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痴漢と痴女と妄想家 沢尻瑠璃香の果てしなき妄想。嘆きの哀歌 LOVE SONG / And I …♪ 冤罪  作者: 桂虫夜穴


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11/11

11、最終章 瑠璃香さん!素敵な名前ですね!

「ハイ!着きましたよ!」


「ここか!

昔は、ここが本店だったんだろ!

私は今の本店の方が馴染みのお店だけど…」


「へえーっ!

よくご存じですね!

実は、ここが、一号店なんですよ!

ここから、短亀うどんは始まったんです!

今は大きな店舗の方に

本店は移してしまいましたけど…」


「でも、ここもイイんだよね!

古民家を改装したんだろ。

庭の手入れも行き届いてるし…

なんと言っても、合掌造りの屋根なんて

最高じゃん!

今時、貴重だよ!」


「ありがとうございます!

私は、ここの、お店…

時々、お手伝いしてるんですよ!

ああ…

玄関口で、長話は、何ですので…

どうぞ、中の方へ…

一番奥の座敷を用意してありますから…

さあ、どうぞ!」


「あっ、ああ…ありがとう!

何だろう、なんか緊張するな!

慣れない、お店だからかな…」


「いらっしゃいませぇーっ!」

「いらっしゃいませ!

あっ、お嬢さん…

お連れ様ですね!

皆さん、もう、見えてますよ!」


「皆さん⁉︎

どう言う事??」


「さぁ、さぁ!

突っ立ってないで、奥、奥、一番奥ですよ!」





「おっ、短亀ちゃん!

お言葉に甘えて来ちゃったよ!」


「短亀ちゃん!本当に、よろしかったのかしら

毎回、部員、全員で、押し掛けて…

ごちそうになってしまって…」


「部長さん!

今更ですよ!

いつも、お世話になっているのですから…

これは、日頃のお礼です!」



部長ーーーっ!

ブッチョーーッ!

これが!

この人が…

この絶世の美女がっ!

伝説のエロの達人なのか!

嘘だろ!

マジで!

信じられん!


日本の清楚系を全て背負(しょ)って立ち

日本の清楚系一の称号を欲しいままにし

この人の為に清楚と言う言葉は存在しうる。

そう語らせるにたる逸材だ。

最高峰だ。


それくらいエロとは、無縁のように思えるが…


しかし、この胸…

熟し切っとるな!

私も、相当デカいが…

それを遥かに凌駕しとる!

やはり、エロ事師たる所以(ゆえん)か…


丹精で凛とした顔立ちと

豊満な身体がアンバランス過ぎる。

いや、そのギャップが

不思議な魅力を醸し出しているのか!

いや、そんな微細なもんじゃない!

発散しまくっとるよ!

フェロモンが鬼のように溢れ出とる!」


「あの、どうかなさいましたか?

私の顔に何か付いていますか?」


「あっ!

申し訳ありません!

あまりに美しくて、見惚れていました。

あなたが、園芸部の部長さんですね!

お噂は、お伺いしていました。

本当に美しいの一言に尽きます。

お目にかかれて、光栄です。

感激しています。

あっ、私は…

沢尻瑠璃香と申します。

自己紹介が後になって、申し訳ありません!

よろしくお願いします!」


「ええーーっ!いきなり名乗った!

あんなに頑なに、名乗り合いを拒んでいたのに!

部長の溢れる笑顔は、

どんな頑固者の心も、解きほぐすんですね!

それにしても…

沢尻瑠璃香かぁ…

素敵な名前だ。

瑠、璃、香、……かわいい!」


「えーっ!

名前も知らずに、お話ししてたのですか?」


「ええ、彼女が…

名前など、何も意味を為さない。

その人の事を思う気持ちが一番大切だと

言うものですから…

私も名乗らず仕舞いでした。

ここで、短亀うどんと言う店名が出て

ここの娘だと、初めて名乗ったんです。


「でも、なんだか面白いですね!

