17・金岡ぁ無双
竹千代「やったな兄弟っ」
大村「ぶふぅっ!!」
大村が無事生還して大きな息を吐く。
牧村「ニュース出てるぞ」
『先ほど六本木にある2次団体事務所に拳銃が撃ち込まれ、
さらにその1時間後に同じ事務所に爆発物が投げ込まれ数人のけが人がいる模様です‥』
『まだ事務所には警察官が数名と暴力団関係者が数名いる中で爆発物が・・』
『警察の発表では小倉京堂会と六本木の暴力団との間で抗争に発展したと・・』
よし・・小倉京堂会ってニュースでは伝えてる。
だが六本木の連中は東京で狙う場所はここ赤坂しかないからなぁ・・
まぁ、ウチも京堂会だろ?って建前で攻めてくるだろうが守りは鉄壁だ。
竹千代や園田など広く知られた顔はさすがに六本木側もここは狙えない。
竹千代や園田がヤクザになったなど世間は思ってもない・・
ただ少し気になるのが・・
大村「3つあっただろうが!」
リュクスに手りゅう弾・・
それが園田が持ってきたのは2つだけ・・
園田「それが・・・」
竹千代「双葉が?」
双葉が一つくれなきゃ、警察行くぞ・・・って・・
大村「・・まぁええ。見つかるような所に隠した俺が悪い」
だが大丈夫だろうか?
園田(・・・使い方教えてしまったんだよな・・)
まさかウチに投げ込んで来んよな・・
そして小倉では・・・
小泉「ええ根性しとるな!ねーちゃん」
ラナはまだ口を割らない。
言えるわけない・・本当は大刀の女だとは・・
金岡「・・・・ワシに預からしてくれんか・・」
ラナ(あ・・・お願い・・もう絶対この人しか・・)
このラナって女ワシに・・・
小泉「・・・勘弁して貰えませんか・・」
さすがにそれは・・きっと逃がすに違いない金岡くんの優しさで・・
金岡「バカタレぇ・・」
違うわ・・・吐かせ方が・・吐かせる方が違うんじゃ・・
金岡「ノミ持ってこい・・」
若衆「・・はい!」
ヤクザならノミ持って来いの意味が分かる・・・
ラナ「いや・・ちょ・・」
『ガン!!!!!」
『だぁああああああああああ!』
断指・・・ラナの小指が飛ぶ・・
痛みで叫び続ける声・・
小泉「金岡くん、それをどう・・・」
やはり金岡くんだ・・顔色変えず若い女の指飛ばした・・
金岡「写メ撮って送れぇ・・・」
この女が吐くんじゃなく・・・
六本木に弱音吐かせたれや・・・
そして六本木の八木原の隠れ事務所では・・
八木原「もう本部事務所も使えんか・・」
警察の使用禁止許可が出とる・・
それに他の親分連中も・・
八木原「何が若頭が納めてこそ、次の後継者としてじゃ!」
もう今のヌクヌクした安泰ヤクザからは抜け出せない。
何かと理由付けて、この抗争に不参加表明。
やれワシは京堂の人間に世話になっただ理由つけて。
結局は手りゅう弾投げられてビビってるだけだ。事務所にも集まらない。
八木原は六本木に隠れ事務所を幾つも持っていて、
そこには直属の兵や情報が集まってくる。どんなささいな事、物でも・・
若衆「・・・・頭っこれ・・・」
八木原「なんだ?」
どこからか流れてきたメッセージアプリの写真。
真意不明だが六本木のヤクザ関係者に流れ流れてきた写真
若衆「・・・落としたばかりの指ですよね・・」
八木原「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そこには綺麗なネイルの切断された血まみれの小指が・・
八木原「・・・・・朝一はどっちが早い?飛行機と新幹線・・」
八木原は写真の件には何も答えない・・・
若衆「小倉駅となると始発新幹線の方が到着は早いかと」
八木原「新幹線でヤクザも送り込め・・」
もう小倉でも音慣らすしかない・・
※(拳銃を打つ・抗争)
そして小倉では・・
ラナ「うぐぅ・・・う・・・ぐぅ・・」
痛みに耐えているラナ・・
