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うむ。なるほど。  作者: たなかそう


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第八話

その日も、いつものように何が出るか楽しみにしながら意識しておもちゃに魔力を込めた。

すると、ボフンと音がして、小さな獣が出てきた。

しかも、その獣が俺に話しかけてくるではないか。


『我はメフィスレス。冥府(めいふ)の番人をしておる。我を呼んだのはソナタか』


って。

いや、呼んでないけど……と思ったが、そういう訳にもいかず。

とりあえずビックリ目でコクコクと頷いてみた。

ふと横を見ると、ミームは物凄いビックリ顔で完全に固まっていた。おい、お前が与えたおもちゃやろうが。


『ふむ。良かろう。ソナタの守護獣として契約してやろう。ソナタは面白い運命を持っておる。いつでも我を呼ぶが良い』


ペロッと俺の頬を舐めて、メフィスレスは煙のように消えていった。

どうやら舐められたのが契約の儀式だったらしい。

その証拠に、ミームが俺を風呂に入れてくれた時に、俺の右ケツにメフィスレスの契約印(けいやくいん)が出来ているのを見て、発狂していた。

鏡もないし俺からは見えないが。っていうか、ケツって。何故そこに。


まぁ、それは置いておいて。

メフィスレスについて、ミームが鬱陶(うっとう)しいほど興奮して色々話していた。

半分くらい聞き流したが、どうも相当に凄い奴を呼び出してしまったらしい。

見た感じ子犬レベルの小ささだったから、そんなに凄くは見えなかったのだが、本来は二メートルを超えるほどの狼型の獣なんだと。

しかも、守護獣として契約したのは歴史上二人目で、一人目は五千年前の歴史に名を残す英雄らしい。


英雄って言っても、生きる時代を間違えたらただの人殺し系の危ない奴だろ。

そして何より、俺は犬より猫派だ。

残念だったな。俺は、英雄にも犬にも興味はない。


ところが、その三日後。

いつでも呼べと言ったメフィスレスは、こちらが呼んでもいないのに勝手に出てきた。

「なぜ呼ばぬ」って理不尽に怒られた。

抱っこされてしか移動も出来ない赤ん坊の俺が、犬なんか呼ぶ必要もない。

心の中でそう適当に答えていたら、何故かメフィスレスに思考を読み取られて怒られた上に、そのまま部屋に居座られた。謎。


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