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197話 今日だったなんて…
(それにしても、まさか今日だったなんて…)
連絡を済ませ 急いで事故のあった場所まで戻ると、
お医者さんであろう男性が子どもに話しかけながら落ち着かせようとしていた
「警察に救急車、どちらも連絡してきました… この子の様子はどうですか?」
気になって聞かずにはいれなかった
「うん、今のところは大丈夫 擦り傷なんかはあるけど… 子どもの体の柔らかさのおかげかな? 自転車、自動車双方のスピードも落ちていたのが大きいよ」
「勿論、ちゃんと病院で検査はしなきゃだけどね」
よかった… だったら過去と変わりない
子どもは大丈夫だ…
そう、わたしは過去、この場面に遭遇している
それがまさか今日だなんてこと忘れてたけど、確かに過去も目の前でこの事故を目撃したことがあった
この男性のことを頼りになりそうだと思えたのも偶然じゃないと思う
子どもも泣いてはいたけどさっきまでの大泣きとは違ってお医者さんに診てもらえた安心感と少し状況が見えてきたせいか落ち着きを取り戻しつつあるように見えた
運転していた女性はしきりに子どもに声をかけ謝っている
なにより子どもに大きなケガがなくてよかった…
わたしは心からそう思っていた