金岡「そろそろ・・一時間経ったか?」
若衆「はいっそうですね」
ほうか・・じゃあ・・
『ガン!!!!!」
『ぎゃっ!だぁああああああああああ!』
またしても断指・・
金岡「・・・送れぇ・・」
若衆「はっ、はいっ!」
くっ!地獄の京堂会のこの俺がスマホを触る手が震えやがる・・
何て冷酷というか・・なんでこんなに冷静なんだ・・
そして1時間後の六本木では・・
若衆「・・・頭っ・・・・・またですが・・これ・・」
八木原「なんだ?」
そうすればまた写真・・今度は薬指・・同じネイル・・
八木原「・・・・・・・・・・・・つぅ・・」
若衆「頭っ?」
ついに八木原から僅かに悲痛が漏れる・・
くっ・・・
負ける・・・まだ撃ち合って夜も開けてないのだぞ・・
ラナぁ・・・ラナぁ・・・
すまん・・・俺が小倉行きを決めた・・・
くっ・・誰にも言えずにいる・・
今もラナが指飛ばされて苦しんでるのを・・
あの出発前に見たラナの綺麗なネイルだ・・・
気合入ってるな・・あ、分かる?何て他愛もない会話してた。
嬉しそうに少しニヤついてたラナの顔を思い出す・・
ダリアの『一時間ごとにチャカ撃ち込んであげなさいよ!』・・・か。
過去に居た有名武闘派親分の名セリフだ・・
お前のとこに、一時間ごとにチャカ撃ち込んだるぞ・・・
まさしく京堂会がそれを実行している・・
先ほどの拳銃打ち込み、手りゅう弾投げ込み。
そして今度はラナの指が一時間ごとに飛んでいる・・
八木原「・・負けの場合の書面と額まとめろ・・」
若衆「・・はい・・」
負けた場合の条件、支払う額、抗争終結の発表文・・
抗争は終わる前から動かねばならない事がある。
八木原「俺の指も飛ぶわな・・・」
それに責任取って降格か・・・・
舐めてた・・これが修羅の国の京堂会・・
八木原「ウラジは何してるんだぁあ!!?」
若衆「すぐに確認致します!」
頼むっウラジ!
今小倉で動けるのは、もうウラジしかいない。
朝一新幹線で小倉に応援が付いた頃にはもうラナの指は全部飛んでる・・
その小倉で・・
若者「ウラジっもうこんな夜中じゃ、人もそうおらんよ」
ウラジ「目立てばいいんだよ!おった女子じゃ!」
尚更いいじゃねぇか!すぐに飛んでくるぞ!
小倉の紫川で・・
ウラジ「おねーさーん遊ぼうよぉ薬もあるよ買う?」
若者「俺ら黒崎の人間っちゃけど、ウラジは東京でさ」
女の子「え~やばくない?黒崎の人が紫川で薬売っとーと?」
そして女の子にしつこくしてたら女の子はスマホをいじりだす。
「おいっ何やっとーとかぁ!」
ふふふ・・ほらぁ・・
若者「ウラジ来たぜ・・あれが鈴木だ・・」
くくく・・
鈴木「小倉紫じゃ!よそ者が何しよっとかぁ!ワシらの縄張りで!」
ウラジ「なんだとこの野郎!」
くく大丈夫だ。大体、鈴木って名前の奴なんて絶対モブキャラだ!
ここ紫川、魚町を縄張りにする小倉の不良チーム小倉紫。
その頭が鈴木だ。めちゃくちゃ当然京堂会がケツ持ちだ。
ケツ持ちというより、京堂会のシノギの実行実働部隊だ。いわゆる準構成員。
ワンチャン、大村一派でもあるかも・・
今動けるのは俺しか居ないんだ!俺がラナを救出する!
まずはこいつら叩いて・・情報、居場所を聞き出して・・
ウラジ「ごぱぁ!!!ごぼぉ!!!げほ!!!!!」
鈴木「ほれっ小倉の水は合うかぁ!?」
ウラジは鈴木に強引に顔を川の中へ押し込まれる・・
ぶはははは!何が東京ナンバー1じゃ!ここは修羅の国小倉だぞ!
若者「ウラジ!」
小倉紫兵隊「おらぁ!お前らも紫川の水飲ましちゃろーか!」
小倉紫兵隊「弱すぎだろうが!何が東京かっちゃ!」
そしてまた一時間後・・・
『ガン!!!!!」
『ぎゃあだぁああああああぁっ!!!』
まだ夜は終わらない・・・・・・




