付与術師、付与しないために無双する
付与術師とは、本来、仲間を支える職業である。
剣士の剣に切れ味を。
魔術師の杖に魔力増幅を。
盾役の鎧に防御力を。
治癒師の祈りに回復量を。
戦場の後ろに立ち、味方の力を底上げする。
それが付与術師の役目だった。
だが、王都冒険者ギルドの片隅で、ひとりの少年は青ざめた顔で震えていた。
「……無理だ。やっぱり無理だ」
少年の名は、リオル。
年齢は十七。
灰色がかった銀髪に、少し眠たげな青い瞳。
服装は地味な旅装で、腰には短剣が一本。
見た目だけなら、どこにでもいる駆け出し冒険者である。
しかし彼は、生まれながらにしてSSランクの付与術スキルを持つ、規格外の存在だった。
その名も――。
【極所付与:SS】
リオルが認識できるものであれば、ほぼ何にでも付与できる。
しかも、付与する対象は「力」や「硬さ」だけではない。
重さ。
熱。
摩擦。
反発力。
音。
視認性。
集中力。
息のしやすさ。
勇気。
運動効率。
剣を振る角度の安定感。
本人が「それ」と認識できるなら、極めて限定された性質を二十四時間だけ増大できる。
付与術師としては、文句なしの天才。
いや、天災に近い。
にもかかわらず、リオルは付与術をかけたがらなかった。
理由はひとつ。
「人の気持ちを、勝手にいじるなんて……」
リオルは小さく拳を握った。
彼の付与術には、奇妙な現象がある。
付与を受けた相手のステータスボードに、こう表示されるのだ。
【リオル:+1】
付与を重ねれば、+2、+3、+4と増えていく。
リオルはそれを、ずっと「自分への好感度」だと思っていた。
幼い頃、何も知らずに家族へ付与した。
母には「肩こりの軽さ+300%」。
父には「書類整理の集中力+200%」。
兄には「剣の素振り効率+150%」。
妹には「転ばない安定感+500%」。
使用人たちには「階段でつまずかない確率+999%」や「洗濯物の乾きやすさ+400%」。
その結果、家族も使用人も友人も、みんなリオルに優しくなった。
もちろん実際には、リオルがいつも相手を気遣い、困っている人を放っておけない性格だったからだ。
だが、幼いリオルはそうは思わなかった。
自分が付与したから。
ステータスに【リオル:+1】が付いたから。
だから、みんな自分を好きになってしまったのだ――と。
以来、リオルは人に付与術をかけることを避けている。
「二十四時間の強化のために、一生残る好感度を上げるなんて……重すぎる」
重いのはリオルの思い込みである。
ちなみに【リオル:+1】の正体は、ただの付与回数カウントだ。
しかも本人たちは、そんな数字をほとんど気にしていない。
しかしリオルだけは、真剣に悩んでいた。
王都冒険者ギルドの受付嬢が、困ったように笑う。
「リオルさん。本日の臨時パーティ、こちらになります」
「はい……」
受付嬢が示した先に、三人の冒険者がいた。
ひとり目は、赤いローブを着た少女。
長い黒髪を高い位置で結び、手には妙に派手なスティックを持っている。
「ふふん。ようやく来たわね。私はリゼ。天才マジシャンよ」
少女――リゼは、スティックをくるりと回して胸を張った。
「ちなみにユニークスキルは【詠唱省略・ただし爆発音三倍】よ」
「すごいのか危ないのか、判断に困るね……」
「すごいに決まってるでしょ!」
ふたり目は、大柄な青年だった。
全身を重そうな鎧で包み、背中には扉のような大盾を背負っている。
「俺はガルド。役割はタンクだ。ユニークスキルは【絶対不動】。足を止めている間だけ、防御力が跳ね上がる」
「足を止めている間だけ?」
「ああ。だから移動が苦手だ」
「それ、タンクとしては致命的じゃ……」
「気合いでなんとかする」
最後のひとりは、白い修道服を着た少女だった。
ふわふわした金髪に、穏やかな笑み。
見るからにヒーラーである。
「私はミナと申します。治癒を担当しますね」
「よろしく、ミナさん」
「はい。私のユニークスキルは【痛み引受】です」
