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黒髪は星を集める〜追放皇子と十二星座の仲間たち〜  作者: S@Y@


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第79話:敗者の警告と、新たなる星図


ガルシアが消滅した時空の裂け目は完全に閉じ、要塞都市の上空には、まるで何事もなかったかのような穏やかな陽光が戻っていた。

しかし、彼が最後に残した「黄道十二星座」という言葉の重みは、訓練場に集まった俺たちの胸に、確かな波紋を広げていた。


「フッ、世界の理だか何だか知らねぇが、俺たちの絆の強度を測る物差しとしては、少々噛み応えが足りなかったな」


俺は九色のインナーカラーを指先で弄り、不敵な笑みを浮かべた。


「シリウス様、お怪我はありませんか……!? 切断の因果に触れた瞬間は生きた心地がしませんでした……すぐに私の聖なる魔力でバイタルをスタックします!」

フェリスがサクラピンクの髪を激しく揺らしながら駆け寄り、俺の体を心配そうにくまなくチェックし始める。


「心配いらねぇよ、フェリス。お前たちの魔力も、ルナの天秤も、完璧に俺の星痕レーダーとスタックしてたからな。傷一つついてねぇ」

俺は九色の前髪をかき上げ、最高にクールな笑みを浮かべてフェリスの頭をポンと叩いた。


「……信じられません。世界の理そのものであるスコーピウスの絶対ルールを、正面からへし折ってしまうなんて。シリウス様たちの力は、本当に世界のシステムすら超越しているのですね……」

ルナが白銀シルキーホワイトの髪を揺らし、エメラルドグリーンの瞳に深い羨望と確かな信頼を宿して俺を見つめる。


「あはは! だから言ったでしょ、ルナちゃん! シリウスとボクたちが揃えば、どんな星座の神様が相手だって、一瞬でスクラップにしちゃうんだよ!」

シオンが新緑ミントグリーンの髪を弾ませ、ルナの肩を親しげに抱き寄せた。ルナも今度は怯えることなく、嬉しそうに頬を緩ませる。


「さて、我がマスター。ガルシアが消滅した際、空間に残留した彼の星痕エネルギーを逆算し、世界のシステムが隠蔽していた『新たなる星図』をサルベージすることに成功したよ」

アクアが清流アクアブルーの髪の眼鏡をキラーンと光らせ、脳内の知恵……いや、完璧な計算によって導き出した魔導ホログラムを空間に展開した。


青白く輝く立体星図には、ガルシアの『蠍座スコーピウス』の他に、まだ見ぬ強力な十一の星の座標が、不気味な光を放ちながら明滅している。


「私の計算によると、彼らは別々にやってくるのではない。私たちがガルシアを蹂躙したことで、イレギュラーの排除効率を上げるため、複数の守護者が同時にこの要塞都市へ収束する対流が始まっているね。実によろしくないエネルギー効率だ」


「ほう、わざわざ群れて、まとめてスクラップになりに来てくれるわけか。面白ぇじゃねぇか」

黄金マリーゴールドの髪を揺らしたレオンがオッズアイの瞳を獰猛に細め、ゴルドも拳をボリボリと鳴らす。


「他人のルールに縛られて、向こうの刺客を待つフェーズはもう終わりだ。これからは、俺たちのルールで、あの星図の全てを正面から蹂躙しに行くぞ」


俺は不敵に口元を歪め、集まった最強の身内たちを見渡した。

ルナの天秤、そして既存メンバーの無限のスタック。世界の理を司る神々を相手に、こちらから仕掛ける絶対的反撃の神話が、今ここに幕を開けた。



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