表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒髪は星を集める〜追放皇子と十二星座の仲間たち〜  作者: S@Y@


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
84/94

第84話:三柱の残滓と、次なる二つの輝き


三柱の守護者が因果の彼方へと粉砕され、要塞都市を覆っていた異界の神威は完全に消滅した。

あとに残されたのは、世界のシステムが崩壊したことを示す、極彩色の微粒子だけだった。


「フッ、三柱同時でもこの程度か。状況把握──やはり俺たち既存の身内のスタックの前には、神サマのルールもただの燃えないゴミだな」


俺は九色のインナーカラーを指先で弄り、不敵な笑みを浮かべた。


マスター、驚異的なエネルギー効率だね。私の計算によると、今回の同時蹂躙によって私たちの絆の総スタック量は、以前の戦闘時の240%へと急上昇しているよ。もはや世界のシステム自体が、私たちの存在確率を計算しきれなくなっているね」


アクアが清流アクアブルーの髪の眼鏡を美しく押し上げ、手元の木札に歓喜の数式を刻み込んでいく。


「あはは! さすがシリウス! 反射だの剥奪だの言ってた神様たち、最後はボクの風の渦の中で自滅しちゃって超ウケる!」

シオンが新緑ミントグリーンの髪を弾ませ、ルナの手を握ってピョンピョンと跳ねた。


「……はい! 私、自分の天秤がこれほど大きな因果を調停できるなんて、夢にも思いませんでした。シリウス様と一緒にいると、本当に『絶対』なんて言葉がちっぽけに見えます」

ルナは白銀シルキーホワイトの髪をそよ風になびかせ、エメラルドグリーンの瞳をきらめかせて微笑んだ。その右手の星痕は、三柱の概念を吸収したことで、さらに深く神聖な輝きをスタックさせている。


「シリウス様ぁーっ! お疲れ様です! すぐに聖なる魔力で極上のリフレッシュ対流を──」

フェリスがサクラピンクの髪を揺らしながら駆け寄ろうとした、その刹那。


ドクン……ッ!!!


俺の胸の星痕レーダーが、今までにない「二つの奇妙な、だが完全に同調した波動」を捉えて激しく脈打った。

それは、先ほど消滅した三柱の残滓を栄養にするかのように、要塞都市の遥か上空で急速にその質量を拡大させていく。


「──チッ、状況把握。どうやら休む間もなく、次のスクラップが並び始めたらしいな」


俺が九色の前髪をかき上げ、冷徹な視線を天空へと向けると、そこには双子のように寄り添う二つの巨大な星の影が、不気味な紫と深紅の光を放ちながら出現していた。


世界の理を司る黄道十二星座──その中でも一際異彩を放つ、双子と蟹の守護者が、俺たちの極彩色の絆を完全に消滅させるべく、その姿を現そうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