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父ちゃん、かなりイケてる
呑んで飲んで、呑まれて飲んで
父ちゃんが街の町内会で、一等宝くじを引いた。
お米10キロ。その他、お魚缶詰セットや、電化製品が当たり、よろこんでいた。
パチンコなどは、いつも当たらず、返ってくるのに。
――
電化製品はドライヤー。毛がないけど。父ちゃんは嬉しいといって、はしゃいだ。
タカチ、おまえも使え。
あう。
(タカチは、あのコーヒーね)とほくそ笑む。耳糞の取れる日は、レアなものがある。
(よかったなあ)タカチは微笑む。
……
耳のかゆい日は、超レアだ。 ――金運入りは並大抵ではなかった。
しばらくしてサイフも交番に届いたと連絡があった。しかも、お金も使われずに残っていたまま。
『よかったなあ、父ちゃん』。
嗚呼よかったなぁ―。
お父さんは、運を、確実に取り戻していた。
ギャンブルも次第に、やらなくなってゆくし。
コレも鼻クソの効果か。
……
タカチ食いたいもんあるんやろ、遠慮すんな、
父ちゃんの声ほ、少しばかり、湿っているように、かんじていた。
父ちゃん、贅沢いわねえよ
――
やはり親子だ。
鼻クソが互いに見合ったのもん。
親と子だ。
……しばらくながめていた。、
鼻クソ出てんぞ。
一等か。




