第47話 随分とあっさりお目当てが手に入った!
「祭壇へようこそ、私が『闇の森』最高司祭のズドルだ」
ドミニクの姐さんにさくっと運んで貰った闇の森、
ずらりと並んだ12人の魔法使いさん、全員ネームドである、
つまり名前付き、マップによっては砦を守るボスになったり。
(あと重要なアイテムを持っていたり、魔物に殺される登場人物だったり)
ちなみに祭壇といっても地下の秘密基地みたいな所です、
ここで例のオシシ仮面、って今更だけどこの表現大丈夫か、
まずかったらこっそり全て『獅子舞仮面』にいつの間にか変っているのでよろしく!
(配信のクセだな、誰かに状況を心の中で説明するのは)
そんなことより本題を、
15歳のテイクだといまいち説得力が無いので破戒僧に、
もといリーフ様にお願いする、西日のサッカー場で前の座席に居たら迷惑な頭の。
「皆様、魔王軍が悪の誘惑をしてくる天啓が来ておりますぞ」
「それはどのような」「未知の魔法を極めたくないかと、実際は魔物魔法で悪の手下に」
「馬鹿な、まず我々がそのような罠に陥るはずがない」「そうだそうだ」「俺達は誇り高き『砂の魔道』』であるぞ」
うん、詐欺にかかる人ほど引っかかる前に『俺は大丈夫』『そんなの騙される方が悪い』って言うらしいね。
「まずここに闇魔法『ベルゼ』の杖がありますぞ」
「そ、それは、魔界の虫を大量に召喚して敵にぶつけるという」
「更には魔物魔法『シャドウホール』も」「そ、それはどのような」「敵を闇に落としてですな……」
と実際に杖を見せて説明してくれる、
元々が僧侶で孤児院経営してるだけあって弁が立つな、
前世でイノシシ撥ねてた実況主とは大違いだ、いや似てるだけだし、あとわざとじゃないし。
「……ということで、どのような魔法も憶えられる『修行場』に連れて行って進ぜよう」
「ほ、本当か?!」「いくらかかるのだ」「孫を売ってでも行きたいぞい」「惜しい、なあテイク殿よ」
「あっはい、おいらが欲しいのは、天啓で聞いているアサシン、いやまだシーフかな? デティちゃんです!!」
その声に出てきたお爺さん魔法使い、確か名前は……
「デティはワシの育てた暗部の女じゃが」
「そうそれ、将来、悪の道に落ちたバストールさんが色々命令するの!」
「確かにワシの命令は何でも聞くが」「それをくだしい」「……ください、では?」「そうとも言う!」
少し考え込むバストールさん。
「確かにデティは我々の武力での手下、
秘密工作員として育てておったが、なぜに」
「魔物の手に落ちると、大事なお宝や人質をお先に失礼してやっちゃいまくるから!!」
そう、実際タッチの差で彼女に殺されたキャラは数知れず、
実況主が発狂するから『発狂装置』と言われている、主に俺(の前世)に。
ここで闇の森、砂の魔道士総責任者であるズドル様が俺いやおいらテイクへ寄る。
「将来の不安を味方にするのか、しかし彼女を育てるにも手間暇も金もかかった」
「だからのこその修行場です、ハンド扇風機より、もっともっと良い物が買えるようになるよ!」
「なに、本当か?! してそれは」「スポットクーラー! 持ち運び自由でバッテリー内蔵、室外ダクト要らず!」
て何をテレビショッピングみたいに言っているんだ俺は、
これで送料込で7万円の所、な、なんとぉ! って勢いで交渉できないかな。
「ここでも使えるのか」
「いやほんとここ蒸し暑いね、でも別世界になるよ!」
「ううむ、もう一声」「よーし、家庭用冷蔵庫も付けちゃう」「わかった、連れてこよう」
やったああああああああああ!!!
「ありがとうございます、契約成立です!」
「しかし『命令に従う』ために育てたため、感情は無いぞ」
「それはこれから、まあそれはそれである意味、楽しみではありんす」
無表情で坦々とされる、とかもオツだよね!
ゲームだとせっかく出来た友達(ウチの兵士)を、
殺す事になってなぜか涙が出て、その理由がわからないんだよな。
(デティちゃん死に間際の台詞で、ようやくわかるよ!)
とにかくこれで『四大悪女』ほぼコンプリートだ、
まだ教育が残っているけど……シヴァール女史も含めて。
「ではリーフ殿、詳しい話を」
「うむズドル殿、してテイクはどうする」「ちょっと加わる!」
こうして話を詰めている間、
ついソワソワしてしまう俺ことテイクであった。
さあ、第四の悪女に、まずは何をさせようかなぁ~♪




