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黒髪は星を集める〜追放皇子と十二星座の仲間たち〜  作者: S@Y@


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第87話:完全なる双璧の蹂躙と、消えゆく凶星


「バ、バカな……!? 僕たちが無限に複製し、スタックし続けた絶対切断のハサミが、なぜ正面から押し戻されているんだ……ッ!?」


双子座ジェミニ】の守護者が歪な紫の髪を振り乱し、信じられないものを見るかのように目を見開いて絶叫した。


空間を埋め尽くしていた何万もの深紅のハサミ。その総てが、俺の右拳から溢れ出る極彩色の神光に触れた瞬間、複製される端からガラス細工のように脆く粉砕されていく。世界のシステムが用意した「完全なるペア」のルールは、俺たちの絆の絶対的な質量の前では、ただの薄っぺらいハリボテに過ぎなかったのだ。


マスター、データの逆算は100%完了したよ。敵の同一概念複製は、現在、彼ら自身の存在そのものを二重に自壊させるエラー対流へと変換されているね。実によろしくない自滅の数式だよ」


アクアが清流アクアブルーの髪の眼鏡を美しくキラーンと光らせ、勝利の数式を冷徹に叩きつける。


「あはは! 無限に増えれば増えるほど、シリウスにまとめて蹂躙されるだけじゃん! 超ウケる!」

シオンが新緑ミントグリーンの髪を軽快に弾ませ、疾風弓から放たれた極大の嵐で、自壊し始めた二柱の絶対領域を完全に吹き飛ばした。


「シリウス様、今です! 私たちのすべての想い、その右拳で新しい世界のルールに変えちゃってください!」

フェリスがサクラピンクの髪をなびかせ、限界突破オーバーフローの癒やしの神光を俺の背中へと注ぎ込む。


「はい……! 【天秤座ライブラ】──因果の天秤、これより極彩色の勝利へと完全に傾けます!」

ルナが白銀シルキーホワイトの髪をそよ風に揺らし、エメラルドグリーンの瞳に確固たる信頼を宿して、右手の甲の星痕を美しく輝かせた。


敵の強固な結びつきすらも、ルナの調停によって俺たちのスタック効率を上げる最高のエネルギーへと上書きされ、俺の右拳へと一切のロスなく集束していく。


「お前らの作ったチャチな双子ペアのルールじゃ、俺たちの本物の絆の足元にも及ばねぇ。状況把握──スクラップが二つ同時に消えるだけだ」


俺は九色のインナーカラーを指先で弄り、不敵な笑みを浮かべた。


「お、おのれぇぇイレギュラーどもがぁぁ! 世界の理たる我らが、このような不条理な熱量にぃぃぃッ!」

蟹座キャンサー】の守護者が狂ったように咆哮するが、もう遅い。


「これが──俺たちの、最強のスタックだッ!!」


俺は九色の前髪をかき上げ、最高にクールな笑みを浮かべながら、極彩色の神光を宿した右拳を真っ直ぐに振り抜いた。


──**【極彩色・星痕大蹂躙アブソリュート・ギャラクシー・ノヴァ】**。


ズガァァァァァァァァァァンッ!!!!


天空を引き裂いていた歪な紫と深紅の凶星は、俺たちの圧倒的な絆の熱量によって正面から木っ端微塵に粉砕された。ジェミニとキャンサーの絶対ルールは跡形もなく消滅し、要塞都市の上空には、再び俺たちの勝利を祝福するような澄み切った青空が広がっていく。


「フッ、双子と蟹が揃ってもこの程度か。さて、次に来るスクラップはどいつだ?」


俺は九色の前髪をかき上げ、最高にクールな笑みを浮かべてマントを翻した。黄道十二星座の半分近くを蹂躙した極彩色の魔王軍。俺たちのスタックされ続ける絆の神話は、世界の理そのものを完全に書き換えるまで止まらない。



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