15・赤坂の猛攻
赤坂の後援会事務所では・・
大村「チャンスじゃ!チャンス!ワシにヤラせろ!」
牧村「いや、大村ちょっと待て・・」
大村の悪い所だ・・こいつはとにかく抗争が好きだ。
抗争というか自分で飛ぶのが・・
竹千代「でも確かにチャンスなんじゃ?」
そりゃそうだ。どういう訳か六本木が京堂会に返しをした。
これで構図は六本木対赤坂+京堂会になった。
ワシらは京堂会破門組じゃけど・・
竹千代「京堂会から共闘せんかって連絡来てるんだろ?」
来てる・・悪くない・・。
ウチと六本木じゃまったく相手にもならんやった。
だが当初の予定とは大きく違う・・
この東京で合法的にヤクザとして生きていこうとした・・
揉めるつもりなどなかった・・
こちらは所詮ヤクザごっこ。たった数人の半グレグループだ。
竹千代「金はある!」
ふむ・・まぁ金があれば・・・
牧村「小倉京堂会には・・・」
まぁ大村なら知ってる事だが・・
牧村「ブロック一個(一千万)で無期走る組員もおる」
貧乏ヤクザが一千万の報酬でチャカ持って殺しに行く。
無期懲役、20数年の刑務所暮らしでも・・
ジジイになって出られたら良し・・家族に渡しても良し・・
竹千代「一千万・・・」
じゃあどれくらい使えば勝てるんだ?
その為に黒岩先生から30億も引っ張ってきたんだ・・
だが一千万で走る人間がそう何人も居るわけじゃないだろうから・・
竹千代「逆に聞きたいけど・・」
昔、小倉で手りゅう弾投げ込んだ組員いたけど、
これくらいの仕事ならいくら必要なんだ?
下手したら4~5人死んで、死刑まであった・・
牧村「5億じゃ・・」
その実行犯のご家族は今も優雅に暮らしとるよ。父親はええ仕事したってな。
竹千代「一回5億って考えでいいのか?」
牧村「そうじゃ。・・・一回?」
出すんか?こいつどんだけ銭持っとるんじゃ・・
名家のボンボンってのはそんなに儲かってんのか?
でも5億あるならそれで行けるかもな・・
一発投げ込んで、さらに続きもあるぞと匂わせれば・・
いい条件で手打ちまで持っていけるんじゃないか?
赤坂という島、縄張りだけ許可して、
ウチのヤクザとしての存在を正式に認め・・
牧村「いや微妙か?・・勝ちの保証まではできん・・」
竹千代「よし!じゃあ10億出す!勝負だここで!」
牧村「うおっ!そりゃそれだけあれば決まるぞ」
手りゅう弾2回も投げ込まれたらそりゃ相手もギブアップだろ!
竹千代「よしっ!10億だ!」
黒岩先生から引っ張って来た金の残りがまだ20億はある。
それにこれから三州会のバックアップもある・・
いやっ!これがすでに陰からのバックアップなのか!?京堂会参加が!
かぁ・・すごいな三州の大刀さんは・・
言葉通り陰からバックアップしてもらえている。
これは竹千代の勘違いだ。
最初から大刀の筋書き通りで、竹千代が無駄金を使ったのだ。
竹千代「すぐに投げる人員の手配をしてくれ!」
牧村「よしっ手配しよう」
大村「いや・・」
手配は必要ないわ・・・
牧村「・・・・・」
竹千代「なんでだよ大村の兄弟っ」
ふふ・・
大村「ワシが行くんじゃ!」
竹千代「本当かよ兄弟!!?」
牧村「ふぅ・・・」
これだ・・大村の悪い所・・とにかくイカれた男なのだ・・
捕まって死刑や無期など恐れもせぬ爆弾・・
だから破門されたんだろうが・・
大村「捕まらんかったらええんじゃ!」
京堂会でも犯人の捕まってない未解決事件は山ほどある。
大村「ワシが2発投げ込んじゃるわ!10億用意せぇ」
牧村「ふぅ・・・」
どうせ言うても聞かん・・コイツは・・
大村「園田っ原付バイクとフルフェイスヘルメット盗んで来させろ!」
園田「はいっ!お前ら頼むぞ!」
若者「はいっ」
今外で自由に動けるのは園田くらいだ。
小倉から連れてきた若者も広島から合流した若者も抗争になって逃げだした。
若者達はまた双葉の元へ・・
竹千代「ぶ・・物はあるんか?」
手りゅう弾なんて・・しかもここは東京だぞ・・
大村「持ってきとるわいっ」
小倉を追い出された時にのぅ
竹千代「だけど今大村の自宅に大村が行くなど・・」
当然警察も張り込んでいるはず・・
大村「隠してるのは自宅じゃないぞ・・」
そんな危ない道具自宅にガサ入られたらすぐに見つかるわ。
大村「リュクスじゃ!園田行って来い!」
竹千代「マジか!どうやって隠したんだよ!?」
そのリュクスでは・・
双葉「・・・・・・・・ボンっ!」
キャバ穣「わぁあ!止めてっ驚かさないで双葉さんっ!絶対爆弾それ!」
何か椅子の下から爆弾みたいなの出てきたんだよなぁ・・
写メ取って送ってみるか・・これ何ぃ?って・・
誰に?・・・
誰に?・・・誰に?・・・いやっ、チャンスじゃ!
そして小倉で・・
小泉「おらぁ!吐かんかいっ!八木原の指示だろうが!」
若衆「他には何企んどるんじゃ!ほかの兵隊は!?」
金岡「・・・・・」
『ブブブ・・』
金岡「・・ん?」
金岡の携帯にメッセージの通知アイコンが・・
あのバカ・・・・もう連絡してくるな言うたじゃろうが・・
ワシはもうすぐ死ぬんじゃ・・・
もうお前の面倒見る事も、愛する事も出来んのじゃ・・
それはお前も分かっとるじゃろうが・・だから別れたんじゃ。
まぁそれと・・巻き込みたくないんじゃ・・
アイツのように・・
せっかくここ数か月連絡無かったのに・・
とは言っても気になる・・通知には・・
『双葉が写真を送信しました』
『スッ・・』
メッセージアプリを開けば・・
金岡「・・・・・・・ちょっと席外すわ。」
若衆「金岡さん出るぞドア開けろ!」
何をやって!何を持っちょるんじゃ!
このラナってキャバ穣が気になってここにおったけど・・
躊躇ったんじゃ・・・このラナって女が・・ワシの顔見て・・
何か恐れとは違う躊躇というか・・
金岡は声が周りに聞こえない所まで歩いて・・
『プッ・・プッ・・・プッ・・プルルル・・』
『もしもしぃ♪』
金岡「・・・バカタレぇ・・・・そりゃ本物の手りゅう弾じゃ・・」
双葉『へへへ。元気しちょったぁ?金ぴぃ』
イェーイ♪