敢えて名前を名乗らずに

コミュニュケーションを取り合う…

名前と言う、ある種の肩書き無しに

腹を割って話されたのですね!

何だか、素敵な、お話です!」


「そうだな!

私も、その方がイイよ!

私なんか、名前を言う度に

クスクス笑われたり、ニヤニヤされたり…

色もの扱いだよ!」


「いえ!

私は、シンプルかつ、自然に根付いた

とても良い名前だと思っています。

春野七草!

春に芽吹くセブンハーブ達ですよ!

何と素敵な名前なんでしょう!」


「ありがとうな!

部長!

素直にうれしいよ!

そんな風に言ってくれて…」


「沢尻さん!

こちら、七草先輩が、骨太先輩です!」


ええっ!

この、華奢な美少女が骨太先輩⁉︎

男子じゃなかったのか!

骨太とは、程遠いよ!

骨細っ!

骨太は感性だけだ!

中学生でも通りそうだなぁ。

隣のモデル級美女とは真逆だ。


「短亀ちゃん!

アンタ、また、私の事、変な呼び方してくれたね!

骨太とは、なんだ!

このキュートな美少女仮面に!」


「ナクサ!仮面は余計だろ!

アンタ、いつから正義の味方になった ?!


やっぱ、スゲーな!

園芸部で…

この部活で…鍛え上げられてるんだな!

この先輩達に揉まれて、あの議論か!

私が、叶う訳ないよ!


「沢尻さん!

その制服は四万十高校ですよね!」


「はい!

二年生です。

チャリンコがパンクして

急遽、電車通学にしたら

この人と出会ってしまって…」


「えっ!本当!マジでっ!

私も、そうですよ!

自転車がパンクして、それで…電車で…

何だか、運命を感じますね!」


「またぁ、短亀ちゃん!

アンタそれ!恋する乙女の瞳だよ!

目ん玉、ウルウルさせて…

アンタはチョン君だけ、見とけばいいんだよ!」


「もーっ!七草先輩!

嫌ですよ!

チョン君の事は好きですけど…

付き合ってる訳じゃないし…

もっと、いろんな人と、出会いたいし

知り合いたいです!」


「アンタ本人、目の前にしてよくそんな

残酷な事が言えるね!

しかも、チョン君と付き合ってないのに

エッチしてるのは、問題だぞ!

チョン君!アンタもっ!

苦笑いなんかしてないで、なんか言わんか!」


「ハハッ…」


「そんだけかーいっ!

まっ、イイか!

以上!」


「以上って…そもそも、七草先輩が言いますか⁉︎

そんな倫理的な事を…

チョン君のファーストキスを

無理矢理奪った人がっ!

しかも、私の目の前で!」


「アンタがヨッシーや部長に

フラフラ目移りしとるから

目を覚ましてやったんだよ!

せめて、男か女かどっちかにしろ!

ゲイを認めん訳じゃない。

私も、ヨッシーを愛しとるが

アンタそれじゃ

忙し過ぎるだろ!

身が持たんだろ!」


「わかりましたよ…

…って、ヨッシー先輩!

何、顔、真っ赤にしてるんですか?


「ナクサが、突然…

愛してるとか…言うからぁ…

あーあ…熱い、熱い、汗出てきた!」


「それは、まあ、ご愁傷様で…

じゃなくてっ!

七草先輩!チョン君の承諾も得ず

キッスしましたよね!あの時…

それは、やっぱり酷いです!あんまりです!」


「まだ、言うか!

あんなの、ファーストキスくらい…

大した事ないだろ!

ファーストセックスは大事かも、しれないけど…

それは、チョン君と、やれたからいいだろ!

チョン君の筆下ろし…できたんだ!

それで満足だろ!」


「まぁ…それは…」


「もう、それくらいにしたら、どうだ?

飯の前にする話か!

しかも、まだ、注文も、しとらんぞ!

腹減ってるってのに…」


「そうでした!

七海先輩の、おっしゃるとおりです!

皆さん!お好きな物、注文して下さい!

沢尻さんも、遠慮しないで、良いですよ!

