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黒髪は星を集める〜追放皇子と十二星座の仲間たち〜  作者: S@Y@


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第78話:極彩色の神威と、蠍の完全蹂躙


「あり得ん……! 世界のシステムたる我が【蠍座スコーピウス】の絶対ルールが、ただの無魔力の熱量スタックに押し負けるなど……っ!」


ガルシアは赤黒いオーラを激しく乱し、その冷徹だった顔を驚愕と焦燥に歪ませた。彼の絶対の毒針は、俺たちの絆を切り裂くどころか、ルナの調停によって「再結合のエネルギー」へと変換され、俺の星痕の出力を限界突破オーバーフローさせる最高の着火剤と化していた。


マスター、私の計算通りだね。ルナが切断の因果を調停し、既存の魔力対流とスタックさせたことで、現在、我が軍の結合速度はガルシアの切断速度の5300倍に達しているよ」


アクアが清流アクアブルーの髪の眼鏡を美しくキラーンと光らせ、勝利の数式を木札に冷徹に刻み込む。


「あはは! さすがシリウス! ボクたちの絆を、そんなトゲっぽっちで切れるわけないじゃん!」

シオンが新緑ミントグリーンの髪を軽快に弾ませ、疾風弓に極大の嵐をスタックしていく。


「シリウス様、これならいくらでも聖なる魔力を注げます! 絆の力、無限にスタックしちゃってください!」

フェリスがサクラピンクの髪をなびかせ、両手から限界を超えた癒やしの神光を俺の背中へと注ぎ込む。レオンの黄金闘気、アルゴの氷結概念、既存メンバー全員の最強の意志が、ルナの天秤を介して一切のロスなく俺の右拳へと集束していく。


「ルナ。お前が俺たちを信じて、その天秤ライブラを重ねてくれたんだ。世界の理だろうが星座の守護者だろうが、俺たちの前ではただの錆びたスクラップと変わらねぇ」


俺は九色のインナーカラーを指先で弄り、不敵に口元を歪めた。


「はい……! シリウス様。私、この眩しい極彩色の光を、絶対に離しません……!」

ルナが白銀シルキーホワイトの髪を揺らし、エメラルドグリーンの瞳に確固たる覚悟を宿して、右手の甲の星痕を美しく輝かせる。


「お前らのチャチなルールで、俺たちを縛れると思うなよ」


俺は九色の前髪をかき上げ、最高にクールな笑みを浮かべながら、極彩色の神光を宿した右拳を真っ直ぐに突き出した。


──**【極彩色・星痕蹂躙拳アブソリュート・ノヴァ】**。


ズガァァァァァァァァァァンッ!!!!


世界を創生せし十二の星のルールの一つ、蠍座スコーピウスの概念そのものが、俺の放った圧倒的な絆の熱量によって正面から木っ端微塵に粉砕された。ガルシアのまといし赤黒い神威は跡形もなく霧散し、彼は血を吐きながら遥か彼方の時空の裂け目へと無様に吹き飛んでいく。


「お、覚えておくがいい、シリウス……! 我は黄道十二星座の、ほんの先兵に過ぎん……。いずれ全ての星のルールが、お前たちを消滅させに──」


捨て台詞と共に、混沌の海からの使者は完全に消滅した。

再び要塞都市に、澄み切った青空と心地よい静寂が戻ってくる。


「フッ、先兵だろうが本隊だろうが関係ねぇよ。次に来るスクラップの山も、俺たちのルールで正面から蹂躙してやるだけだ」


俺は九色の前髪をかき上げ、集まった最強の身内たちを見渡した。世界の理すらも圧倒した極彩色の魔王軍。俺たちのスタックされ続ける絆の物語は、ここからさらなる神話へと突き進んでいく。



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