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18 撫子を攻略してしもうた
「何回か、あるわ。男子からも、女子からも。
もちろん、あのチャラ男からもね。
でも、どのラブレターを読んでも、こんな気持ちにはならなかった。
なのに、何故⁉何故なの⁉
自分でもわからないの!
どうしてこのラブレターを読んで、こんなにもドキドキしちゃうのか!
こんなにドキドキする事は初めてなの!
小学生の頃、担任の男の先生にあこがれていたけど、
ここまでドキドキする事はなかったわ!
もしかして、これが初恋って事なの⁉
ねぇ!教えてよ紳士!」
「お、落ち着いてよお姉ちゃん!とりあえず一旦落ち着こう、ね?」
気持ちが高ぶり過ぎた撫子にガックンガックンゆさぶられまくり、
首がもげそうになった紳士クンは、何とかなだめようと撫子に訴えた。
すると撫子はハッと我に返り、
「ご、ゴメン・・・・・・」
とつぶやいて、紳士クンの両肩から手を放してうつむいた。
そしてすっかり大人しくなった撫子は、またつぶやくように口を開いた。
「私、分からないの。
いきなりこんな手紙をもらって、
こんな気持ちになって、
これからどうすればいいのか・・・・・・」
それに対して紳士クンは、自分の頬を指先でポリポリかきながら言った。




