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黒髪は星を集める〜追放皇子と十二星座の仲間たち〜  作者: S@Y@


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第83話:因果逆転の極彩色と、三柱の崩壊


「ば、バカな……! 我らの『絶対反射』が、なぜ乙女座バルゴの『精神剥奪』を巻き込んで自壊しているのだ……ッ!?」

牡羊座アリエス】の守護者が、己の展開した障壁が狂ったように赤紫の光を放って逆流する様を見て、驚愕の悲鳴を上げた。


世界システムが誇る三位一体の完璧な数式。だが、ルナの天秤によってそのエネルギー比率を100%俺たち側に都合よく書き換えられた今、彼らの絶対ルールはお互いを噛み砕き合うただの「矛盾の塊」へと成り下がっていた。


マスター、データの逆算は完全に完了したよ。敵の防衛対流は完全に崩壊し、現在、彼らの精神剥奪の霧はすべて彼ら自身の防衛概念を上書きして消滅させるエネルギーへと変換されているね。実によい自滅効率だ」

アクアが清流アクアブルーの髪の眼鏡を美しくキラーンと光らせ、勝利の決定数式を叩きつける。


「あはは! ざまあみろ! ボクたちの絆をナメるからそうなるんだよ! シリウス、今ならどんな攻撃だって、一点のロスもなく100%スタックしてぶち込めるよ!」

シオンが新緑ミントグリーンの髪を軽快に弾ませ、疾風弓から放たれた極大の嵐で、完全に無防備となった三柱の足元を爆発させた。


「シリウス様、これでチェックメイトです! 私たちの最強の魔力、全部持っていってください!」

フェリスがサクラピンクの髪をなびかせ、レオンの黄金闘気、アルゴの氷結、そしてゴルドの金剛力を俺の星痕レーダーへと一斉に注ぎ込む。ルナの天秤を介して純度100%にスタックされた極彩色の神光が、俺の全身から天を衝くほどの質量となって溢れ出した。


獅子座レオだか何だか知らねぇが、お前らの『最強』なんてルール、俺たちの前ではただの薄っぺらい紙切れだ」


俺は九色のインナーカラーを指先で弄り、不敵な笑みを浮かべた。


「お、おのれイレギュラーどもがぁぁぁッ! 世界の理たる我らが、このような不条理に屈してたまるかぁぁぁ!!」

獅子座レオ】の守護者が黄金の髪を逆立て、狂ったように最後の神威を爆発させて突進してくる。


「不条理じゃねぇよ。これが──俺たちの、新しい世界のルールだ」


俺は九色の前髪をかき上げ、最高にクールな笑みを浮かべながら、極彩色の神光を宿した両拳を同時に突き出した。


──**【極彩色・双星蹂躙波アルティメット・クロス・ノヴァ】**。


ズガガガガガガガァァァァァァンッ!!!!


空間そのものを消し飛ばすほどの絆の熱量が、突進してきた獅子座レオを正面から蹂躙し、その後方にいた牡羊座アリエス乙女座バルゴもろとも、因果の彼方へと完全に粉砕した。

三柱の放っていた神威の光は跡形もなく霧散し、要塞都市の空には、再び俺たちの勝利を祝福するかのような澄み切った朝陽が差し込んだ。


「フッ、三柱同時にかかってきてもこの程度か。状況把握──スクラップの山が三つに増えただけだったな」


俺は九色の前髪をかき上げ、最高にクールな笑みを浮かべてマントを翻した。世界の理すらも歯が立たない極彩色の魔王軍。俺たちの前に立ちはだかる次の星座も、ただの引き立て役に過ぎない。



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