「え?」
「仲間の痛みを、一時的に私が肩代わりできます」
「それ絶対に使わないでください」
リオルは即答した。
ミナはきょとんとする。
「でも、皆さんのお役に立てますよ?」
「誰かのために自分が痛い思いをするスキルなんて、気軽に使っちゃだめです」
「……」
ミナが目を丸くした。
リゼもガルドも、少しだけ黙った。
リオルはそれに気づかず、真面目な顔で続ける。
「痛みは、本人の体が危険を知らせるためのものです。誰かが勝手に引き受けたら、怪我の程度もわかりにくくなります。それに、ミナさんが無理をして倒れたら、パーティ全体が危険になります」
「……リオルさんは、優しいんですね」
「いえ。普通のことです」
リオルは首を振った。
その瞬間、ミナの頭上に見えない文字が浮かんだ。
【リオル:+0】
もちろん、まだ付与はしていない。
ただしミナの中で、リオルへの評価は確実に上がっていた。
リオルは何も知らない。
受付嬢が咳払いをした。
「今回の依頼は、王都北東の《霧鳴りの迷宮》第一層の調査です。難度はC級。ただし最近、魔物の動きが活発になっています。くれぐれも無理はなさらず」
「わかったわ。私の魔法で一掃してあげる」
「俺が守る」
「私が治します」
三人が頼もしく頷く中、リオルだけが小さく震えていた。
彼の役割は付与術師。
本来なら、出発前に仲間へ強化をかけるべき場面である。
リゼがスティックを差し出した。
「ねえ、リオル。私のスティックに魔力増幅をかけてくれる?」
「ごめん、できない」
「えっ?」
「スティックならできる。でも、リゼさんが使うスティックだよね。付与の影響がリゼさんに流れる可能性がある」
「流れる?」
「つまり、その……リゼさんのステータスに、僕の数字が増えるかもしれない」
「数字?」
リゼは首をかしげた。
リオルは深刻な顔で言う。
「僕は、人の心を縛りたくないんだ」
「……何言ってるの?」
非常にまっとうな反応だった。
ガルドが腕を組む。
「なら、俺の盾はどうだ。俺自身ではなく盾だ」
「ガルドさんが持っている盾ですよね。危険です」
「盾に嫉妬するほど繊細な話なのか?」
「そういう問題ではなくて」
ミナが遠慮がちに手を上げた。
「では、地面や空気なら大丈夫なのでは?」
その言葉に、リオルは固まった。
「……地面」
リオルの目が、迷宮の入口へ向いた。
「空気」
それは、彼が長年の苦悩の末に編み出した逃げ道だった。
人に付与しない。
装備にもなるべく付与しない。
ならば、物や空間に付与すればいい。
相手の心を変えずに、状況だけを変える。
それがリオルのたどり着いた、苦肉の策だった。
「それなら……いけるかもしれない」
リオルは小さく頷いた。
そして四人は、《霧鳴りの迷宮》へと入った。
迷宮の中は、名の通り薄い霧に覆われていた。
壁は湿っており、遠くから獣の唸り声のような音が響いてくる。
リゼがスティックを構えた。
「魔力反応あり。前方、三体」
霧の奥から現れたのは、灰色の狼型魔物――ミストウルフだった。
通常の狼より一回り大きく、霧に紛れて素早く動く。
駆け出し冒険者なら苦戦する相手である。
「来るぞ!」
ガルドが盾を構えた。
ミストウルフが地を蹴る。
その瞬間、リオルは迷宮の床へ手を向けた。
「極所付与」
小さな光が、床の一部分に染み込んだ。
「対象、前方三メートル範囲の床。性質指定――摩擦係数。二十四時間、増大」
次の瞬間。
全力で突進してきたミストウルフ三体が、床に足を取られて盛大に前のめりになった。
「ぎゃうっ!?」
「きゃいんっ!」
「ぐるるっ!?」
狼たちは、まるで見えない泥に脚を絡め取られたように転倒した。
ガルドが目を見開く。
「なんだ今のは」
「床の滑らなさを増やしただけです」
「だけ?」
リゼがすかさず魔法を放つ。
「炎よ、爆ぜなさい! ファイアボール!」
詠唱省略により即座に火球が飛ぶ。
ただし、爆発音は三倍だった。
どおおおおおんっ!
