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22/23

22・ぶち壊しの双葉

京堂会では・・


若衆「ダリアって女が来るそうです」

小泉「・・・22時位って言っとけ」


22時に小倉で。きっとラナって女も返せってなる・・

さっき金岡くんの状況伺ったら体調悪くてまた寝たらしいからな・・


やはり金岡くんは交渉、条件確認には絶対必要だ。

それに女も金岡くんが下関に連れて帰ってる。


若衆「ダリアってのは、八木原の女で・・」


八木原の右腕です。元々新宿の大将だったとか。

そしてあのラナって女の店のトップキャバ穣でもあるらしいです。


小泉「まぁ噂は聞いてるわ。イカれてるってな。それと、紫川の・・」


あれは何じゃ?若者が集まって・・


若衆「大村一派の若者と東京から・・」


それを潰しに来た東京の不良達です。


小泉「なるほど・・」


赤坂の勢力、実働部隊を上京される前に小倉で叩きに来た。

まぁ赤坂に不良やヤクザは出入りが出来ないからここで叩くしかないのか・・

ウチとしては大泉先生の為に東京が勝って欲しいけどな・・


小泉「車を先に下関回しとけ。金岡くん待ちじゃ」

若衆「はいっ」


そしてダリアが遅れて小倉上陸。

京堂会との会合は夜遅くになるので、

その前に若者同士のにらみ合いが始まっている紫川に。


ウラジ「ざっす。向こうも臨戦態勢整えてます。」

ダリア「へー六本木が乗り込んでくるの漏れてたか予想してたか・・」


赤坂の連中も来てるじゃない小倉に。

なるほど小倉の不良はそのほとんどが大村一派か。


小倉の紫川でにらみ合う両陣営。

小倉紫には赤坂から園田も合流。


ふっ・・

非力なガキは金属バットでも持ってろや・・


園田「小倉城までぶち飛ばしちゃろうか!ああ!?」


この重い木製バットでな!


鈴木「やるんか!やらんのか!東京のクソ共が!」


いつ始まってもおかしくない睨みあい。

そしてそれを後ろの陰で隠れて見ている双葉は・・


双葉「・・・六本木から悪魔来たぁ恐ぁ・・」


黒岩先生に聞いてみるかな?ダリアって人の異名・・


『切れたナイフじゃ』


やばぁ・・噂には聞いてたぁ・・東京一の激ヤバキャバ穣。

絶対無理ぃ・・あの新宿ダリアだよ・・東京の大将格やん。

雨に濡れた子猫もサッカーボールの様にゴールネットに叩き込むらしいし・・

別名、死体蹴りのダリアだよ・・


双葉「えっと・・」


私ってどっちに付くんだっけ?

小倉紫に応援に来たんだっけ?鈴木、園田側?

あ、そういえば最初、対ウラジだったしな・・


双葉「っぷ。ウラジって結局モブよね」

ウラジ「くっ!誰だ!俺の事モブって言ったの!」


あ、・・聞こえてしまった・・


ウラジ「ダリアさんは・・」


指示だけお願いします。このあと京堂会のと会合ですし・・


ダリア「そうね・・・じゃあ・・」


一応私もヤクザじゃないから・・


ダリア「全員ちぎり殺せぇ!」

ウラジ「ダリアさんっ!」


そう言ってやはり一番最初に突っ込むダリア。


鈴木「ダリアが来たぞ!」


噂じゃとんでもねぇバケモンらしいのぅ。

雨に濡れた子犬を無表情でトイレに流して詰まらせたらしいの!

客が入れた高級シャンパン秒で叩き割っておかわりって言うらしいの!

なんちゅう悪党キャバ穣、殺人鬼じゃ!


園田「どけぇ!ワシが一発で!」


小倉城までぶち込んでやらぁ!

鬱憤たまっとるんじゃ!元侍ジャパンやぞこれでも!

