしれない。
「エイジ!」首輪と枷を外されたメイカは俺に飛び込んでくる。
「良かったな、メイカ。自由になれたぞ」
抱きしめながら頭を撫でると嬉しそうに笑顔になるメイカ。
「では、エイジ君。また会おう」
颯爽と馬車に乗り込み去っていくランパード爺さん。この時の約束は後に果たす事になるがそれはまだまだ先の話しだ。
グスングスンと泣き止まないメイカ、何にしても無事で良かった。俺と一緒に居るのが本当に幸せかはわからないが目の前で小さな女の子に助けを求められて見捨てられる程達観してない。
それをずっと横で見ていたアランが近寄ってくる。
「エイジ殿、可愛い従者が出来てよかったな」
「従者?」
「だって君が面倒を見るんだろう?どうせなら冒険者として一緒に行動すべきだよ。狼族なら絶対役に立つ」
「そうなんですか?」
「まだメイカちゃんは小さいが狼族は戦闘力も高いし何より”鼻”がキく。まぁ実際に見れば分かるさ。それよりこれからどうするんだ?」
「とりあえず今日は王都で宿を探して明日ミローに帰ろうかなって思ってます」
「ならば今日は我が家に泊まらないか?命の恩人を彼女にも会わせたい」
「ははは、じゃあお願いします」
折角出来た友人の誘いだし助かる、全然王都はわからんし。
「よかった。僕はこれからリーダーに会って事後処理を済ませなきゃならん、少し時間を潰してまたここに来てくれないか?」
「分かりました。じゃあメイカの服でも買いにいって来ます」
今のメイカの格好は薄いボロ衣だから何とかせにゃ奴隷感全開だ。
「それならばここの道なりに歩いて行けば商業区だから迷う事はないだろう、では後ほど会おう」
「はい、じゃあ行ってきます。メイカ行くよ」
俺が歩き出すとマントを握り一緒に歩き出すメイカ、耳はパタパタ、尻尾はブンブン。
「エイジ、ズットイッショ?」
「ああ、だからメイカの服を買いに行こう。冒険者にも一緒になろうな」
「ボウケン!マカセテ、エイジ」
可愛く頷くメイカを見ると心が和む、俺にオトモが出来たのだー
仕事がグッと忙しくなってきました(´;ω;`)
なるだけ頑張りますが2〜3日に一回の投稿ペースになりそうです、すいませんm(__)m