「耳が!」
「すみません、私の仕様です!」
ミストウルフたちは吹き飛ばされ、霧の中に消えた。
戦闘は一瞬で終わった。
リゼが振り返る。
「ちょっとリオル! 今のすごいじゃない!」
「人にかけてないから大丈夫です」
「いや、そうじゃなくて!」
ガルドが床を見下ろす。
「この床、俺でも踏ん張りやすい。守りに使えるな」
「はい。ただ、踏み出す方向を間違えると足首を痛めます。なので範囲は限定しています」
「細かいな」
「極所付与なので」
ミナが微笑んだ。
「怪我人が出なくてよかったです」
「はい。それが一番です」
リオルは本気でそう言った。
三人は顔を見合わせた。
この少年は、自分の力を誇らない。
誰かを支配したくないと怯えながら、それでも誰かが傷つかない方法を必死で考えている。
変わっている。
でも、悪い人ではない。
いや、むしろ――。
リゼは少しだけ笑った。
「ふーん。あんた、面白いわね」
「面白い?」
「普通の付与術師じゃないってこと」
リオルはぎくりとした。
「やっぱり、変ですか?」
「変よ」
「そうですか……」
「でも、悪くないわ」
その言葉に、リオルは困ったように目を伏せた。
褒められるのは苦手だった。
自分は、相手の心を操作しているかもしれない。
そう思うと、素直に受け取れない。
だが今回は、まだ誰にも付与していない。
なら、この言葉は本物なのだろうか。
リオルの胸が、少しだけ温かくなった。
そのときだった。
迷宮の奥から、低い振動音が響いた。
ずん。
ずん。
ずん。
霧が揺れる。
ガルドが盾を構え直した。
「大型だ」
リゼの表情も変わる。
「魔力反応、かなり大きい。C級迷宮の第一層にいる強さじゃないわ」
霧の中から現れたのは、石でできた巨人だった。
ロックゴーレム。
本来なら、第二層以降に出現するはずの魔物である。
身長は三メートル近く。
腕の太さは大木のようで、一撃でも受ければ人間の体など簡単に砕ける。
「撤退するぞ!」
ガルドが叫んだ。
だが、背後の通路からもミストウルフの群れが現れた。
挟まれた。
リゼが舌打ちする。
「最悪。前はゴーレム、後ろは狼。逃げ道なしね」
「私が痛みを――」
「だめです」
ミナが言いかけた瞬間、リオルが遮った。
「でも、このままだと!」
「大丈夫です」
リオルは深く息を吸った。
人には付与しない。
仲間の心を変えない。
そのために、自分は何を使える?
床。
壁。
空気。
音。
重さ。
衝撃。
視線。
認識できるものなら、何でも。
「リゼさん、火球を撃てますか」
「撃てるけど、ゴーレムには効きにくいわよ」
「ゴーレムではなく、天井近くの霧へ撃ってください」
「霧?」
「はい。できるだけ派手に」
リゼは一瞬だけ迷い、それから笑った。
「派手に、ね。得意分野よ」
リオルは前方の空間へ手を伸ばした。
「極所付与」
光が霧の中へ広がる。
「対象、前方五メートル範囲の霧。性質指定――光の散乱率。二十四時間、増大」
リゼが叫ぶ。
「ファイアボール!」
火球が霧の中で爆ぜた。
どおおおおおおおおんっ!
