4.7
あ〜、穴埋めるのめんどくせぇ。
なんか既視感がありつつも穴を埋める作業が続き・・・既に二日が経っているのだ。
いや、なげぇよ!!
俺まだここ来て女の子なって次の日から穴しか埋めてないよ!?
俺の思ってる青春とはぜんぜん違うんだけど!!
「海人く〜ん。お昼ご飯できたよ〜。」
ようやくひと段落ついた頃にルーさんの声が聞こえてきた。
「は〜い。」
ふたりともこの生活に慣れてきたようで家事は当番制でやることになってる。
「今日はオムライスを作ってみました〜!!」
「おー!!・・ってスクランブルエッグじゃん!!!」
「まぁ、ちょっとそんな感じにはなっちゃったけど・・・。」
ちょっとというかなんか・・・まぁ、チャーハンにはならなかったようだ。
「いきなりは難しいし、少しずつ上手くなってこう!」
「そうだね〜。海人くん意外と料理できるタイプだもんね〜。」
「いや〜、これも家庭の関係でなるようになっただけだから、ルーさんもすぐに上手くなるよ!」
「あ、そういえばあの穴今どんな感じなの?」
「多分今日中には終わりそうかな〜。お昼ご飯食べたらもうひと頑張りしてくるよ。」
「おっけー。」
そうして俺とルーさんはお昼ご飯を食べ終え、各自やることをしに行った。
ルーさんのやることについてなのだが、本人曰く魔法を使う練習らしい。後で見に行ってみよう。
しばらくしてやっと穴がふさがり整地が終わった。
日本にいた頃だったら、土木作業とか興味なかったけど、今だったらほんとに感謝しないといけないなぁと俺は思った。
俺はルーさんのことを見に行こう向かっていると、少し遠くから人がこちらに向かっていることに気がついた。
あれ?この辺って人なんてほとんどこなさそうな場所なのに何かあったんだろうか?
疑問に思った俺はその人のことを見てみることにした。
・・・やはりこっちに向かってきてる。お、男の人のようだ。
なにか・・箱を持っている?
俺が凝視しすぎたのかその男の人はこちらに気づいてお辞儀をしてきた。
申し訳ないなぁとは思いつつ、俺はその男の人のもとへ向かうことにした。
「こんにちは。ルーさんのお子さんですよね?」
は、初めてのこの世界の人の話がわかる!助かったーー!
それにしても、俺がお子さんってどういう設定なんだ?
普通に姉妹でも・・・まぁでも学校に行くならその設定の方が一番やりやすいか・・・。
「おr・・私のことを知ってるんですか?」
あぶねぇ、いつものクセで俺って言うところだった・・・。
「知ってるよ〜。ルーさんからよく聞いてるからね〜。え〜っと・・・名前はウミちゃんだっけ?」
「え?」
まさか俺のことウミって紹介してたのか?!ルーさん。
「え!違ったっけ?」
「いえいえ、私はウミで合っていますわよ。」
「あ、そうだよね。・・・あのルーさんどこにいるかわかる?」
「は、はい!!もちろん!!今はあそこで魔法の練習とかしてると思います。」
他の人とあんまり喋ってなかったからなのか、女の子だから男性に緊張しているのか少し混乱しつつ俺は対応をする。
「あ、見つけた。あそこにいますよ。」
「はい、ありがとね、ウミちゃん。」
もしかして、俺が穴を埋めている間にもう恋人が!?まじで?!嘘だろ!?
優しそうで顔も悪くない方だと思うけど・・・あのtsっ娘が好きって行ってたルーさんだぞ?!
いや、待て俺。性癖と恋愛はまた違うと聞いたことがある。
ってことは、ほんとにあの人がルーさんの恋人!?
俺は少し離れたところから2人のことを監視する。
男の人がルーさんに瓶を渡して男の人は帰っていった。
・・・それだけ?!
「あの人別に彼氏じゃないんだ〜。なんだぁ、よかったぁ。」
「何が良かったの?」
「ル、ルーさん!?」
俺がルーさんに彼氏がいないことに安堵しているうちにルーさんは俺の後ろの方に立っていた。
「い、いやぁ、さっきの人誰だったんだろう?ってね〜。」
「あ、さっきの人、彼氏だと思った?私が彼氏なんて作るわけ無いでしょ〜。」
「あ、そうですよね〜。」
「私が今夢中なのは君なんだから!」
そう言いながらルーさんは俺に指をさす。そんな一言に俺は、
「いきなりなんだよ!そんな事言われても嬉しいわけじゃないんだからな!」
そんな明らかに恥ずかしいセリフを吐くことしかできなかった。
「も〜頑固なんだから〜。」
少し笑いながらルーさんがそんなことを言う。
そして、それにつられて俺も笑ってしまった。
なんかこれ、いいな。青春?してるぜ!!
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