10、私、うどん屋の娘です!
「わかりましたよ!
でも、本当に、心配ご無用です。
そもそも、先輩は、あらゆる習い事を
達人レベルで習得し極めてきた人なんです。
ピアノにバイオリン、お琴に三味線
生花にお茶にお料理…
水泳にアイススケート…バレーにヒッブホップダンス
そして、私のように、空手、合気道、そして古武道
…と、全てに精通した達人なんです!」
「やり過ぎだろ!
一人で、やれるレベルじゃないだろ!
どんな、時間の使い方してんだ。
実質、無理だろ!」
「いえ、彼女言わく
自分は並外れた習得能力を持っている。
ある程度のレベルに達したら
次の習い事に移行して、それを極め…
それを繰り返してきたと…
それは、決して、目移りした訳じゃなくて
限られた、自分の大切な時間を効率良く
使った結果だと、申しておられました。」
「凄過ぎる!
どうなってんだ?
アンタの周りの人達は?
骨太先輩と言い、その習い事の達人は…」
「本当に凄いんですよ!
今度、遊びに来ませんか?
おもしろいですよ!」
「遠慮しとくよ!
とても、おもしろいとは、思えんよ!
怖すぎる!」
「そんな事、ありませんよ!
部長さんの、スペシャルコーヒー
凄く美味しいんですよ!
それこそ、コーヒーのスペシャリストの資格を
お持ちなんです!」
「スペシャリスト?…コーヒーの?
聞いた事ない!
そんなのがあるの?
しかも、部室で、コーヒー?」
「あるらしいですよ!
私も、知りませんでしたけど…
コーヒーの知識や、あらゆる技術を学んで
取得するそうです。
あっ、そうだ。最近、コーヒーマイスターの資格を
取得されたのでした。
より本格的なプロ指向の認定資格のようです。
本当に極める時は
とことん突き詰める人なんです。
部室で豆まで挽いて部員に振舞ってくれるんです!」
「習い事の達人が部長なのか…
しかも、エロの達人でも、あると…そう言うのか?」
「ハイ!そのとおりです!
部長さんは、彼氏と、初めて、エッチした後
お爺様の別荘のお屋敷の…
あっ、部長さんは、武家の末裔らしいですよ。
だから、お爺様の、別荘…と、なる訳です。
そこは、築何百年の立派なおウチを
リノベーションしたらしくて…
そこで、合宿をやらせて頂いたんです。
あっ、話しが逸れてしまいましたね。
…で、部長さんは、その別荘の蔵で発見した
古来より伝わる性の密書を持ち出し
日夜、彼氏と性技の探求に勤しんだそうなんです!」
「そんな事、高校生が、勤しんだらいかんだろ!
アンタ!勤しむの意味しってるの?
心と力を尽くして熱心に物事に励む…精を出す!
…って、意味だよ!
…と、言っても、精子は、出したらいかんけど…
本来、学生の本分は勉学に励む事だろ!
セックスに励んでどーすんだ!
いかんだろ!
それに、日夜って、なんだ。
一端の御夫婦みたいじゃないか!
連日連夜って、事だろ!
それも、限られた時間を有効活用した!
…ってのか!
怖ーーわっ!怖過ぎる!
通り過ぎてる!突き抜けて、遥か地平線の彼方だよ!
アンタらの部活って、なんなの?」
「エンゲイ部ですけど…」
「サラッと、きたね。
それにしても、演芸って…
みんなで、お笑い目指してんの?
そんなの、部活として、認められてるの?」
「ヤダッ!
違いますよ!
エンゲイって、言っても、植物を愛でる方の
園芸ですよ!
それも、部長さんが立ち上げたんですよ!
それまで、ウチの高校は
園芸部は存在していなかったんです。
それを思い立ったのが、習い事だったんです。
部長さんは、生花をしている時に…
枝や葉っぱを人間の思うようにチョン切られ
剣山に突き刺される…
お花の事を思ったらしいです。
お花達は、どんな気持ちなんだろう?…って…
きっと、悲しいだろうな…って…
それで、思い立ったらしいです。
お花達を自身で育てて
自然の状態で根を張り、生きている姿を愛でる!
その事を、具現化…実眼させたのが
園芸部…なんです!」
「もう、めまいが、しそうだ。
凄すぎる…
それしか、思いつかん…
それに、のぼせてきたよ!
アンタが、語りに語るから…」
「…って、言うか、そろそろ時間だよ…」
「ええーっ!マジですか?
じゃあ、お兄さん!」
「じゃあ、じゃないんだよ。
気楽に言うな!
最後に、ぶち込むつもり!
せっかく、お兄さん…
スッキリ、サッパリしたところなのに
いらん汗流して、再び労力を費やす事を
させるなよ!」
「大丈夫ですよ!
お兄さんは、ジッとしていれば…
後は、私が、うまい事…やりますから…」
「いや、遠慮しとくよ!
色々、聞いて、俺も少し、怖くなったよ!
その調子だと
どうも、時間延長になってしまいそうだ。」
「ええーっ!
そんなぁ…」
「タイムアウトだ!
