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痴漢と痴女と妄想家 沢尻瑠璃香の果てしなき妄想。嘆きの哀歌 LOVE SONG / And I …♪ 冤罪  作者: 桂虫夜穴


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4、外連なき言葉と外連なき嘘

「ああ…気持ちいい…

お兄さん…そこ、良いヨォ…

今朝は、ゆっくり楽しめるね…

車両を変えたおかげで…

あの人、いないから…

あの、おせっかいネーサン!

でも、気を付けないと、いきなり現れるから

いきなりネーサンでも、あるんだよ!」


「誰がっ!

だ、れ、がっ!おせっかい、いきなりネーサンよ!」


「ワッ⁉︎ビックリしたっ!

驚かさないでよ!

しかも、合体させとるしっ!

この!ドッキリネーサンがっ!」


「またぁ、呼ぶ度に呼び名、変わってるよ!

どんだけ引き出し豊富なの!

こっちの方が、ある意味、ビックリするワッ!」


「そんな事知らんよ!

それより、なんなのよ!

探してまで来ないでよ!

こっちは、わざわざ、車両を変えたって言うのに!」


「いや、だからぁ、あなたの事…知りたいのよ!

もう、邪魔は、しないから…

プレイでも、何でも、やっていいから

とにかく、近くに居させてよ。

ねっ!お願い!」


「訳が、分からんのだが…

どう言う心境?

プレイが見たいの?

あなた、変態?

覗き魔?

そんなにのは、付き合えないよ。

そんなハードなヤツには…

私らは、ライトプレイだからね。

シチュエーションを楽しんでるだけだから…」


「いやいや、そんな訳ないでしょ!

そこじゃないですよ!

プレイには、興味ありませんよ。

言ったでしょ!

あなたに、興味があるんです。

あなたに惹かれてるんです!」


「レ、ズ…なの?」


「ハハッ!

レズのズの時の唇、カワイイ!

唇が突き出て、キッスの時みたい!

キス顔だ!」


「そこっ!

どんな、感性しとるの?

やっぱり、怖いんだけどぉ〜

あなたねぇ…マジで、怖いよ!

どっか、行ってよ!

ねっ!お願い!

こっちも、お願いするから…

please go away!」


「何!いきなり、ネイティブ!

その発音、耳に心地良いんだけど…」


「もう、そんな事、いいから!

さあ、行った!行ったぁ!

見せ物じゃないよ!

こちとら、二人切りで楽しんでんだ。

部外者お断り!」


「もーっ!だからぁ、混ぜてよ!

今さら、それは、ないよぉ!


「今更って、何なん?

私達に、不利になる事ばかりしておいて!

「今更」なんて…

今までメリットを与え合ってたもの同士が

じゃけんにされた時に言う言葉だよ!

昨日、会ったばかりで疑いばかりかけられて

良い気しないし、今更じゃないんだよ!」


「そんなぁ…あれは、議論でしょ!

疑念を晴らすための大切な時間だった。

あそこまで、熱く語り合えたのって

未だかつて、なかったから…

心が震えたのよ。

ブルブルって、揺さぶられたのよ!

だから、今更なのよ!


ねぇ…もう、私、あなたに夢中なのよ!

ねっ、お願い!

この気持ちわかって!」


「わからん!

全部わからん!

アレが議論ですと?

自分の意見をを他人に無理強いして押し通し

言いくるめようとする事が議論と言えるのかい?

それに、今、告白してる?

肝心な言葉がないから…

全然、伝わらないんですけど…」


「あっ!ああ…そうか…そうだよね…

すっ、好きです!あなたの事が…

大好きです!

一目惚れでした。

だから、あなたを助けたいと思いました。

そうでなきゃ…あんな事…

あんな面倒な事…しませんでした!

あなたを助けて、気に入られたいと

あざとい考えが浮かんで…

そんな企みで、やってしまいました。

申し訳ありませんでした!」


「オオッ!それだよ!

気に入った!

そうかい、そうかい!

爽快だよ!

それを、待ってたんだよ!

その言葉を!

やっと、さらけ出してくれた。

本当の、本音の…あなたの本質を見せつけてくれた。

それこそが、人の気持ちを動かすって事なんだよ!

人の気持ちを開くんだよ!

あなた!今のその言葉で、私の心…

(かたく)なな気持ちをこじ開けちゃったよ!

凄いよ…凄い力のある言葉だった。

飾りも、外連(けれん)もない素敵な言葉の嵐だった。」


「あっ、ありがとうございます!

でも、外連って、何?わからん!」


「歌舞伎からきてる言葉だよ!

観客を楽しませる派手で奇抜な演出の事。

でも、邪道とか、ハッタリであったり

誤魔化しと言う意味でも使われてる。

それが、昨日の、あなたの話だった。

外連味たっぷりだった。

でも、今の言葉は違う。

無駄な言葉を全て削り落とした。

あなた自身、そのままの言葉だった。

だから、私の気持ちが、動いたんだよ。」


「そっか….そうかぁ…

嬉しい…凄く嬉しい…

その言葉…

逆に…

あなたの、その言葉の力に感動してるよ。

あなたは、誤魔化しも、嘘も、ハッタリも無く。

真実だけを語った。

私は、その言葉の渦に巻き込まれ、包まれて

(いだ)かれて

あなた自身にも、魅了された。

そんな、あなたが…

本当に、あなたの事が大好きです!」


あらら…

真っ直ぐこっち、見ちゃって…

視線が痛いね!

それにしても、大丈夫?

こんなに簡単に騙されて

初めから最後まで、ずーーーっと、嘘だから

お兄さんを好きだと言う事以外は

全部、嘘しかなかったから…

ただ、外連無き嘘だったから…信じちゃったかぁ…


まぁ、いいか!

このまま突き通せば…

せっかく、本人は気持ち良くなってるんだから…



続く

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