突然の訪問
ある程度先に進んだ後、私たちは森の入口付近に車を停め、そのままそこで1晩過ごすことになった。
「あの二人仲良いわね…随分と気が合ったみたい。」
美奈ちゃんは外で焚き火しながらギャーギャー話してる男子たちを見ていた。
「お二人共〜!そろそろ寝ましょう?私が結界をはるので先に中に入ってください。」
「おっけー!サンキューな!」
雷斗さんと光瑠さんがキャンピングカーの中に入ってくる。
そのまま玲奈さんが結界をはり、それぞれのベットで1晩を過ごした…
翌日、美奈ちゃんと玲奈さんが作った朝食を食べる。
「ん〜美味しい〜!」
「その食材どうやって手に入れたの?」
「えっ?昨日私が想像して生み出した…って誰!?」
みんなが一斉に身構える。
そこにはいつの間にか知らない男の人がいた。
メガネをかけていかにも大人しそうな人だが…
「あっ…ごめん気になっちゃって。」
「気になっちゃって…じゃないわよ!え?玲奈まだ結界はってたわよね?」
「はい…っていつの間にか無くなってる!?」
「あっそれは僕が入るために解除して…」
「解除ってなに!?」
するとその男の人はどこからか…いや何も無いところからタブレットを取り出すというか召喚した。
(…ん?)
全員がその現象に目を見張る。
どう考えても普通の人じゃない。
「なぁ…お前誰だ?」
光瑠さんが聞いてみる。
「あぁ…自己紹介がまだでしたね…僕の名前は奏太。えっと…なんかINTPの『分析』っていう能力貰ったんですけど…森の隠れ家にひきこもって周囲を見てたら面白い反応があったから、どうせ何もしなかったら世界滅ぶしね。」
そう話すと奏太さんはスタスタと私の元へと歩いてきた。
「ちょっと君の能力が面白いなと思って。物理法則を完全に無視してるなんてどういった原理なんだろうと思って調べても肝心の情報が手に入らない。所詮は僕のこの能力も同じ女神って者から貰ったやつだしね。それに女神の情報は完全に分からないようになってる。そもそも女神はなんで16人にしたんだろ。というか仲間が都合よく集まりすぎている…実際他の人も近くにいるし…」
「おいおい話が長すぎんだろ」
光瑠さんが我慢できなかったのか口を出した
「翠の能力が面白いってのはちょっと共感するけど、というか他の人も近くにいるの?」
美奈ちゃんが気になってたところをツッコんでくれた。
「あっ…うん。えっと、ISFPの子が宇宙人に捕まって大変なことになってるみたい。」
「…は?」
全員が一瞬固まってしまった
「はぁーー!?それは先に言いなさいよ!大ピンチじゃない!!」
美奈ちゃんが胸ぐら掴む勢いで奏太さんに迫る
「ちょっと美奈ちゃん落ち着いて!でもほんとになんで黙ってたの!」
「…話すタイミング間違えた。」
「間違えるなやーーー!」
「とりあえず、みんなで助けに行きましょう!奏太さん、場所はわかるのですか?」
玲奈さんがそう問いかける
「まぁ大体は…あっそういえばもう1つ気になることが」
「今度は何よ!」
美奈ちゃんがそう叫ぶ。
「実は…他の人もわかるとは言ったけど、4人居場所が全くわからなくて…」
「と言うと?」
「僕以外のNTとINFJの場所がわからないんです。多分メンツ的に死んだわけではないと思うんですけど」
「となると…能力の相性が悪いのかしら?」
「恐らく。」
(えぇ〜そっか、もう死んでる仲間がいる可能性もあるのか…ISFPの子も心配だし、奏太さんの口ぶり的にそれ以外の人は生きてるってことでいいのかな?)
「INFJは純粋に能力の問題かもですけど、問題は他のNTですね。アイツらが素直に旅に従うとは思えない。」
「そうなんですか…?」
恐る恐る聞いてみる
「まぁ…何考えてるのかとかどんな能力持ってるのかとかは予測しづらい人達…です。単純に仲間になってくれるとは思えないってだけで…」
「今はそいつらのことはいいわ。早くISFP助けに行きましょ」
「そうだそうだ!宇宙人なんて俺が全員電気食らわせてやる!」
美奈ちゃんと雷斗さんがそう話す。
「そうと決まれば移動開始ね、翠行きましょ!」
「うん!」
「おい奏太、場所教えろ!俺が運転すっから!」
こうして私たちはISFPを救出しに向かうのでした。
能力紹介 『分析』
INTPの奏太が持ってる能力。どっからか出てくるタブレットを使って何でもかんでも分析することができる。とはいえ殆ど彼の興味と考察から成り立っている。
本人以外がタブレットを見ると何がどうなってるのか分からないらしい。




