表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信者の俺がゲーム内に転生したので悪女ハーレムを作ろうと思ったら甘々おねぇちゃんハーレムが出来ちゃった!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/60

番外編3 悪女にならなかった女幹部シヴァールの話

「不味いな、オアシスの環境が、徐々に悪化し始めている」


 我が砂漠の国タラマスカス、

 そのトップであらさせられるダルアン将軍が、

 神妙な面持ちで私たち、各飛竜騎士団長の前で呟く。


「ダルアン様、森の魔法使いにもっと協力を頂ければ」

「第二騎士団長、これ以上の依存は立場が逆転する、それは最終手段だ」

「ではどうすれば」「新たな水源、森以外の」「しかし全オアシス、闇の森から流れてきております」


 最近は国の上層部にまで入って来ている、

 隣国『闇の森』に住む魔法使いの面々、すでに我が国の幹部のように振る舞っている、

 私も森との送り迎えに乗せたりしているが、対等な立場を護るには、どうすれば良いのか……


(将軍のために、私が出来る事であれば、何でもしたい)


 もちろん我が国への忠誠心、

 飛竜騎士団第八隊長としての務めでもあるが、

 最近は将軍に対してそれ以上の何かを胸に秘めている気がする。


「最近の温暖化、砂漠を冷ます方法は無いのか」

「やはり大規模な雪魔法を」「第五隊長、やはり魔法使い頼みではないか」

「……提言をお許し下さい」「うむ第八隊長、兼幹部のシヴァールか」「ははっ、やはり個々で対応するのが良いかと」


 少し頷いたダルアン将軍。


「して方法は」

「個々が精神を鍛える、というのはいかがでしょうか」

「……根本的な解決になるのか?!」「騎士団員としてはその方法で」


 私も最近の異常な暑さ、

 そして水不足になる日が増えて来ているのを危惧しているが、

 騎士団員は我慢すれば良い、問題なのは砂漠の民だ、それをどうにかしなくては。


「荒い方法ですが」「第十一部隊長、言ってみろ」

「他の国を攻めるというのはいかがでしょう」「理由が無い」

「では理由があれば」「この中で私が理由を作れば行くという者、挙手」


 真っ先に手を挙げる私、

 他の隊長も次々と……それだけのものはこの将軍にはある、

 きっと、いざ戦闘となれば、私が心底惚れこんでしまいそうな……


(決して変な意味ではない、いや、あるいはひょっとして……)


 というタイミングで、

 北から友好団というのはやってきた、

 かなり離れた国々が、物好きに視察に来たようだ。


(将軍閣下が、ひとりの聖女に見惚れている)


 そして、声が漏れだす。


「あれは……なんと美しい、心が吸い込まれそうだ」


 そしてそのままプロポーズ、

 あの硬くて妃を娶らない事で有名だったダルアン将軍が……

 聖女を見ると確かに、並の踊り子よりも綺麗な化粧をしていた。


(そしてなぜか、私は賭けの対象に)


 戦った女竜騎士ドミニクは、

 信じられないくらい強かった、

 まさに完敗、とても歯が立たない、そう、永遠に敵わないと思える程に……


(だからこそ、私はライバルになりたかった)


 あれに並び立ってこその私、

 そう思って対等に戦えるチャンスを欲していた私に、

 今となっては幸運といえる、予想外の縁談相手が出現した。


(テイクという十五歳の男性、いやこれは……)


「シヴァールだ、しばらく世話になることになった」

「あっはい、テイクと申します、よろしくお願いします」

「きちんとした子供だな」「これでも十五歳ですから」「あの、スティラです、少々お話が」


 そうして裏に連れて行かれ、

 聞いた話は信じられないものだった。


「天啓の……女神?!」

「はい、テイクちゃんには、未来を予知する女神様が同居なさっています」

「それであの口調」「この世界が魔王に滅ぼされる、それを阻止するために降臨なさっているそうです」


 遅れて可愛らしい魔女もやってきた。


「マリーヌです、本来のテイクくんは、おそらく成長を止められて封印されています」

「それは……可哀想だな」「女神様の天啓を授けるために、犠牲になってその身を捧げているみたいで」

「では、どうすれば良いのであろうか」「両方と仲良くする事らしいです、ちなみにテイクくんの方は悪女好きらしいです」「???」


 その後に会ったテイクには、

 なぜか『シヴァール女史』と言われ、

 これはどちらの発言かわからず困惑してしまった。


(しかしまあ、私は相手を選ぶなと命令されれば、選ぶ気は無い)


 我が砂漠国のため、

 またついに幸せを掴もうとする将軍のため……

 聖女テラーが現れなければ、私が正妻に立候補していたかも知れない。


(そんな気が起こる前に、テイクに事実上、嫁いでしまったが)


 しかしこのテイク、

 なぜこうも好かれるのだろうか、

 その疑問は彼の国いや基地に到着してよくわかった。


「な、なんだここは、いったい何がどうなっているのだ」

「オイラの修行所だよ!」「まあまあ、とりあえずサイゼに行きましょう」

「スティラ殿、サイゼとは」「ドリンクバー付けて良いよね?」「うんマリーヌちゃん、みんな付けよう!」


 そこはまるで天国、

 この世界で最も快適な場所だった、

 そして出そうと思えば湧き出る敵、それを倒す事で得られるポイント……


(そのポイントで買える物が、どれもこれも夢のような物だった)


 すっかりその環境に骨抜きとなった私は、

 ここの王たるテイクの側室に喜んで入りたくなった、

 いやもうすでに入っている、あとは皆と、彼を育てるだけ……!!


(後は天啓とやらで、獅子の魔物シトリを倒して我が国は、いや故郷の砂漠は平和になったらしい)


 側室も私の下が闇の森から入った、

 修行場では私の個室が広くなり部屋も増えた、

 そしてテイクの妻として生きていく覚悟も出来た。


(ドミニクにも、ようやく追い付けそうだ)


 良きライバルは私を育ててくれる、

 そしてこの便利過ぎる生活はもう離したくない、

 まだ戦いは続く、次の敵は大魔王モデウスというらしい。


(側室も、あと2人増やすらしい)


 1人は女勇者、

 もう1人は女の魔物と聞いて不安だが、

 テイクなら、いやテイク殿なら女神の加護で何とかしてくれそうだ。


「テイク殿、ここはなかなか面白いな、生活が楽しいのはもちろん、

 あのドミニクと競い合うのが本当に楽しい、この生活をくれた事に感謝する、

 そしてまだやらねばらならい魔物退治が残っているようだが、それが済めば改めて、私の心を捧げよう」


 そして忘れてはならない、

 テイクの『悪女好き』という性癖だ。


「テイク殿、まずは魔王の討伐だ、スティラ殿が言うように、

 勇者となってくれれば前衛は騎士の私、あと魔法使い2人に、

 アサシンが細かい動きをしてくれれば完璧だ、完全な悪女を私が演じるのは、その後でも遅くない」


 そう、本当の意味で平和になって、

 戦争の必要が無くなれば、側室のひとりとして、

 いくらでも悪女になってテイクを泣かせてやろう、様々な意味で。


(実際にベッドで、4人掛かりで……)


 そうしてテイクを蹂躙したのち、

 正妻側室で取り囲むようにベッドで寝ている私達、

 ふと思う、これが幸せなのだと……ただ、ひとつ疑問に思う事がある。


「……私は、そこまで大の酒好きでは無いのだが、いったい誰の事を言っているのだろうか……???」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