198話 どんな気持ちだと思う…?
程なくしてサイレンの音が聞こえパトカーがやってきた
事故現場に駆け寄る警察官を遠巻きに見てホッとしたのもつかの間、わたしは大事なことを思い出して腕時計を見た!!
!!! 約束の時間まで10分しかないっっ !!!
一瞬のように感じていた時間は既に小一時間が経とうとしていた
待ち合わせの時間に余裕があるどころか、今から行っても30分は遅刻になる!!
ええええええーーーーーっっっ!!!
こんなことじゃないけど、こんなことしてる場合じゃない!!!
後のことはお医者さんに任せてわたしは急いで継人との待ち合わせ場所に向かおうとした矢先…
「あの、すいません… 通報してくださったのはあなたですか?」
警察官に声をかけられてしまった
「あ、あの、わ、わたし、これから待ち合わせがあるんです!! 時間がないんです!!」
とにかく事情を話して一刻も早く継人のところへ向かいたかった
「そうは言われましても、こちらとしても事情は説明してもらわないと… あちらの男性はあなたが目撃者だとおっしゃっておられますので…」
きっと断われないのはわかっていた…
関係している人それぞれが警察官に事情を聴かれている現状…
過去だってちゃんと目撃したことを説明した覚えがある…
だけど、だけど足掻かずにはいられなかった
継人が待ってる… 連絡だけでもしたかったけど手段がなかった
遠くから聞こえる救急車のサイレンの音がまるでわたしの今置かれている心情と重なるように感じた