爆発音三倍。
さらに、リオルの付与によって霧が光を異常に散らした。
迷宮内が、白い閃光に包まれる。
ロックゴーレムの視界が奪われた。
ミストウルフたちも怯んで足を止める。
「ガルドさん、盾を地面につけてください!」
「わかった!」
ガルドが大盾を床に叩きつける。
リオルはその盾ではなく、盾の前にある空気へ付与した。
「対象、盾前方一メートルの空気層。性質指定――衝撃の受け止めやすさ。二十四時間、増大」
「空気が硬い!?」
ロックゴーレムの拳が振り下ろされた。
通常なら、盾ごとガルドを吹き飛ばす一撃。
だが拳は、盾に届く前に見えない壁へぶつかった。
ごおんっ!
空気が震え、衝撃が横へ逃げる。
ガルドは一歩も下がらなかった。
「おおおおっ!? 俺の【絶対不動】と噛み合ってるぞ!」
「ガルドさんには付与してません!」
「そこは気にしなくていい!」
リオルはさらに床へ付与する。
「対象、ゴーレム右足下の床。性質指定――沈み込みやすさ。二十四時間、増大」
硬い石床が、そこだけ泥のように沈んだ。
ロックゴーレムの巨体が傾く。
「今です!」
「任せなさい!」
リゼがスティックを構える。
「爆炎よ、横から殴りなさい!」
火球がゴーレムの膝に直撃した。
どおおおおんっ!
派手な爆発とともに、ゴーレムが横倒しになる。
すかさずリオルが付与を重ねた。
「対象、ゴーレム背面と接している床。性質指定――吸着力。二十四時間、増大」
倒れたゴーレムの背中が、床にぴたりと貼り付いた。
巨体がもがく。
しかし起き上がれない。
ガルドがぽかんとした。
「……倒したのか?」
「いえ、拘束しただけです。核を壊さないと止まりません」
リゼがにやりと笑う。
「なら、核を探せばいいのね」
ミナが目を閉じた。
「魔力の流れなら、少し見えます。胸の中央、少し右です」
「助かります」
リオルは床に落ちていた小石を拾った。
リゼが目を細める。
「今度は何する気?」
「石を投げます」
「ゴーレムに?」
「はい」
「効くわけないでしょ」
「普通なら」
リオルは小石を指先でつまんだ。
「対象、この小石の一点。性質指定――貫通時のまとまりやすさ。二十四時間、増大」
小石が淡く光る。
「さらに、投げる瞬間の回転安定性を付与」
「待って。今、二重にかけなかった?」
「極所が違えば可能です」
「ずるくない?」
リオルは答えず、静かに息を整えた。
そして、小石を投げた。
小石はまっすぐ飛び、倒れたゴーレムの胸に当たった。
かつん。
軽い音。
次の瞬間、ゴーレムの胸の石が一点だけ砕けた。
内部の魔核に亀裂が走る。
ロックゴーレムの体から光が消えた。
巨大な石の体が、ただの瓦礫となって崩れ落ちる。
迷宮に静寂が戻った。
「……」
「……」
「……」
三人は黙ってリオルを見た。
リオルは慌てて手を振る。
「あの、今のは人に付与してないので大丈夫です」
リゼが叫んだ。
「そこじゃないわよ!」
ガルドが大きく笑った。
「ははははは! とんでもない付与術師だな!」
ミナは胸に手を当て、ほっと息をついた。
「誰も怪我をしませんでしたね」
「はい」
リオルはようやく微笑んだ。
その笑顔を見た三人の胸に、同じ感情が芽生えた。
この人となら、もっと先へ行けるかもしれない。
この人なら、無理やり強くするのではなく、傷つかない方法を探してくれる。
この人はきっと、自分たちを道具として見ない。
リオルの知らないところで、彼らの信頼は静かに積み上がっていく。
それは付与ではない。
魔法でもない。
ただ、リオル自身が生んだものだった。
迷宮の奥から、かすかな風が吹いた。
