第59話ハゲジジイ、村を造るってよ
「ここですかリーフ様」
「そうですぞ、すでに教会を建設中で」
出発に備え鍛錬の日々、
その休日にハゲモンクに連れてこられた、
秘密基地からそれ程離れていない場所に建物がちらほら。
「かつての村ですか?」
「いや、魔物が蔓延る草原でありましたぞ」
「あっここは」「何か見覚えでも」「うん、本来の大決戦場、だっけ」
この草原で古代遺跡に着く手前、
敵側の大猛攻で様々な敵が来るんですよ、
しかも四方八方! んでオリジナル初期ゲーム版だと15ターン耐えれば援軍が来て勝ち。
(リメイク版では30ターンもしくは四天王全部倒せば勝ちです!)
東西南北から来るんだけど、
一応は女性も居る、ババアだけど!
結局まだ会ってないな、早々に敵将を倒したから、おそらくもう……
(だから悪女であっても、悪女ハーレムにはノーカウントです!)
そんなことより、
結構、魔物が湧く地なはずなんだけど、
いやゲームでも画面端から集まってくるから、どこから沸くかまでは知らない。
「ねえグランドハゲマスター、この地は大丈夫なの?」
「聖女テラー様の結界聖杯を頂きまして」「えっあれ1個のみしかも短時間しか使えないんじゃ」
「砂漠の国で改良を重ね、魔力の補充で半永久的に使えるそうで、新しく出来る教会に奉りましょう」
つまりどういうことかご説明するとですね、
このマップじゃなく別の場所で別働隊が敵に囲まれるんですよ、
で、本来は死んでいる聖女テラー様の形見である聖杯でしばらくは持ちこたえるという。
(でも徐々にバリアが狭まって、敵の攻撃を受けるようになるのです!)
なのでいかに本隊が早く合流できるか、
かといって途中の敵も豊富なのでドミニク姐さんを、
単騎で救援に突っ込ませて囲まれて大惨事ってことが実況であったな。
(コメント欄が荒れる荒れる)
まあそれは俺が
『きっと囲んだ敵の男どもにあんなことこんなことされてるんだぜゲへへ』
とか言ったせいだが。
(現実の? 実際のドミニク姐さんを見たせいで、生々しく感じるな)
話を戻してっと。
「テラーおばちゃん、あっちでそんなの量産してるんだ」
「まだそこまでの量は、ただ沢山のスイーツと引き替えに頂きまして」
「そんな物々交換してたんだ、このハゲー!」「私のポイントですのでご迷惑はおかけしておりませぬが」
そう、ポイントで稼ぎまくって教会の孤児を立派に育てている、
ゲームじゃ早々に戦力外となる役立たずなのに、やっている事は立派だ、
あんまりハゲ弄りはしないでおいてあげよう、そう、これからは、なるべく。
「ねえ坊さんバックスピン、この開けてる範囲、全部を覆うの?」
「そうですな、陛下に直にお願いして、高い塀を造って貰う予定で今は基礎を」
「あっほんとだ測量中だ、城塞都市にするなら出入口をゴーレムに守らせないとね!」「ほう、ゴーレムとは」
いっけね、それは別のゲームだった。
「いやねリーフ様、こちらに新しく村を造るのは良いのですが」
「今の教会ですか、それでしたら跡継ぎが、孤児院出の子が大人になって僧侶に」
「それもまあ、あるにはあるけど、いくらポイントで買った物は自由とはいえ、あんまこっちに持ち出しは」「今更ですか」
ギフト程度ならいいんですよ、
ストゼロとかの缶もきちんと回収して、
秘密基地まで持ってきてリサイクルしてくれれば。
(現に恐ろしい量の空き缶が送られてくる)
そしてまた買われる。
「いやね、あんまし家電とか持ち出すのは」
「Wi-Fi接続可にする予定ですぞ」「マジでー?!」
「これでテイク殿の『生配信』も、孤児院の子供達が」「闘神都市2実況とかやれないぢゃーん」
いや前世でも18禁ゲーム実況はアウトだ、
乳首とか見せなきゃギリセーフだった気もするが。
「テイク殿の育ての親とも、いつでも会えますぞ」
「そ、それを言われると、ちょっと弱いかなぁ、おいら、おいら……」
「近いウチにご近所さんになるゆえ、よろしくお願いしますぞ!」「……ういっす」
まあ、悪女集めを手伝って貰うんだし、
ゲーム序盤の使い捨てモブもどきキャラ仲間として、
こっちの世界の寿命まで仲良くしよう、いや絶対このゲーハーの方が先に逝くけどねっ!
(そして鍛錬は順調に続きます)
外伝悪女の回収まで、もうすぐ。




