第52話 平和祝勝会はロイヤルなファミレスで!
「ではとりあえずの心配がなくなった平和に、かんぱぁ~~~い」
「「「「「かんぱーーーーーい!!!!!」」」」」
俺の声に各国の皆さんが祝杯をあげる、
もしもの時の控え組大将だったエリオ王子も、
ここぞとばかりに妹や身内と食べ呑みまくっている。
(ご両親は仕事中で、テイクアウトいっぱい持ちかえるそうです)
さすがにその代金は知らないぞっと。
「それにしてもテイク殿」「おお我が愛しのマイハニー、シヴァール姐さん」
「ドミニクにも姐さんと言っていなかったか」「うん、なぜなら畏怖を感じるから!」
「……私にも必要か」「シヴァールさんの方が強いよ、だがそこが良い、たまらないくらいに!!」
嬉しそうな表情のシヴァールさん、
なんだか牙の抜けた悪女だな、まあいいけど。
「そうか、私のがドミニクより強いか!」「えっそっち?!」
「……今、聞き捨てならない言葉が聞こえたが」「ドミニクさん、距離、距離あったでしょ!」
「聞こえてきたものは仕方がない、またポイント稼ぎ勝負するか」「闘技場があれば対戦したいのだが」
あ、それちょっと見たい!
「ねえテイク様」「はいはいデティちゃん、遠慮なく食べてね」
「ポイントで闘技場は造れないの?」「今はまだリストには無いね」
「じゃあ今後」「うん、外伝の闘技場イベントをクリアしたら、あるいは」
このあたり、新しい悪女にも掛かってくるんだよなあ。
「テイクちゃん、今後の流れをざっと」
「あっはいスティラさん、まだ魔物が亜人族の集落を占領しようとするのです」
「じゃあそれを阻止するんだ」「マリーヌちゃん、スノちゃんクリネくんを見ながら言わない!」
その途中で回収したい悪女がふたり。
「それでテイクちゃん、その悪女はどんな感じ? たとえば職業とか」
「正当な女剣士って言って良いのかな、クラスアップすると勇者になる」「まあ!」
「あとは、残りの1人は……言い難い」「どうして?」「いやそのね、色々と変身するの」
こればっかりは、
まあ色々とね、その、
真の姿がなんというか、ヤバ過ぎる。
「テイクくん、その職業は」
「あーーー……魔法使いでいいのかな、いや、
ぶっちゃけ職業で言ったら、その……魔物」
あっ、ちょっと引いちゃった!
「テイクちゃん、それ本気?!」
「だって色んな女性に化けるんだもん、
すでに居るキャラクターから独自のまで、で、あちこちで悪の限りを尽くすの」
それを手懐けたいのですよ。
「テイク殿、それは捕まえられそうか」
「まあストーリーの通りにやれば、何とかなるでしょ」
「魔物が、仲間に」「デティちゃん大丈夫、なろうやカクヨムではよくあること」「???」
古来ファンタジーからね。
「皆よ、聞いて欲しい!」
エリオ王子の突然の声、
いやほんとご機嫌だなあ。
「この秘密基地を、テイクを王とした中立国とするのはどうだろう!!」
え、えっ、ええっ、えええええ?!?!?!
「賛成!」「意義無し!」「良いと思います!」
「素晴らしい提案ですぞ」「俺たちも力になるぜ!」
「では初代国王、皆に宣言を」「いやいやいやいやいや」
一番目立つ中央まで引っ張り出される、
俺の両脇にはスティラさんとマリーヌちゃん、
あとさらに両脇にはシヴァールさんとテディちゃんも。
(ええっと、これ、どうしよう)
スティラさんを見ると微笑んでいる、
悪女のはずが、もはやこれは貴族の奥様だ。
「んっと、まだもうちょっと倒す相手がいます、
態勢を整えて、目指すは亜人地区です、それに協力してくれる方々
一緒に頑張ってくれる国々と、もっと仲良くしたいです、ですからここは、おいらが抑えたうえでみんなと仲良く使うよ!」
……これでいいのかな、
おそらくはここの奪い合いを発生させたくないのだろう、
だからこそまず国にして国王をはっきりさせ、各国が平和利用すると。
(ファミレスなのに、なーに政治の舞台になっているんだよ、しかも国家間の!)
まあいいや、
ここはそういう世界だ。
「だから、もっともっと平和な世界を広げよう、
本当は悪人になるはずだった人を、本当は殺されるはずだった人々を、
みんなで幸せに暮らせるようにして、そしてまた、みんなでこうやってファミレスパーティーしよう!!」
うん、次は高級かに料理店でいいかな?!
「以上が初代テイク国王の言葉だ、皆よ異議は無いな?」
「異議なし!」「いいぞテイク!」「さすがテイクだなっ」
「今まで言った暴言は全て許しますぞ」「ウチの娘を貰うか?」「いやいやいや悪女しか興味なーい」
さて、パーティーが終わったら、
悪女ハーレムと改めてお話しなきゃ。




