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配信者の俺がゲーム内に転生したので悪女ハーレムを作ろうと思ったら甘々おねぇちゃんハーレムが出来ちゃった!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家


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第53話 VIVA! 悪女ハーレム

 祝勝会が落ち着いて、

 俺ことテイクの新しい部屋に集まった悪女ハーレムの4人、

 改めて見ても悪い顔というよりは、みんなお姉ちゃんな顔をしている。


「テイクちゃん、テイクちゃんのおかげで、

 私たちは悪の道へ進まなくて良くなったみたいね、

 もちろん私の場合は記憶を消されてたけれど、死ぬ運命だったのを助けて貰ったのだもの、感謝してるわ」


 すっかり優しい表情で俺にもたれかかってくるスティラさん、

 まさに正妻、年齢差から言ったら女教師と高校生なんだけどな、

 あっ、そう考えたらちょっと興奮するかも、ってそんな話じゃないか。


「テイクくん、弟が、クリネがお婿さんに行っちゃった、

 だから私もお嫁さんになるから、弟はお互いに幸せだよって言い合えるように、

 一緒に幸せになろうね、テイクくんのためだったら、何でもしてあげるから、何でも」


 弟のために本来は悪の限りを尽くすマリーヌちゃん、

 その弟を助けたがために俺への感謝がもうこんな愛情にまで育っている、

 何でもしてくれるっていうのは俺の悪女好きな性癖に応えたいって意思表示なんだろう。


「テイク殿、ここはなかなか面白いな、生活が楽しいのはもちろん、

 あのドミニクと競い合うのが本当に楽しい、この生活をくれた事に感謝する、

 そしてまだやらねばらならい魔物退治が残っているようだが、それが済めば改めて、私の心を捧げよう」


 なんだか魂を売りとばすみたいな話になっているな、

 それは本来、砂漠国の将軍や魔法使いの森を治める司祭が魔物にするはずだったこと、

 結果的にその対象がある意味、俺になった結果、このシヴァールさんを入手するに至った。


「テイク様、こうしてテイク様の言う『人間らしさ』を学べて嬉しいです、

 人というのはこういうものだったのかと、日々喜んでいます、テイク様のお陰です、

 ですからテイク様、次の指令をお願いします、テイク様の命令は絶対、私はテイク様の所有物ですから」


 すっかり重くて怖い愛情の人形マシーンとなりつつあるデティちゃん、

 いやこれ俺の求める『悪女』の概念を本当にしっかり丁寧に教えないと、

 一歩間違えたら最中に首でも絞められかねない、そのあたり、スティラさんマリーヌちゃんも教育してくれている。


(4大悪女のハーレム、ついにコンプリートか)


 ただあまりに従順じゅうじゅん過ぎて、

 俺も結構、どうして良いかわからない事がある、

 だからある程度はお任せにした結果、スティラさんマリーヌちゃんは悪女じゃなく甘々お姉ちゃんになってしまった。


「ええっとみんな、おいらの改めての希望、それは『悪女ハーレム』なんだ、

 悪い、わっるうい悪女に身が破滅するような愛され方をしてみたいっていう、

 ただ本当に悪い事はしないしさないよ、世の中にはね! おいらに対してはまあ、おいらが喜ぶ感じで」


 これで通じてくれるかなあ、

 いやコミュニティFMのDJでもたまにやってて思ったんですよ、

 あっこれ俺にだけわかる表現や話をしてて、言葉足らずで伝わってないんじゃないかって。


(土間幸一として話せたらラクなんだけどなあ)


 だが今の俺は、

 あくまで15歳のテイクだ、

 いやもちろん『VIVA! 悪女ハーレム』という気持ちに変わりは無いが。


「ええ、わかっておりますわ、ただその前にひとつ改めて、テイクちゃんの今の職業クラスは?」

「そうだそうだ、今回の勝利で新しく選べるようになったんだ、とりあえず『カタパルター』にしたよ」

「投石を投げる職業クラスでしたわね、でも基本的には、基準としては」「テイクとしては盗賊、山賊だけど」


 俺の目を真っ直ぐ見るスティラさん。


「では今後、基本は勇者になって下さいませ」「えっ、おいらが?!」

「だって、勇者を裏から、陰から操る悪女って素敵じゃないかしら?」

「まあ、確かにっていうか興奮する要素ではある」「私たちが、わっるぅぅうぃい顔で操ってあげるわ」


 見せたその表情は、

 俺の求める本当に恐ろしい悪女だった。


「テイクくん、もし『悪女マリーヌ』がこの世界であるべき姿だったら、

 それをテイクくんにだけ向けて犠牲になって貰うよ、嫌がってもベッドに潜り込むし、

 夜中にアイス4つ食べちゃう、手に負えなくなったらごめんね、でも、そういうのが良いんでしょう?」


 これまたゲーム内で見せてくれたような悪女顔、

 言っている悪事はアレだが、俺の望みに刻々と近づいてきてくれてはいる。

 続いて新入り組のシヴァールさん、悪女というより真面目な表情で迫ってきた。


「テイク殿、まずは魔王の討伐だ、スティラ殿が言うように、

 勇者となってくれれば前衛は騎士の私、あと魔法使い2人に、

 アサシンが細かい動きをしてくれれば完璧だ、完全な悪女を私が演じるのは、その後でも遅くない」


 真面目だなあ、

 元々は騎士として真っ直ぐな人だったのだろう、

 それが俺の方向を向いてくれるだけで、こんな正統派に真っ直ぐなるなんて。


(悪女としても、真剣に演じそうでヤバいな)


 だが、それも良し。

 そして最後は無表情っぽいデティちゃん、

 でも息遣いからして真剣な雰囲気は感じます。


「テイク様、私はまだ悪女がよくわかりません、

 本物の悪女も、テイク様が望む疑似悪女もいまいちです、

 なのでマリーヌさんに教わった『お姉ちゃん』から順次、勉強させていただきます」


 最近、やたら甘えさせようとしてくるのはこのせいかあ、

 しかしながら物事の順序、破滅の悪女への通り道と思えば、

 手順としては悪くないのかも知れない、彼女に関しては本当にこれからだ。


「ということでテイクちゃん」「テイクくん、わかっているよね?」

「私もここへ来た目的を少し果たそうと思う、テイク殿」「テイク様、頑張ります」

「ちょ、ちょっとみんな、4人がかりでおいらをベッドへ、そ、そんな、うわあああああ!!!!!」


 ……とまあこうして悪女半分、

 甘々お姉ちゃん半分のハーレムは、

 一応の完成を見たのち、外伝のストーリーへと進むのであった。


(しばらくは、悪女とか関係なく楽しもう)


 物語は折り返して、第三章へ続く。

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