その風に混じって、古い魔力の匂いがする。
リオルは奥を見つめた。
「……原初の魔導書」
リゼが振り向く。
「何か言った?」
「いえ」
リオルは首を振った。
原初の魔導書。
あらゆる魔術の始まりが記されたという伝説の書。
そこには、付与術の根源に関する記述もあると言われている。
それさえ手に入れば、きっと。
自分がこれまでみんなに与えてしまった好感度上昇を、元に戻せる。
みんなを、自分の付与から解放できる。
そうすれば、本物の友情が手に入るかもしれない。
リオルはそう信じていた。
もちろん、リセットするべき好感度バフなど存在しない。
彼が探しているものは、最初から必要のない答えだった。
けれど、その旅の先で何を知るのか。
まだ誰にもわからない。
リゼがスティックを肩に担いだ。
「ねえ、リオル」
「はい」
「あんた、私たちと正式にパーティを組みなさい」
「えっ」
ガルドが頷く。
「俺も賛成だ。お前の付与は、俺の盾と相性がいい」
「私も、ご一緒したいです」
ミナも微笑んだ。
リオルは戸惑った。
「でも、僕は皆さんに付与できませんよ」
「別にいいわよ」
リゼはあっさりと言った。
「あんた、人に付与しなくても強いじゃない」
「そういう問題では……」
「それに」
リゼは少しだけ照れくさそうに視線をそらした。
「付与しなくても、あんたといるのは悪くないし」
リオルは固まった。
今の言葉は、付与の影響ではない。
だって、リゼにはまだ付与していない。
リゼのスティックにも、体にも、心にも。
それなのに。
「……本当に?」
「何よ。疑うの?」
「いえ、ただ……」
リオルは胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じた。
もしかしたら。
もしかしたら、自分はまだ、やり直せるのかもしれない。
誰かの心を操作しなくても。
誰かに付与しなくても。
ただ一緒に歩くことで、何かを築けるのかもしれない。
「よろしくお願いします」
リオルは深く頭を下げた。
「僕は、原初の魔導書を探しています。それでもよければ」
リゼが笑う。
「伝説級のお宝じゃない。面白そうね」
ガルドが盾を担ぐ。
「難所の迷宮を越える必要がありそうだな」
ミナが静かに頷いた。
「なら、皆さんが倒れないように支えます」
こうして、最強付与術師リオルの旅は始まった。
本人は付与術をかけたくない。
仲間たちは、彼の付与よりも彼自身に惹かれていく。
そしてリオルは気づかない。
彼が人に付与することを避け続けた結果、誰よりも器用に世界そのものを強化する術師になっていたことに。
そして――。
幼少期から無数の付与に巻き込まれ、隠しステータスとして蓄積された経験値が、すでに彼自身を人外の領域へ押し上げていることにも。
迷宮の奥で、古びた石碑が淡く光った。
【原初の魔導書を求める者よ】
【汝、まずは己の付与を知れ】
リオルはその文字を見て、青ざめた。
「……やっぱり、僕の付与には秘密があるんだ」
リゼは石碑を見て、首をかしげる。
「いや、普通に試練の案内じゃない?」
「いえ。これはきっと、僕がみんなの好感度を上げてしまった罪に向き合えという意味です」
「だから何の話よ」
リオルは真剣だった。
リゼは呆れた。
ガルドは笑った。
ミナは優しく微笑んだ。
最強なのに臆病で、優しすぎる付与術師。
クセだらけの仲間たち。
勘違いから始まった旅は、やがて世界の理を揺るがす冒険へとつながっていく。
だが今はまだ、第一歩。
リオルは誰にも付与しないまま、今日も世界を少しだけ強くする。




