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俺は、父ちゃんじゃねえ。
父ちゃん、好きだけど、好きといえない。
小学校二年の春
空気も澄む、岐阜の生家。
幼少期ほど、大切なものはありません。
タカチの父ちゃんは、歯がありません。
ギャンブルですってんてん。
金もなきけりゃ、髪の毛まで抜けてしまいました。父ちゃんは、オマエは、若い時にそっくりだといいます。タカチは、一人っ子。
父ちゃんは、不潔で口が臭く、タカチは言い返します。
なんて、こんな父ちゃんから生まれなきゃなんねぇんだ。いいとこ一つもねぇじゃん。
…………
父ちゃんは、いつも仕事から帰ってくると酒浸りで、機嫌がわるかったのです。
大抵、ギャンブルで損した時であります。
タカチ。てめえ、だれのおかげで飯が食えてるとおもってんだ。
…………
タカチはスーパーヒーローですが、こんな家庭に生まれたのです。
皆さん、どう思われましょうか。
神は、試練を与えるものです。
父ちゃんって、最低だなあ。でも、俺の父だ。
顔もそっくり、鼻クソも出てるぞ。
いいとこねぇだろ。せめて二枚目にうまれてえ。




