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銀髪碧眼の美少女暗殺者から「拒否したら心中する」と激重求婚されたので、ひとまず結婚を確定で同棲することになりました。  作者: 虎柄トラ


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第62話 レギュレーション違反

 決戦の場は、辰爾の部屋。


 駅に直結しているタワーマンションの一室。三十階建ての最上階、角部屋という最高の立地。博希の部屋の十倍の広さを誇り、家賃もまた十倍。一人で住むには広すぎるが、条件等を鑑みれば存外リーズナブルな物件だったりする。


 四人が同時に調理をしても余裕があるのほど、広々としたアイランドキッチン。最新鋭の家電を完備し、オープンまで備わっている。料理をするには最高の環境。


 次に勝者を決定づけるルール。


 主に二つのポイントで評価し最もポイントが高かった人物が、料理対決の覇者となる。


 まず一つは純粋に博希が好む料理かどうか。これは圧倒的に真白に分がある。この評価のみだと真白が圧勝するのが目に見えていたことから、もう一つ評価ポイントが追加された。

 それがファッション要素となる。各々が考えたシチュエーションに沿った服を着て料理を作る。博希の心を動揺させたら高ポイント。よくよく考えれば、その程度で真白の優位性が薄れるということはない。あくまでこれは、未来と実弥が『ただ見たい』という欲を理由付けしたにすぎない。


 薄々そのことを彼女たちも勘付いてはいるが、それでもひくわけにはいかなかった。

 なぜなら覇者には、第一回料理対決の栄光とともに副賞が用意されていたからだ。


『優勝者には“倉持博希を一日自由にしていい権利”を進呈する』


 未来のその一言が、彼女たちを戦いへと駆り立てる。


 参加者のなかには立案者本人もいるわけだが、誰もそのことに疑問をもたない。それどころではないからだ、是が非でも勝利をもぎ取らなければならない。どんな手を使ってでも。




 各々趣向を凝らした装いで料理を作っていく。


 実弥さんの饒舌なマイクパフォーマンス(ノイズ)に耳を傾けながら、博希はキッチンに目を向ける。どうせもう後に引けないのであれば、思う存分に楽しんでやろうという心境であった。


 優勝候補である真白は、シルクの純白ワンピースにシュシュで銀髪を束ねた清楚系。ワンピースのエプロン姿は、自宅で良く見てはいるけど、場所が異なると違って見えてくるから不思議だ。

 ひき肉をこねているところから、どうやらハンバーグを作っているらしい。他に卵液やケチャップなども用意されている。オムライスにハンバーグと、お子様ランチでも作るつもりのようだ。


 次に瑞希だが、現役女子高校(JK)を証明するかのように指定の制服を着ていた。フリルスカートの丈を短くして、少しアレンジを加えているぐらいで、本当に普通の制服だった。

 で、肝心の料理の腕はお察しといったところかもしれない。沸騰している鍋にパスタを折って投げ入れて、電子レンジでレトルトを温めている。企業努力もあり、ここ最近のクオリティは半端ない。それは分かるけど、レギュレーション違反じゃないか。


 立案者の未来は、何というか思ったとおりの服装で参加していた。真っ赤なビキニ水着にエプロンの組み合わせ。料理を作りながら、ポージングをきめたりとやりたい放題。

 ただ料理の腕は文句なしだった。順序立ててテキパキと調理を進めて行く。鰹節や昆布で出汁をとっていることから、真白が洋食なのに対して未来は和食で挑むらしい。別途、衣液が用意されていることから、天ぷらでも揚げるようだ。露出部分が多いから、油を使う際には気を付けて欲しいところだ。


 最後に、できる後輩こと伊咲は、普段のビシッと決まったスーツ姿とは相反する装いをしていた。あまりにも異なりすぎて危うく現実逃避しかけた。背中が丸見えで胸元が大きく裂けたセーターを着ていたからだ。エプロンがなければ、前も丸見えになるぐらい大胆な服装。

 動くたびに意志を持ったように激しく揺れる、いつ零れ落ちないかとハラハラして、彼女が何を作っているのか確認する余裕はなかった。てことで、これもレギュレーション違反ではなかろうか。


 最年少の二人は、その揺れ物を恨めしそうに眺めては、視線を落としペタペタと自身のを触り確認している。未来も二人に比べたら結構なボリュームだとは思うのだが、あちらには見向きもしていなかった。特定箇所だけじゃない惹かれる何かがあるのだろう。ドンマイ、未来。


 評価する以前に失格者が二名。

 実質、真白と未来の一騎打ちとなった。

最後まで読んでくれてありがとうございます。


面白いな続きが気になるなと思っていただけましたら、是非ともブックマーク、評価、いいねの方よろしくお願いします。作者の励みになります。

特に★★★★★とかついた日には作者のやる気が天元突破します。


他にも色々と書いておりますので、もしよろしければそちらも一読していただけますと幸いです。

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