ワシの入れた高級シャンパン秒で叩き割りおってからに!


双葉「わぁあああああ」


恐えぇえええええ。無理、無理っ。

私は帰ろう・・黒岩先生が小倉の一蘭は違うぞいって言ってたし・・

チェーン店でセントラルキッチンなのに味が違うのはなぜ?

作り手?水?雰囲気?輸送の時間、管理の差?

まぁ、この微妙な味の違いに気づけて一流じゃ・・って。


金ぴぃも来んしな・・

いや、でももしこれほどの戦いを止める事が出来たなら・・

ほう、成長したのぅ。ワシの女ならこれくらいじゃないとの?

・・・ええやん。


双葉「お前らっこれが見えんか!」


なっ!?手りゅう弾?


園田「おわっ!ふ、双葉!や、やめぇ!」

鈴木「ばかっ!それはマズイだろ!不良の喧嘩で!」

ウラジ「くっ!本物か!?」


あの大村一派の焦りよう・・


ダリア「投げてみろぉ!」

猫「ニャー・・」


蹴り返してやるわ!この薄汚れた雨に濡れた子猫と一緒に!

懐くな!この野良猫が!


双葉「ほうか・・じゃあ・・」


『ピンッ!!』


双葉が手りゅう弾のピン抜いて・・


双葉「お前ら全員ワシと一緒にぶちけらしちゃろぉーか!」


ふふ金ぴぃ流じゃ!練習したんだぞこのセリフ。

さぁ、びびって抗争は終わり終わり。

ああ・・マジ、恐いし、緊張する・・手りゅう弾握る手も汗で・・


『スッ‥』


「あ・・・」「あ・・」「あ・・」「手から滑り・・落ちて・・・」


双葉「あ・・オワタ・・」


『コン・・・』


そして地面に落ち・・


「逃げろぉおお!!!!」


蜘蛛の子散らすように逃げる若者達と双葉


その手りゅう弾が運よく紫川へと跳ね・・


『ポチャン・・』


そしてすぐに・・


『ドパーーーーン!!!!』

「バサァアア・・・」


川の中で炸裂し巨大な水しぶきが襲う・・


「冷たっ!」「ひゃー!」「びしょ濡れじゃ!」


くっ!


双葉「替えの服持って来てないんじゃぞぉ!!!」


なんで逆ギレなんだよ・・

なんじゃあこりゃ!おどれらぁ!って・・お前がヤッたんだろうが・・

そりゃ、あなたが一番近くに居たから一番びしょ濡れでしょうよ・・


ダリア「ぷっ・・」


いや・・笑ってはいけないが・・


「ぶはははは」「ははははは」「あはははは」


もう腹に力が入らない・・


ダリア「引き分けでいいわ・・くっ・・今日は・・ぷぷ・・」

鈴木「くっ・・そうじゃの・・ぷぷ・・」


そりゃそうだ・・なんじゃその双葉の絶望感は・・

腕ダラーんとして、したたり落ちる水と一緒に魂まで落ちてるような。


双葉「もう涙で何にも見えんのじゃ!」

園田「何かスマン・・さぁこっちじゃ双葉」


ダリア「ふふ・・赤坂にもいいキャバ穣が居るじゃない」


最近売れてきた話題の双葉。当然チェックはしてる。


双葉「今日はもう解散じゃけぇの!もう私も不良は引退じゃ!」

園田「ドンキで替えの服とタオル買うてくるけ、もう泣き止めよ・・」


そして近くに停まってる黒塗りのアルファードでは・・


ふぅ・・出ずに済んだ・・


金岡「・・・・・・まぁ・・・・いつもの双葉じゃの・・」


手りゅう弾落とした時にはドア開けてしもうたが・・


だがもう関わるな俺と・・そして不良にも。

お前はキャバ穣としてだけ生きていけばええ。


似合わんカップルじゃったけどの・・

愛してたわ・・


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