第二幕(13)
第八回アイリス異世界ファンタジー大賞に参加します。
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数日後。
犬カフェの改装やら家具の搬入が終わったと、お父様から連絡を受けた。
早速、スコットと二人で見に行くことにしましたわ。
「へ~、ここが犬カフェか~」
お店の前で佇む私とスコット。建物を見つめると外壁も塗装し直してくれている。茶色い屋根に純白の白い壁が映える。まあ、今はおしゃれに見えるけど、すぐに汚れちゃうだろうけどね。小ぶりの庭には青々とした芝生が生えている。元の世界とは違い、芝生マットを敷いて根が生えるまで待つということはない。種をまき植物魔法で育成を促進しているからすぐに生える。ある意味、前世よりも便利だわ。
「早く中も見ようよ。メアリー!」
「ちょっと待ってよ。今、鍵開けるから」
待ちきれないスコットのエメラルドの瞳が輝いている。まるで本物の宝石のようにきらきらと。
鍵を開け、ドアを開くと店内はシックなこげ茶と白で彩られている。犬と戯れるスペースを見ると、ふかふかの絨毯が敷いてある。こんな高級な絨毯を犬が使うのなら、もっと安い絨毯でいいから事業資金を全額出してくれたらよかったのにと思わないこともないが、お客さんのことを考えると地べたに座り犬と戯れることができるのはいいことね。お父様に感謝だわ。
キッチンカウンターも覗き込む。
家具はある。だが、調理道具は何もない。これは自腹ですか。私を甘やかし系家族なら、羽振りよく準備してくれると少し期待していたので予定が狂った。私のお小遣いにダメージを受けることは確定ね。まあ、ありがたいことに魔道具のコンロはある。これでハーブティーは淹れることができそうね。
階段を上り、二階も見てみる。片方の部屋には四角いハイテーブルが置いてあり、その周りに四つ椅子が置いてある。従業員休憩室である。ここでご飯を食べたりする。
もう一つの部屋を見る。壁際に棚が並んでいる。以上!
なんか勿体ないな~? いっそのこと、私がここに住むか? その方が犬たちも不安な夜を過ごさずに済むような気がする。ちょっとその辺をどうするか考えておこう。
一通り見終えた後、スコットと二人でヘイルズ商会に見に行くことにしたわ。
ヘイルズ商会に向かう。今回はカイゼル子爵の同伴はない。スコットも私の事業に参加するということで、自由に出入りができるようになったのよ。精算窓口はカイゼル子爵。当然、購入する際の費用はこちら持ちであるけどね。
二人で調理道具の倉庫を見て回る。コーヒーミルなどもあるが、コーヒーはセラピーのコンセプトに合わない。カフェインの興奮作用で睡眠を妨げる。どちらかというとリラックス系の飲み物を提供したいわ。
ハーブティーを淹れるガラスポットを揃える。そしてカップたち。デザイン的に色々と欲しくなるが、見た目シンプルで洗いやすいもので統一した方がいいわね。
必要な料理道具やちょっとした小物などをメモ帳にピックアップしておき、スコットに渡しておく。スコットからカイゼル子爵に渡してもらい、お金は私に請求してもらうという流れよ。
軽食の提供するかと悩んだけど、お店の中で美味しそうな香りが漂っていたら、犬たちには酷よね。ということで却下。
次にハーブやスパイスの倉庫を見させてもらった。鼻にツンとスパイスの香りが刺激をしてくる。
ラベルを見てハーブを見つける。とりあえず私が選んだのは三種類。
『カモミール』『レモンバーム』『ミント』よ。効能の多さと、これが定番ってところかな~? って思って。これもスコットにメモを渡した。
「他には?」
スコットが買い忘れがないか確認してくる。私は腕を組み考え込む。
「うん……これで大丈夫なはず?」
「そっか……じゃあ、僕とカフェにでも行かない?」
「カフェに?」
「うん」
私はスコットの顔を覗き込み考え込む。気のせいか顔が赤い。わかったわ! 興奮しているのね!
「そうね! スコットの言う通りだわ! ライバル店の敵情視察も大事よね!」
なぜかスコットががっくりとしていた。
読んで頂きありがとうございます。
少し頭を悩ませております。
理由は作者が最近、自己啓発に気が持って行かれている為。
私は『創作論』以前に『書くためのモチベーションをあげたり作業効率を上げるコツ』が必要な段階です。その為、自分の考え方や感情、または好み?などに多少変化が出たのか「この流れで行くのは面白いのだろうか?」という迷いが出始めました。筆の進みが悪くなりました。苦手意識のあるジャンルである分尚更に。
でも、完結は目指します。この作品を完結したら、何か見えていないものが見えそうな気がしています。
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