アンタも、彼氏がいるのに、慎めよ!」
「ヤダッ!
それに彼氏未満ですからっ!
いいでしょっ!
ねっ!お兄さん!!」
「うわーっ!」
「あーっ!
離れろ!
コラッ!
オッパイ!お兄さんの顔になすりつけるなってぇ!
ああっ!コイツ!お兄さんの首を
完全にホールドしていやがる!
コイツ!武道の達人だった!
ヤバイ!やめろ!
やめてーっ!
やめてやってくれーーっ!」
「おおっ…!」
「あっは〜ん!」
「あ〜あ…二人とも、悩ましい声、出しちゃって…
入っちゃったかぁ…
あ〜あぁ…」
「凄い!
お兄さん!スゴイ!
彼氏のより、全然、おっきいよぉ!
奥まで、当たってるぅ!
凄く気持ちイイっ!
もう、イッちゃう!」
「ああっ!
いかん俺も出そうだぁ!」
いいよ!出してぇ!
スキン被せたから
安心して、イッてえぇぇ〜〜!」
「ああっ!
わかった!イクよぉ〜〜!」
「ああ…私も、イク!イク!イックウゥゥ〜!」
「いつの間に、スキン付けた?被せた?
しかも、お湯の中で?
それこそ、達人かっ!」
「ここで、今日は、解散だ。
私も、もう、疲れたよ!」
「そうですね!
心も身体も、解放されましたし…
もう、解散で、よろしいかと…」
「ああ!
とっとと、解散しよう。
ラブホの玄関口で…長居は無用だ。」
「あっ!お兄さん!
大丈夫ですか?
何なら、送って行きましょうか?」
「だから、アンタが、それ言うなって…」
「なぜですか?
私も、お兄さんと致しました。
アナタと同列だと、思いますけど…」
「私と、お兄さんは相思相愛だ。
両思いだ!」
「そんな事、ないでしょう!
お兄さんは、好きになりそう!
…って、可能性を言っただけです。
その後、あなたの事を好きだ!
…と、断定は、していません!
そのまま、好きになっなのか…
そうでも、なくなったのか?
それは、お兄さんの心中の底です。
お兄さんが、その事を語らない以上…
私と、あなたは対等の立場です。
よって、私にも、あなたにも
お兄さんを送って行く権利が平等にある!
…と、言える訳です。」
「ああ…もう、好きにすれば…
もう、頭痛がしそうだよ!
脳が疲弊して、どうにかなりそうだ!
私は帰るよ!
お疲れ様!
お兄さん!
今日は、私のわがままに付き合ってくれて
ありがとうございました。
では、失礼致します。」
「あ、ああ…,
こちらこそ…
お世話になりました。
気をつけて帰るんだよ!」
「じゃあ、私も、帰ります。
もう、少し、彼女…
食らいついてくるかと思いましたけど…
彼女が、いないんじゃ….
意味をなさないんで…
では、失礼します。
でも、本当にありがとうございました。
凄く良かったです!
エヘヘッ!
ちょっと!あなた!待ってよ!
そこまで、一緒に帰ろう!」
「ヤダよ!
もう、付いてこないでってぇ!
アンタ、怖いからぁ!
洗脳されたくないよぉ!」
「宗教みたいな事、しませんよ!」
あっ、そうだ!
お腹空いてませんか?」
「そうだな…
もう、お昼か…
朝っぱらから、腰を酷使したからな…
良い運動には、なったけど…
おかげで、お腹も空いたよ!」
「良かった!
じゃあ、お昼…ご馳走しますよ!
うどんでも、丼物でも、天ぷらでも
何でも、いいですよ!」
「ええ〜!
ウソ〜…食い物で、洗脳するつもり…」
「洗脳から一旦、離れませんか!
そんな事しない!…って、言ってるんだから!
私、うどん屋の娘なんです!
短亀うどん!ご存じでしょう?」
「うそっ!マジで!
私、アソコのうどん大好き!
しょっ中、行ってるよ!
マジかぁ…そこの、娘………凄え…
アンタ、本当に、凄いポテンシャル抱えてるね!」
「そんな事ないですよ!
たまたま、そこに、生まれただけです。
そんな事より、好きな物、ご馳走しますよ!
さっ!行きましょう!」
「うん!行く行く!」
「その代わり…
正式にお友達になって、くれますか?」
「そうきたか?」
「本来なら、食べた後に切り出すんですよ!
こう言った話は…
そうすれば、断り辛くなりますから!
でも、今回は、そんな事は、しません!
本当に、あなたと、お友達になりたいからです。」
「策士だなぁ…
うう…ん、わかったよ!
アンタ…おもしろいから…
なんか、一緒にいたら、面白い事が起きそうだ!
私、ワクワクする事が大好きなんだ!
でも、うどんで、買収されたからじゃないからね!
本心だよ!これは…
一緒に面白い事しようよ!」
「ハイ!
一緒に面白い事しましょう!
でも、もう、一つ、やっちゃいましたね!
お兄さんとの…エッチ!」
「そっ、そうだね!
ハハハッ!」
「エヘヘッ!」
続く




