第一話「主人公ではない男」
ifです。
今めっちゃやる気あります。ストーリー考えるの楽しい。読んでもらえると嬉しいです。
「はぁ?」と思わず声が漏れてしまった。話があまりにも現実離れしすぎている。転生?しかも暇だからっていうしょうもない理由で?そんな疑問が頭の中をぐるぐる回っていると女神が口を開いた。
「はぁ?ってなによ!本来なら転生なんてできないダメダメなおにーさんに特別にやり直しの機会を与えてやってるんだよ?感謝とかないの???」
女神がそう捲し立てる。全く、口の達者なガキだ。
「悪かった。このまま終わるよりは転生した方がましだ。感謝してるよ。」
俺がそういうとクソガキはふん!と鼻を鳴らしながら得意げな笑みを浮かべた。
「聞きたいんだが本来は転生できないっていたよな。なんでだ?あとどんな世界に転生させてくれるんだ?」
俺がそう矢継ぎ早に質問を投げかけると女神はちょっと困った顔をして言った。
「おにーさん必死だねw そう焦らずとも順を追って説明するよ。」
俺が黙ったのをみて女神は続けた。
「まずこれは前提なんだけど、本来自殺みたいな人生を諦めた人間を転生させるのはルール違反なんだよねー。でもそのルール作ったの私なんだから破るのも自由なんだよね♪」
まったくウケてないのを見た女神はため息をつきながら続けた。
「でもおにーさんを普通に転生させることはできないんだよねー。だってさすがにカンニングして自殺したやつと普通に死んじゃった人一緒にするのは示しつかないでしょ?」
全くもってその通りだ。だが、こんなガキに正論言われるのは正直腹が立つ。
「だからおにーさんはすでに『主人公』がいる世界に転生してもらうことになりました!
はい説明は終わり!そういうわけで頑張ってね!それじゃあ転生させるね♪」
早い。早すぎる。俺は慌てて口を開いた。
「ちょっと待ってくれ。まだ聞きたいことめっちゃあるんだが?」
「おにーさん強欲だねー。そういうのあんまり関心しないよ。まあどーしてもっていうならあと1個ぐらい答えてあげようか?」
ここで女神から役に立つ情報を引き出さないと終わる。そうわかっているのだがいい質問が出てこない。そこでちょっと気になっていたことが咄嗟に口から出てしまった。
「これってもしかして異世界転生?」
終わった。まじで今聞かなくていい。もっと聞くべきことがあっただろ。だが、女神はニシシと笑った。
「それ、今聞くこと?まあおにーさんがよく知ってる、なろうみたいな世界だから安心してね。あ、そうだ。言葉くらいは分かるようにしといてあげる。サービス、サービス♪」
少女がこっちに近づき額へ指を当てた。
次の瞬間、視界がゆっくりと白く溶けていく。
最後に聞こえたのは、
「せいぜい物語に食われないよう頑張ってね。」
……その言葉だけだった。




