16・双葉無双
イェーイ♪・・じゃ、ないんじゃ!バカタレ!
双葉「何か店の椅子の下に落ちちょった」
金岡「・・・・・・すぐ人向かわす・・」
ゆっくりやさしく椅子の上にでも置いとくんじゃぞ!握るなよ!
赤坂のリュクス・・そういえば東京の店に移転したって人伝に聞いたのぅ
赤坂言うたら・・大村一派が近いか・・
だが今、大村一派と京堂会は抗争に入って・・
・・・大村のか?
いや・・可能性ある。
金岡「・・・元京堂会の大村って店に来てたか?」
双葉「超常連。あっ!これ大村さんの!?」
そうだろうな・・手りゅう弾って言えば京堂会だしな・・
あ、これ丁度取りに来るんじゃないか?この抗争で・・
だが、そのままにしておくのも・・
大村かぁ・・本当あのバカ息子が・・
総裁には世話になったしのぅ・・
双葉「あっ、来た・・・大村一派の園田。地元じゃけよう知っとる」
金岡「・・・・・・」
その先は?・・
狙うなら八木原って六本木の若頭か・・
まぁヤクザじゃないこの俺には関係ない話か・・
八木原が死んで、赤坂に大村一派と京堂会の縄張りが出来て・・
大刀さんの日本制覇か。ええじゃないか。
双葉は変わらず赤坂の店でこれからも元気に過ごしてくれる・・
『プッ・・ツーッ・・ツーッ・・ツーッ・・』
双葉「あっ!!」
ねぇ・・さみしいよ・・・会いたいよ・・
せめて、じゃあのって声かけて切ってよ・・
双葉「・・・・・・・・・・・・」
園田「あの・・・そのブツじゃけど・・・」
こっちに渡してもらえる?
あのぅ・・そのぉ・・それ、こっちの忘れ物で・・
双葉「・・・・これどうやって使うの?」
園田「わっ!バカ!持つな!」
そ、それはそのレバーを握って、安全ピン抜いてから・・
園田「わぁああ!そっ!それで手ぇ離したら爆発じゃ!」
双葉「写メ撮って!写メぇ!」
死ぬっ!しぬぅ!
はよっ!早く撮って、送って!
そして小倉で・・
『ブブブ・・』
『双葉が写真を送信しました』
あのバカ・・また写真送ってきやがって・・
『スッ・・』
術中じゃな・・双葉の・・うまいわ。興味を持たさすのが。
一流のキャバ穣になったわ・・
そしてメッセージアプリを開けば・・
って・・
金岡「・・・バカタレぇ!ピン抜いたんか!?」
双葉「しぬぅ!しぬぅ!どうしたええ!?」
また声聞けるんなら無双しちゃるっ。
金岡「ええか!大村の若いのよく聞け!」
そういって園田に安全ピンの戻し方、
そして一応レバー握ったまま双葉の手からゆっくり取れ・・
園田「取りました!」
金岡「・・・・・・・」
『プッ・・ツーッ・・ツーッ・・ツーッ・・』
あ・・・何か急に電話切れたけど、もうええんじゃろうか?
双葉号泣しとるな・・相当恐かったんだな・・
そして僅か一時間後、八木原の事務所では・・
八木原「おうっ・・おうっ・・」
村雨からの報告・・
村雨も追われてる立場なので小倉の街を逃げながらの電話。
まずウラジが黒崎で仲間にした2名を連れて小倉上陸。
八木原「明日朝一で何人か向かわすっ。寝ずにラナ救出に全力注げ。」
村雨『はいっ分かりました!』
そして村雨からの報告で唯一何か光が見えた様な事が・・
八木原「金岡さんって人の情報揃ったか?」
若衆「はい!丁度ウチの組織に元長州関領一家の人間がいまして・・」
ラナが小泉を狙った時に金岡さんって人も居たらしい・・
八木原「はぁ!?40代で大村総裁の兄弟分!?」
若衆「はいっ組の・・・・組織としての盃ではないですが」
確かに堅気の人間でも、組織に属さず兄弟や親子の盃を交わしてる人は居る。
昔の芸能人などがそうだ。大物演歌歌手や芸人が親分に気に入られ・・
後は組織違い、代紋違いの舎弟などは今もよくある話だ。
若衆「間接的に・・なるそうですが」
どうやら大村総裁との直接の兄弟盃じゃなく、
広島のある有名親分の舎弟が大村総裁と金岡さんらしい・・
八木原「なるほど・・」
村雨の考え、考察は正しいな・・もしかしたら三州のトップまでと・・
あとは大刀さんとの関係は?
若衆「記憶が曖昧らしいですが・・」
何か数年前ですが金岡さんが広島の『ジュリ』って女の子と、
付き合ってたか、パパ活してたか、大刀さんが紹介したとか・・
若衆「そういった経緯でお知り合いみたいです。」
ジュリ?誰じゃ?これも調べさせてみるか・・
若衆「あとはつまらない事ですが・・」
長州の戸郷さんとはバチバチで、
昔の若い頃は金岡さんが戸郷さんをよく殴っていたそうです。
まぁ不良時代の話か・・ヤクザになった人間とカタギじゃ、
微妙な関係になるわな・・
若衆「あっ!重要な事言うの忘れてました!」
八木原「なんだ?」
どうも金岡さんって方・・
八木原「余命宣告!?」
若衆「骨髄のガンとかで・・」
あと僅かな命・・
なるほど・・
警察「おいっいい加減事務所から出ろ!」
若衆「はいっすぐに!お前ら後頼むな。先に八木原さん送るわ」
若衆「はい」
拳銃撃ち込まれたのだから当然警察は来る・・
八木原「車は?」
若衆「今、回してます」
八木原と若衆は事務所前の歩道で送迎の車待ち・・
少し運が良かったのが急遽事務所に来たので、
八木原はパーカーなどのラフな格好でいた事。ヤクザとは見えない格好で。
『ビィーーーーン」
ん?
何か一度通り過ぎた原付バイクがUターンしてくる・・
そして通り過ぎる一瞬だけ目に入った違和感を頭が高速で処理をする・・
八木原「ナンバープレートぉ!」
若衆「うお!」
そう言って横っ飛びする八木原。
近づいてきた原付バイクにナンバープレートが付いてない。
そして・・
『ドゴーーン!!!」
「何じゃ!?」
「ぐはあぁ!」
警察「爆発物だ!至急救急と応援!」
警察「大丈夫かl!?事務所まだ何人残ってたんだ!?」
くっ!
これが殺しの京堂会・・・