何でも、お好きな物を、どうぞ!

トッピングも有り!です。


「あ、ああ…じゃあ、お言葉に甘えて…

キ、キツネうどんで…

お願いします…」


「ホラァ!やっぱり遠慮してる!

全然、お言葉に甘えてなーい!

じゃあ、キツネうどんに

牛すじ煮込みとごぼう天とエビの天ぷら!

追加しときますね!」


「ええ!

そ、そんな事、まずいよ!」


「マズくなんかないですよ!

とっても、美味しいですよ!」


「いや…それは、そうじゃ無くて!

美味しいのは、もちろんだけど

初めてで、そんなに、甘えるのは…

気が引けると言うか…」


「大丈夫です!

先輩方は、伊勢海老の天ぷらとか黒毛和牛の煮込みを

トッピングしてますよ!

そちらにしますか?」


「いや!

そんなの、恐れ多くて、喉を通らんよ!

さっきので充分だよ!」


「お、おい!

何だか、こっちまで、気が引けてきたな!」


「じゃあ、ナクサ!伊勢海老、やめとくか!」


「いや、もう、注文したから取り消せんよ!」


「イヤイヤ、まだ、大丈夫だろ!

短亀ちゃん!ナクサが…」


「ワーッ!

ヨッシーー!

やめろーっ!

エビエビ!やっぱ伊勢海老!

それ、一択だ。

うどん無くてもイイくらいだ。」


「それは、あんまりだろ!

ここは、うどん屋だ!

しっかり、うどんも食え!」


「ハーイ!

わかりまちた!」


「ちょ、ちょっと、今のくだり…

何だったん??」


「深い意味はないです?

二人で、「ごっこ」をしてただけです!

何ごっこか、分からないですけど…

突然、始まるので…まあ、気にしないで下さい!」



「ハイ!じゃあ、皆さん!

注文した物は、全部、行き届きましたね!

じゃあ、部長さん!

ご挨拶、お願いします!」


「ハイ!

今日は短亀ちゃんから、新しいお友達ができたので

私達に紹介したいとの事で…

私達まで、お呼ばれしてしまいました。

沢尻さん!

短亀ちゃん同様、園芸部の皆さんとも

仲良くしてやって下さいね。

よろしくお願いします!

では、頂きましょうか!

ハイ!いただきます!」


「いっただっきまーす!」

「いただきまーす!」

「いただきます!」






「沢尻さん!

では、今日はこの辺で…

ここで、部員も解散しますので

あっ!そうでした。

来月、学園祭が、開催されますのよ!」


「文化祭だ!」


「ええ、その、文化祭みたいな学園祭!

よろしかったら、見学に、いらっしゃいませんか?

もちろん、遊び気分で、よろしくてよ!

その時は、園芸部の方に、真っ先に起こし下さい!

美味しいコーヒーをご用意して

お待ちしておりますから…

短亀ちゃんには、学園内の催しなど

見学の方、ご一緒させて頂きますから…

ねえ!短亀ちゃん!」


「ハイ!

そうしましょう!

沢尻さん!

ねえ!是非、きて下さい!

私、楽しみにしてますから!」


「わかった!

そうするよ!

短亀…ちゃん…

私も、そう呼んで、イイかな?」


「もちろんです!

じゃあ、私は…

瑠璃香さん…って、呼んでいいですか?

瑠璃色の瑠璃香さん…ですよね!

素敵なお名前です!

是非、そう、呼ばせて下さい!」


「そうだね!

いいよ!

でも、名前なんて、どうでもイイなんて言ってたけど

やっぱり、名前を呼び合うのって、イイよね!

親近感が増すよ!

初めは、それが、嫌だったけど…

今は、もっと仲良くなりたいから

名前が大事に、なってるよ!

名前で呼び合う事が大切になってる!」


「そうですね!

瑠璃香さん!」


「ハイ!短亀ちゃん!

これから、末永く、よろしくお願いします!」


「ハイ!了解です!」


「ハハハッ!」


「えへへっ!」



終わり

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